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chapter7:become a teacher
私が教師だなんて! その4
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数日後。
「本当に助かるよ、ありがとう」
とパパの友人のトリヤーニ子爵...先生と言った方がいいかも...が喜んでいるわ。
白髪混じりの赤髪と緑の瞳、中肉中背でどこにでもいそうな風貌のパパの友達、年齢も40代半ばでそれなりな年齢...パパの見た目が若すぎるせいか本当に同年代とは思えないわねぇ。
ちなみにアルカンタル家のバレンティナである事は秘密にして、トリヤーニ先生の親戚って事にしているの...まぁ下手に高位貴族の令嬢だって分かったら恐縮しちゃうだろうしね、だから髪色を緑から茶色に変えて変装用のメガネもかけて落ち着いたテラコッタ系の色の服を着る事にしたわ。
2人で校内の廊下を歩く、受け持つ学科の教室へと向かう為にね。
ちなみにここの学校は平民や子爵以下の貴族が主で術士の能力がある子が入学する学校で、ここを上位の成績で卒業できれば将来はある程度約束されるし、望めば高等教育も受けられる機関や高位貴族の学ぶ学校にも入れるけれど、裏を返せば能力持ちは子供の時点から国に管理されるし徴兵があった時は免れないのよね。
まぁ術士の能力自体コントロールを小さい頃からしっかり学んでないと、危険なのもあるから仕方ないけどね。
ちなみに術士能力持ちは基本頭が良いし、瞳の色が『赤宿し』なら術士マスター...場合によっては賢者になれる可能性も秘めているから高位貴族も養子に欲しかったりするのよね。
「でも私に務まるかしら...」
「その辺は大丈夫ですよ、それに家庭教師として色々教えていたって話も聞いてますからね」
「あはは」
パパ、ジョナサンの家庭教師の件も話してたのね...もう。
「そう言えば奥様のお加減はどうですか?」
トリヤーニ先生にそう尋ねる。
「ええ、今は安定期に入ったので...それにしても一生独り身だと思ってましたが、この年で結婚して子供を持つ事になるとはね、お恥ずかしい」
「そんな事は無いですよ、お祝い事じゃないですか」
「ありがとうございます」
とても幸せそうな笑顔を見せる、本当に嬉しいのね...
「でもどうして一生独身だと思ったのですか?」
「ああ...まぁ特殊な環境だからね...」
「?」
何だか言いにくそうな口ぶりだけど、深くは掘り起こさないでおいた方が良いかもだわ。
「じゃあここがその教室、中に入りましょうか」
とドアを開けて入ると公立校だからか私が通ってた所よりも質素な感じの教室ね。
12、3歳くらいの生徒達...大体20人くらいの男女が礼儀正しくきちんと席に着いてるわ。
「初めまして、臨時で二ヶ月程術式学の担当をするバレンティナ アネリです、よろしくね」
偽名を名乗った後に全員を見ようとした時、青髪で浅黒い肌...オレンジ色の瞳の明らかに見覚えのあるほひょろっとした少年の顔が!!!!
「「!」」
驚くもここは我慢と声を飲み込む...向こうも口を押さえてるし...ビックリよ!!!
「本当に助かるよ、ありがとう」
とパパの友人のトリヤーニ子爵...先生と言った方がいいかも...が喜んでいるわ。
白髪混じりの赤髪と緑の瞳、中肉中背でどこにでもいそうな風貌のパパの友達、年齢も40代半ばでそれなりな年齢...パパの見た目が若すぎるせいか本当に同年代とは思えないわねぇ。
ちなみにアルカンタル家のバレンティナである事は秘密にして、トリヤーニ先生の親戚って事にしているの...まぁ下手に高位貴族の令嬢だって分かったら恐縮しちゃうだろうしね、だから髪色を緑から茶色に変えて変装用のメガネもかけて落ち着いたテラコッタ系の色の服を着る事にしたわ。
2人で校内の廊下を歩く、受け持つ学科の教室へと向かう為にね。
ちなみにここの学校は平民や子爵以下の貴族が主で術士の能力がある子が入学する学校で、ここを上位の成績で卒業できれば将来はある程度約束されるし、望めば高等教育も受けられる機関や高位貴族の学ぶ学校にも入れるけれど、裏を返せば能力持ちは子供の時点から国に管理されるし徴兵があった時は免れないのよね。
まぁ術士の能力自体コントロールを小さい頃からしっかり学んでないと、危険なのもあるから仕方ないけどね。
ちなみに術士能力持ちは基本頭が良いし、瞳の色が『赤宿し』なら術士マスター...場合によっては賢者になれる可能性も秘めているから高位貴族も養子に欲しかったりするのよね。
「でも私に務まるかしら...」
「その辺は大丈夫ですよ、それに家庭教師として色々教えていたって話も聞いてますからね」
「あはは」
パパ、ジョナサンの家庭教師の件も話してたのね...もう。
「そう言えば奥様のお加減はどうですか?」
トリヤーニ先生にそう尋ねる。
「ええ、今は安定期に入ったので...それにしても一生独り身だと思ってましたが、この年で結婚して子供を持つ事になるとはね、お恥ずかしい」
「そんな事は無いですよ、お祝い事じゃないですか」
「ありがとうございます」
とても幸せそうな笑顔を見せる、本当に嬉しいのね...
「でもどうして一生独身だと思ったのですか?」
「ああ...まぁ特殊な環境だからね...」
「?」
何だか言いにくそうな口ぶりだけど、深くは掘り起こさないでおいた方が良いかもだわ。
「じゃあここがその教室、中に入りましょうか」
とドアを開けて入ると公立校だからか私が通ってた所よりも質素な感じの教室ね。
12、3歳くらいの生徒達...大体20人くらいの男女が礼儀正しくきちんと席に着いてるわ。
「初めまして、臨時で二ヶ月程術式学の担当をするバレンティナ アネリです、よろしくね」
偽名を名乗った後に全員を見ようとした時、青髪で浅黒い肌...オレンジ色の瞳の明らかに見覚えのあるほひょろっとした少年の顔が!!!!
「「!」」
驚くもここは我慢と声を飲み込む...向こうも口を押さえてるし...ビックリよ!!!
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