銭ゲバ令嬢なまぐさ司祭に溺愛される【R18】

chapter6:Be baptized

悪女になりきるしかないわ！ その3

「私達全員はディビッドと様と関係を持ったのです！」

わぁわぁと喧しい声が響く部屋...全員が薄着でなんか髪の色を緑にそめてるけおどまだらになっててなんだか汚らしい、しかも全員私を陥れようとした子達だわ。

「こんな香なんて持ち込んで焚いたりしたからおかしな幻覚を見てるだけでしょ！愚か者が！」

怒り心頭なのかすごい怒り声を上げるベルさん。

話によるとこの子達、使ったらいけないお香を焚いててそれを浄化させて全員を正気に戻す事になって大変なのに、全員がこんな感じなら確かに可哀想だわ...

「ああっ！ディビッド様よ！」

ディビッドの姿を見て、女の子達がわっ！と声を上げるけどディビッド自身はすごく嫌な顔をしているわ。

「ここにいた証拠だってあるわ！ほら！これよ！」

と女の子の1人が銀色の懐中時計を取り出すわ。

「そんな所に...だから探してもなかったんですか...」

「じゃあここに居たの？」

本当なら最低だわ！

「気絶している間にここに連れ込まれてたんですよ！全員に襲い掛かられて窓から飛び降りて逃げ出したんです！そんな怖い顔しないでくださいよぉ～そんな顔もかわいいですけど」

顔を青ざめながら慌てて弁明するディビッド。

「...確かにこれはディビッドが16歳が司祭になった時に記念に私が用意したものですね...」

懐中時計を見ながら話すヘルムート様。

「...実際にディビッドがここにいる修道士見習いの女子との関係を持ったかどうかの証明をせねばならない、そもそも寺院内でこんな悍ましい事をしでかした事を断罪せねばですし、全て虚偽の場合はさらにそれ相応の対処もしますので...」

ヘルムート様は護衛役の異端審問官の1人に声をかけるとその人はクッキーの缶を出してきたわ？？？

「ディビッドはそこの椅子に座ってなさい、さてそれぞれが一枚取ってディビッドの口に入れて食べさせなさい」

と修道士見習いの女の子達に一枚ずつクッキーを取らせて、ディビッドの前に並ぶ様に促される。

「ああ、ディビッド様こちらを」

と私に針を刺してきた子がディビッドの口にクッキーを運ぼうとするとバチン！と言う音と共にクッキーを落としちゃうわ！

「え？？？」

「...な...なんで」

「じゃあ今度は私が！きゃあ！」

女の子達が次々とディビッドにクッキーを食べさせようとするも、何かに弾かれてクッキーを食べされられ無いみたい！

女の子全員が結局クッキーを誰一人も食べさせることができないで終わっちゃったけど一体どうしてかしら？？？