上 下
626 / 841
chapter6:Be baptized

お前に不名誉な名を与える! その4

しおりを挟む
「あれはサミュエルの持っているチェーンウィップ...でもあんな長さと量はなんだ????」

ジョナサンはその鎖が見覚えのあるようで驚きながらそう言う。

『これでは動けぬではないか!!!あああ!!!』

カ・デミィラがもがく姿を見ていると自分の意志とは関係なく口が開く。

『淫婦よ!カ・デミィラ神の門たる名など烏滸がましい!よってお前には不名誉な名を与える!』

『もしや彼の神の言葉???...妾の名を...やめよ...やめよ!』

カ・デミィラは狼狽える、神の言葉と権威は恐ろしいものなのね。

『お前はこれよりバビロン混乱となれ!大淫婦バビロンよ!お前に終末の時代の預言を!お前に対する滅びの預言を与える!』

私が神託を与えている間、狼狽えながら動けないカ・デミィラ...いいえ大淫婦バビロンにディビッドは銃の引き金を引く。

『大淫婦バビロンよ!お前に従いしその緋色の獣の憎しみの的となり!裸にされその肉を貪られ!そして火で焼き尽くされるであろう!そしてお前を讃える者は遠い場所でお前を見ながら哀れむだろう!』

銃口から強い光が放たれ、それは一直線にバビロンの胸と獣の身体を撃ち抜かれる。

『『その時が来るまで奈落の底に繋がれて震えて待つが良い!』』

『いやぁあぁぁ!!!!』

ディビッドと同時に同じ神託の言葉を言い終えると同時にバビロンが断末魔を上げながら鎖に絡まれてそのまま引っ張られ床を抜いて堕ちていく...それこそ奈落の底へ。

そうすると塔自体が維持できなくなってきたのかがたがた、と崩れ始めるわ。

「うわぁぁあ!即降りないと崩壊に巻き込まれる!」

「バレンティナ嬢は...」

「私は大丈夫よ」

そう言うと幻影が解けちゃったのかピッピちゃんの姿に戻るわ。

「マキシム!ジョナサン!そのまま降りても巻き込まれるだけです!」

ディビッドがそのまま2人の前に降りるわ、そのまま掴んで降りるのかしら???って2人を窓から突き落としたわ!!!!

「「うわぁぁあ!!!!」」

マキシムさんとジョナサンはそのまま落下していくわ!

「ピィィィ2人とも!!!!」

「大丈夫です、2人には守りの双翼をかけておきましたんで死にませんから」

「ピィ!無茶苦茶よ!!!!」

「まぁいいじゃないですか、さぁ私たちも戻りましょう?」

とディビッドはそう言って肩にトントン、と指をさすから肩に止まる。

そうするとディビッドの背中に生えた翼を羽ばたかせ空を飛ぶわ。

崩落する塔を空から見つめる、大地に亀裂が入って大きな穴が空いてそのまま崩れる塔、それを崩しているのはどうやらさっきバビロンを捕まえて奈落に落とした鎖みたいで、塔全体に絡んで締め上げて崩しているわ。

「ピィ...怪我をしている人達がたくさんいるの...ディビッド、まだ力は残っている?」

「ええ、むしろそれを行う様にと命じられましたので」

ディビッドは空に向かって銃口を向けてる。

『神は慈悲深く、全ての者に深い愛を抱く方...創造者にして忠節なるトラウゴット神よ...救いを!恵みの雨を!』

そう言い切ると銃口から光が放たれ、空に到達するとバーレ周囲一帯が光り、そのまま光の雨が降り注がれる。

慈愛の雨は人々を癒し死者を復活させ、呪われた大地を浄化する最も大きな奇跡であり、それはディビッドだけにしか扱う事が許されないのはやっぱり天使に近い存在だからなのかも。

「さぁ...戻りましょう...」

ディビッドはそう言って翼を羽ばたかせながらみんながいる所へと降りていく。

それこそ崩れた塔よりも少し離れたところにマキシムさんやジョナサン、パーヴェル君達が手を降って待っているわ。


しおりを挟む
感想 1

あなたにおすすめの小説

小さなことから〜露出〜えみ〜

サイコロ
恋愛
私の露出… 毎日更新していこうと思います よろしくおねがいします 感想等お待ちしております 取り入れて欲しい内容なども 書いてくださいね よりみなさんにお近く 考えやすく

ちょっと大人な体験談はこちらです

神崎未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない ちょっと大人な体験談です。 日常に突然訪れる刺激的な体験。 少し非日常を覗いてみませんか? あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ? ※本作品ではPixai.artで作成した生成AI画像ならびに  Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。 ※不定期更新です。 ※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。

病気になって芸能界から消えたアイドル。退院し、復学先の高校には昔の仕事仲間が居たけれど、彼女は俺だと気付かない

月島日向
ライト文芸
俺、日生遼、本名、竹中祐は2年前に病に倒れた。 人気絶頂だった『Cherry’s』のリーダーをやめた。 2年間の闘病生活に一区切りし、久しぶりに高校に通うことになった。けど、誰も俺の事を元アイドルだとは思わない。薬で細くなった手足。そんな細身の体にアンバランスなムーンフェイス(薬の副作用で顔だけが大きくなる事) 。 誰も俺に気付いてはくれない。そう。 2年間、連絡をくれ続け、俺が無視してきた彼女さえも。 もう、全部どうでもよく感じた。

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

イケメン彼氏は年上消防士!鍛え上げられた体は、夜の体力まで別物!?

すずなり。
恋愛
私が働く食堂にやってくる消防士さんたち。 翔馬「俺、チャーハン。」 宏斗「俺もー。」 航平「俺、から揚げつけてー。」 優弥「俺はスープ付き。」 みんなガタイがよく、男前。 ひなた「はーいっ。ちょっと待ってくださいねーっ。」 慌ただしい昼時を過ぎると、私の仕事は終わる。 終わった後、私は行かなきゃいけないところがある。 ひなた「すみませーん、子供のお迎えにきましたー。」 保育園に迎えに行かなきゃいけない子、『太陽』。 私は子供と一緒に・・・暮らしてる。 ーーーーーーーーーーーーーーーー 翔馬「おいおい嘘だろ?」 宏斗「子供・・・いたんだ・・。」 航平「いくつん時の子だよ・・・・。」 優弥「マジか・・・。」 消防署で開かれたお祭りに連れて行った太陽。 太陽の存在を知った一人の消防士さんが・・・私に言った。 「俺は太陽がいてもいい。・・・太陽の『パパ』になる。」 「俺はひなたが好きだ。・・・絶対振り向かせるから覚悟しとけよ?」 ※お話に出てくる内容は、全て想像の世界です。現実世界とは何ら関係ありません。 ※感想やコメントは受け付けることができません。 メンタルが薄氷なもので・・・すみません。 言葉も足りませんが読んでいただけたら幸いです。 楽しんでいただけたら嬉しく思います。

淫らな蜜に狂わされ

歌龍吟伶
恋愛
普段と変わらない日々は思わぬ形で終わりを迎える…突然の出会い、そして体も心も開かれた少女の人生録。 全体的に性的表現・性行為あり。 他所で知人限定公開していましたが、こちらに移しました。 全3話完結済みです。

イケメン社長と私が結婚!?初めての『気持ちイイ』を体に教え込まれる!?

すずなり。
恋愛
ある日、彼氏が自分の住んでるアパートを引き払い、勝手に『同棲』を求めてきた。 「お前が働いてるんだから俺は家にいる。」 家事をするわけでもなく、食費をくれるわけでもなく・・・デートもしない。 「私は母親じゃない・・・!」 そう言って家を飛び出した。 夜遅く、何も持たず、靴も履かず・・・一人で泣きながら歩いてるとこを保護してくれた一人の人。 「何があった?送ってく。」 それはいつも仕事場のカフェに来てくれる常連さんだった。 「俺と・・・結婚してほしい。」 「!?」 突然の結婚の申し込み。彼のことは何も知らなかったけど・・・惹かれるのに時間はかからない。 かっこよくて・・優しくて・・・紳士な彼は私を心から愛してくれる。 そんな彼に、私は想いを返したい。 「俺に・・・全てを見せて。」 苦手意識の強かった『営み』。 彼の手によって私の感じ方が変わっていく・・・。 「いあぁぁぁっ・・!!」 「感じやすいんだな・・・。」 ※お話は全て想像の世界のものです。現実世界とはなんら関係ありません。 ※お話の中に出てくる病気、治療法などは想像のものとしてご覧ください。 ※誤字脱字、表現不足は重々承知しております。日々精進してまいりますので温かく見ていただけると嬉しいです。 ※コメントや感想は受け付けることができません。メンタルが薄氷なもので・・すみません。 それではお楽しみください。すずなり。

BL団地妻-恥じらい新妻、絶頂淫具の罠-

おととななな
BL
タイトル通りです。 楽しんでいただけたら幸いです。

処理中です...