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chapter7:become a teacher
赤宿し その9
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毎日授業を進めていると、生徒達にもそれぞれ個性があるのね、と思うわ...まぁ私だって学生の頃はそうだもの、ここまで生徒達が真面目に授業を受けてはいなかったかもだけど。
私の場合はどうしても貴族ばかりだし何度か授業を抜けては社交の場を優先する子が多いから。
まぁ貴族の女の子はほとんど学校卒業したら結婚しちゃう子が多いしね、たまにさらに上目指して研究職についちゃう子もいるけどね。
肌感覚では平民出身の子は本当に真面目と言うか教わる知識を全部吸収するつもりだし、理解が足りない部分を積極的に聞いてくるのもそんな子ばかり。
不真面目なのは貴族の子達の一部で偉ぶってる姿が見受けられるわ。
教師であっても自分の親の爵位が教師より下なら敬意も払わないし、ちゃんと家で立場ある者の品格を身につけてないのがよく分かるわ...それこそ爵位を継がなきゃ意味もないのに。
あと何気に線の細いジョナサンがモテてる姿が見受けられるのよねぇ。
「ジョナサン、ここなんだけどよく理解できなくて」
「ジョナサン、術式の計算式が...」
小休憩時間に結構女の子達に声をかけられてて、何だか戸惑い気味な姿が見られるわ。
その姿だと微笑ましいけどジョナサン実際私と一つ年上だし本当の姿なんて大柄でムキムキマッチョなんだけど...何だか複雑だわ。
ーーー
その日のお昼はジョナサンと隠れて食事をする事に、怪しまれないように人気の少ない校庭内に認識阻害術を使って姿を消してね。
それにイシドロ先生に毎回一緒にって食事するのも嫌だしね。
ジョナサンはディビッドから私の分も含めてお弁当を準備してくれてて、ファルファッレにトマトとモッツァレラチーズのパスタ、おやつにレモンの入ったパウンドケーキを出して渡される。
「美味しそう!」
「まぁお菓子もだけど料理もあいつの趣味だからなぁ」
そう話ながらお昼を取る、何だかホッとするわ。
「そう言えば女の子達に大人気ね、ジョナサン」
「ぐふっ...あれはディビッド狙いの子達だよ、一応あいつ表向きは僕の保護者だし女の子達バイトの件も知ってるし」
食べてるパスタを吹き出しそうになるジョナサン。
「そうかしら、ジョナサンに気がある子も多そうよ?何人かには勉強も教えてたじゃない」
「うーん、真面目に聞いてくる頑張ってる奴にはなんか手助けしたくなるから」
ジョナサンはエアヴァルド語だと口が悪いけど、結構真面目で面倒見がいいのよねぇ、バーレ復刻の手伝いも積極的にやっていたし。
「なんだかんだ言ってジョナサンは面倒見がいいものねぇ」
「そうかなぁ?」
「だって女の子達に教えるのもだけど復興の手伝いもがんばってたし、何よりディビッドになんだかんだ言っても一緒に暮らしてお店の手伝いもやってるし」
「う...まぁあいつ放っておくと手に負えない事もあるし、山ほど仕事振ってくるし、使用人はあいつに甘いから言う事ホイホイやるし、お目付役のマキシムは常にあいつと一緒にいないからさぁ...まぁメシは...料理は美味いし、ふわふわしてる割にマメで綺麗好きだから掃除も楽だし共同生活するにそこそこ快適なのがなぁ...ディビッドがいない中でサミュエルと数日生活した時ものすごく実感したもん」
困惑顔のジョナサン、人の事言えないけどジョナサンも相当餌付けされてる気がするわ...
私の場合はどうしても貴族ばかりだし何度か授業を抜けては社交の場を優先する子が多いから。
まぁ貴族の女の子はほとんど学校卒業したら結婚しちゃう子が多いしね、たまにさらに上目指して研究職についちゃう子もいるけどね。
肌感覚では平民出身の子は本当に真面目と言うか教わる知識を全部吸収するつもりだし、理解が足りない部分を積極的に聞いてくるのもそんな子ばかり。
不真面目なのは貴族の子達の一部で偉ぶってる姿が見受けられるわ。
教師であっても自分の親の爵位が教師より下なら敬意も払わないし、ちゃんと家で立場ある者の品格を身につけてないのがよく分かるわ...それこそ爵位を継がなきゃ意味もないのに。
あと何気に線の細いジョナサンがモテてる姿が見受けられるのよねぇ。
「ジョナサン、ここなんだけどよく理解できなくて」
「ジョナサン、術式の計算式が...」
小休憩時間に結構女の子達に声をかけられてて、何だか戸惑い気味な姿が見られるわ。
その姿だと微笑ましいけどジョナサン実際私と一つ年上だし本当の姿なんて大柄でムキムキマッチョなんだけど...何だか複雑だわ。
ーーー
その日のお昼はジョナサンと隠れて食事をする事に、怪しまれないように人気の少ない校庭内に認識阻害術を使って姿を消してね。
それにイシドロ先生に毎回一緒にって食事するのも嫌だしね。
ジョナサンはディビッドから私の分も含めてお弁当を準備してくれてて、ファルファッレにトマトとモッツァレラチーズのパスタ、おやつにレモンの入ったパウンドケーキを出して渡される。
「美味しそう!」
「まぁお菓子もだけど料理もあいつの趣味だからなぁ」
そう話ながらお昼を取る、何だかホッとするわ。
「そう言えば女の子達に大人気ね、ジョナサン」
「ぐふっ...あれはディビッド狙いの子達だよ、一応あいつ表向きは僕の保護者だし女の子達バイトの件も知ってるし」
食べてるパスタを吹き出しそうになるジョナサン。
「そうかしら、ジョナサンに気がある子も多そうよ?何人かには勉強も教えてたじゃない」
「うーん、真面目に聞いてくる頑張ってる奴にはなんか手助けしたくなるから」
ジョナサンはエアヴァルド語だと口が悪いけど、結構真面目で面倒見がいいのよねぇ、バーレ復刻の手伝いも積極的にやっていたし。
「なんだかんだ言ってジョナサンは面倒見がいいものねぇ」
「そうかなぁ?」
「だって女の子達に教えるのもだけど復興の手伝いもがんばってたし、何よりディビッドになんだかんだ言っても一緒に暮らしてお店の手伝いもやってるし」
「う...まぁあいつ放っておくと手に負えない事もあるし、山ほど仕事振ってくるし、使用人はあいつに甘いから言う事ホイホイやるし、お目付役のマキシムは常にあいつと一緒にいないからさぁ...まぁメシは...料理は美味いし、ふわふわしてる割にマメで綺麗好きだから掃除も楽だし共同生活するにそこそこ快適なのがなぁ...ディビッドがいない中でサミュエルと数日生活した時ものすごく実感したもん」
困惑顔のジョナサン、人の事言えないけどジョナサンも相当餌付けされてる気がするわ...
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