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chapter7:become a teacher

一応復活したみたい その11

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モレクはその肉体を炎と鉄で作られた物へと変えた。

それは神が堕天した天使や邪悪な人々、そして天使と人から生まれた巨人ゴライアスを地から除き去るためにその地を火と硫黄の海で全てを焼き尽くしたからである。

それ故にモレクは自らが火に焼かれる事を恐れ、あえて炎そのものの肉体になる事でその恐怖を克服しようとした...数千数万の子供達を生贄として焼き殺す事によって。

しかし神はそれ以上の力を持つ方であり、モレクの罪を黙って見る事を許さなかった。

それ以上の炎を...青く光りながら小さな爆発を繰り返し続けながら全てを燃やし尽くすゲヘナの火によって焼かれ封じられている間、永続する苦しみながら封じられる様に呪いをかけた。

それは時が来るまで決して終わらない焼かれる苦しみ、焼き殺された子供達の嘆き叫びと同じ苦しみを身に受けていた。

その呪いはモレクの肉体を構成していた僅かな物質が崩壊してはまた再生されながら、物質が崩壊した時に生じる猛毒にも苦しめられ延々と燃やされる恐ろしい呪いである。

そうして2000年近い年までモレクは焼かれる苦しみのまま封じられていた、創造者にして忠節なるトラウゴッド神に恐れと憎しみを募らせながら...それを解放する邪悪な存在が現れるまで。

そう、混乱バベルの塔の崩壊と共に天使の降臨が騒がれていた時にモレクは解放された、最も邪悪で人類の敵でもある悪魔リュシフェルという存在に。

元々は神に最も近い熾天使の1人であったのに、神に対して邪な思いを持ったが故に歪み多くの天使を堕落させ地に堕とした元凶。

最初の人間の夫婦であるイーシュイシャを騙して神の意に沿わない事を望ませ、神が唯一禁止していた知恵の実を食べさせるという原罪を負わせた存在であり、人々がもがき苦しむ原因ともなった悪魔。

その姿自体は元は輝かしい天使だったが故に『明けの明星』とも呼ばれた存在でもある。

リュシフェルはモレクが封じられながらも眠る事すら許されず焼かれる苦しみを受けているゲヘナの地、青い炎が谷間一帯を延々と小さな爆発を起こしながら燃え続ける場所で立っていた。

本来ならばどんな存在でも焼け死ぬ様な危険な場所であるが、リュシフェルの周囲にその炎がまるで避けるかの様に消えていく。

その谷間の一部、そこには青く燃える炎の中であってもはっきりと分かる巨大な半円のガラスにも似た素材で出来たようなモレクの封印式が存在している。

その素材の中であっても青い炎が中で燃え続けており、そこから解かれる事の無い場所で焼かれる苦しみで呻き声を上げている...それはまるで牛の声の様な呻き声だ。
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