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chapter6:Be baptized
VS 大淫婦カ・デミィラ その3
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『させぬ』
カ・デミィラは獣を仕掛け、ディビッド達に襲い掛かろうとするが、その前にマキシムが大楯を構えて突撃する獣をガードするとガツンと大きな音を立てて獣を弾く。
「勝手にお前が盾になるな!ディビッド!」
「こんな時は仕方ないでしょう、まぁそのままパーヴェル君1人を帰す訳にはいかないから捕まってる全員を解放させないと...」
「ピィ!任せて」
ピッピちゃんがそう言うと床からからパァッと周囲一体が強く光る...強力な浄化がかかって捕まっていた人達を捕まえていた悪霊達が消えていく。
バタバタ、と司祭や神殿騎士にディビッドの家の使用人が解放されて床に倒れ込む。
それをディビッドがエリアヒールをかけて回復させると全員が目覚める。
「一体ここは...ディビッド様!」
「捕まっていた全員はパーヴェル君を連れて全員で逃げて下さい、これからこの場所は戦場になります!」
「ディビッド様、我々も!」
「エステル様の無念を晴らさせて下さい!」
異端審問官やディビッドの家の使用人達は頷くが、捕まっていた塔に結界を貼っていた司祭や神殿騎士がディビッドに嘆願する。
「はぁ?悪霊に捕まるくらいのレベルなら足手纏いだって言ってるんです!むしろパーヴェル君を命がけで連れ帰って下さい!姉上がもし生きていれば一番にそう言うでしょうから」
ディビッドの言葉は辛辣だが事実である、それこそ中途半端に力があっても悪魔の生贄として吸収されてしまうなら、戦いが不利になる。
それは異端審問官やディビッドの家の使用人はよく知っている事で共通認識でもあり、殺されるだけならまだしも生贄になるくらいなら逃げる方を優先するようにするのがセオリーなのだ。
「ディビッドの言う通りにしてくれ!」
「俺がお前らの逃げ道を確保してやるからさっさと行け!」
不満そうな司祭や神殿騎士をマキシムは宥め、ジョナサンは多少の攻撃を守る為の防御壁を作って捕まっていた司祭達を逃す。
「...今回の件、事が終わったら覚えておいてください」
ディビッドは捕まっていた使用人達を見ながら話す。
「バレンティナ様も守る事できずにこのような失態、処分については受け入れます...どうかご無事で...」
「私は死にませんから、きっちり反省してもらいますよ」
ディビッドの家の使用人はパーヴェルをおんぶし、頭を下げる。
その姿を見ているとピッピちゃんがディビッドの肩に再度乗る。
「ピッピちゃんもパーヴェル君と一緒に...」
「ううん、まだカ・デミィラに対して私がやらなきゃならない事があるの...大丈夫、足手纏いには絶対ならないから」
「わかりました...それが神の望む事であるならば」
ディビッドはカ・デミィラに向けて銃口を向ける。
「私は創造者にして忠節なる神の使徒の1人『白の射手』、邪悪なる大悪魔!大淫婦カ・デミィラよ、お前をこの混乱の塔と共に再度奈落の底へ突き落とす!」
カ・デミィラは獣を仕掛け、ディビッド達に襲い掛かろうとするが、その前にマキシムが大楯を構えて突撃する獣をガードするとガツンと大きな音を立てて獣を弾く。
「勝手にお前が盾になるな!ディビッド!」
「こんな時は仕方ないでしょう、まぁそのままパーヴェル君1人を帰す訳にはいかないから捕まってる全員を解放させないと...」
「ピィ!任せて」
ピッピちゃんがそう言うと床からからパァッと周囲一体が強く光る...強力な浄化がかかって捕まっていた人達を捕まえていた悪霊達が消えていく。
バタバタ、と司祭や神殿騎士にディビッドの家の使用人が解放されて床に倒れ込む。
それをディビッドがエリアヒールをかけて回復させると全員が目覚める。
「一体ここは...ディビッド様!」
「捕まっていた全員はパーヴェル君を連れて全員で逃げて下さい、これからこの場所は戦場になります!」
「ディビッド様、我々も!」
「エステル様の無念を晴らさせて下さい!」
異端審問官やディビッドの家の使用人達は頷くが、捕まっていた塔に結界を貼っていた司祭や神殿騎士がディビッドに嘆願する。
「はぁ?悪霊に捕まるくらいのレベルなら足手纏いだって言ってるんです!むしろパーヴェル君を命がけで連れ帰って下さい!姉上がもし生きていれば一番にそう言うでしょうから」
ディビッドの言葉は辛辣だが事実である、それこそ中途半端に力があっても悪魔の生贄として吸収されてしまうなら、戦いが不利になる。
それは異端審問官やディビッドの家の使用人はよく知っている事で共通認識でもあり、殺されるだけならまだしも生贄になるくらいなら逃げる方を優先するようにするのがセオリーなのだ。
「ディビッドの言う通りにしてくれ!」
「俺がお前らの逃げ道を確保してやるからさっさと行け!」
不満そうな司祭や神殿騎士をマキシムは宥め、ジョナサンは多少の攻撃を守る為の防御壁を作って捕まっていた司祭達を逃す。
「...今回の件、事が終わったら覚えておいてください」
ディビッドは捕まっていた使用人達を見ながら話す。
「バレンティナ様も守る事できずにこのような失態、処分については受け入れます...どうかご無事で...」
「私は死にませんから、きっちり反省してもらいますよ」
ディビッドの家の使用人はパーヴェルをおんぶし、頭を下げる。
その姿を見ているとピッピちゃんがディビッドの肩に再度乗る。
「ピッピちゃんもパーヴェル君と一緒に...」
「ううん、まだカ・デミィラに対して私がやらなきゃならない事があるの...大丈夫、足手纏いには絶対ならないから」
「わかりました...それが神の望む事であるならば」
ディビッドはカ・デミィラに向けて銃口を向ける。
「私は創造者にして忠節なる神の使徒の1人『白の射手』、邪悪なる大悪魔!大淫婦カ・デミィラよ、お前をこの混乱の塔と共に再度奈落の底へ突き落とす!」
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