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chapter6:Be baptized

洗礼式 その5

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寺院内ではマキシムさん達三人も待っていてくれていて全員が正装として、前に身につけていた儀礼用の服を身につけてるわ...まぁマキシムさんは鎧兜姿だけど。

「みんなも見に来てくれたの?」

「まぁ折角先生の洗礼式だし、ただ昨日の事もあるからどちらかと言うと護衛に近いですね」

とジョナサンが最初に声をかけてくれる。

いつもの小柄な姿と違って本来の姿は2メートルくらいもあるから見上げる形になるわ。

「流石にリュシフェルがこの地に姿を見せたから、用心に越した事は無いしな」

「そうっす、まぁお嬢様には12番目の預言者サマに乗っ取られててば、ある意味最強ではあるからそこまで心配しなくてもいい気もするんすけどね~」

「おい!サミュエル!」

いつも通りなサミュエルさんにマキシムさんが嗜める。

「ギャ!ギャ!ティナちゃん!」

「ピッピちゃん!」

ピッピちゃんが飛んでやって来てくれて肩に乗って頬をスリスリしてくるわ!かわいい!

「ギャ!ティナちゃんの洗礼式見に来たギャ!」

「ピッピちゃんは鳥だから参加しないでもいいですよ」

「ギャアアア!!!」

「いたたたっ!ピッピちゃん辞めて下さい!」

ディビッドが余計な事を言ったからピッピちゃんが怒ってディビッドの頭に乗っかるとクチバシ突っつき攻撃が始まったわ!

「全く余計な事を言うからよ...ピッピちゃんもティナちゃん達を祝福したいのよね」

「ギャ!ギャ!」

エステルお姉様の手招きでピッピちゃんは突っつき攻撃を辞めてお姉様の肩に飛び乗る。

「折角整えたのに...」

そう言って頭から血を流しながら回復をかけて自身の傷を治すディビッド...怪我よりもヘアスタイルのを方を気にするのね...

「じゃあこれから着替えてしばらくしたら洗礼用の部屋の方へ連れて行くから貴方達は先に行ってなさい...ディブ貴方もよ、何一緒についてこようとしてるのよ」

「えー」

そんなやり取りをしてエステルお姉様とパーヴェル君と私の三人とディビッド達は別れて着替える場所へと向かったわ。



白い洗礼式用の新品の服はサイズがちゃんと合っていてぴったりね。

パーヴェル君も着こなしているし、エステルお姉様も私達とは形が違うけれど、白い服を身につけているわ。

こうやって着てみるととても綺麗...白い糸での刺繍も細かく施されてるし一回だけじゃ勿体ない気がするわね。

エステルお姉様が着るのを手伝う、他の修道士見習いやらでは不安だろうから、と配慮してくれたみたい。

「本当にごめんねティナちゃん、いろいろ大変な目に合わせちゃって」

「それはエステルお姉様のせいじゃないですから」

「ううん...ここを代表する者の一人として謝らなきゃだから、この非礼に関しては必ず返すからね...」

エステルお姉様がそう謝罪をするけど、何だか不穏だわ!

「ディビッドにも言ってますが、血を見るような事は望んでないので!」

「ティナちゃんは優しいわねぇ、私なら同じ目にあったなら必ず3倍返しでやり返すのに」

うん...ディビッドといいあの女の子の件といい、そのあたりやっぱり同じ血筋だわ。

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