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chapter6:Be baptized
警告 その8
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キッチンで片付けをするバレンティナ、外ではシモンがマキシムと遊んでいる。
ディビッドは椅子に腰掛け、テーブルに膝をつきながらバレンティナの後ろ姿を見つめていた。
ただ同じ空間で一緒にいる事が嬉しくて愛おしくて...でもそれ以上をどうしても求めたくもなる。
席から立ち、ゆっくりとバレンティナに近づいて後ろから抱きしめると洗い物をするバレンティナの手が止まってしまう。
「ちょっと...」
バレンティナが抗議しようとするも、ディビッドはその抱きしめる腕を緩める事のないまま、バレンティナの首筋にキスをする。
甘い香りの中に何処となくミルクの様な香りが入り混じるのはバレンティナが母親になったからだろうか、それと昔の華奢な感じから肉付きが良くなったのかとても柔らかい。
「ティナ...愛し合いたいんです...」
懇願するような声で名前を囁く、もう耐えきれない、愛し合いたいと。
「日中だし...シモンが戻って来たら...」
日も明るく遊んでいるシモン達にこんな姿を見せられない、と思って焦るバレンティナ。
「マキシムにはしばらく二人きりでいたいからって言ってますから...」
「もう...そんな所ばっかり用意周到なんだから...仕方のない人ね」
バレンティナは振り向きディビッドの唇に軽くキスをすると、それを返すようにディビッドは深く唇を重ね合わせて舌を絡ませながら深いキスをするのだった。
ーーー
小さな寝室のベッドの上で何度も抱きしめ肌を合わせながら愛し合う。
ディビッドは「ずっと愛している」「会いたかった、ずっとこうしていたかった」「もう離れたく無い」と何度も懇願する様に言いながら。
会えなかった分を取り戻す為とも言わんばかりにディビッドは貪欲にバレンティナを抱き続け、最後に果てて満足したのか眠りについている。
とても幸せそうな寝顔をバレンティナは身を起こし見つめる、とても寂しそうな瞳で。
服を着ていた時は隠れていた首筋に制約印を施されてしまっている姿を気付きバレンティナは心を痛める。
そこまでして何とか得たであろう自由、反抗すれば制約故に首を締め付けられ命を落とす奴隷の印の様なものだ。
絶対に探しても出会う事などできないのにずっとバレンティナを探し続けて彷徨うために手に入れた自由...一体どれほど苦しんだのかと思うと心苦しい。
「...ごめんね、ディビッド...私も愛してるわ」
そう言って眠っているディビッドの唇に軽く触れるキスをしてベッドから降りて着替える。
ディビッドは椅子に腰掛け、テーブルに膝をつきながらバレンティナの後ろ姿を見つめていた。
ただ同じ空間で一緒にいる事が嬉しくて愛おしくて...でもそれ以上をどうしても求めたくもなる。
席から立ち、ゆっくりとバレンティナに近づいて後ろから抱きしめると洗い物をするバレンティナの手が止まってしまう。
「ちょっと...」
バレンティナが抗議しようとするも、ディビッドはその抱きしめる腕を緩める事のないまま、バレンティナの首筋にキスをする。
甘い香りの中に何処となくミルクの様な香りが入り混じるのはバレンティナが母親になったからだろうか、それと昔の華奢な感じから肉付きが良くなったのかとても柔らかい。
「ティナ...愛し合いたいんです...」
懇願するような声で名前を囁く、もう耐えきれない、愛し合いたいと。
「日中だし...シモンが戻って来たら...」
日も明るく遊んでいるシモン達にこんな姿を見せられない、と思って焦るバレンティナ。
「マキシムにはしばらく二人きりでいたいからって言ってますから...」
「もう...そんな所ばっかり用意周到なんだから...仕方のない人ね」
バレンティナは振り向きディビッドの唇に軽くキスをすると、それを返すようにディビッドは深く唇を重ね合わせて舌を絡ませながら深いキスをするのだった。
ーーー
小さな寝室のベッドの上で何度も抱きしめ肌を合わせながら愛し合う。
ディビッドは「ずっと愛している」「会いたかった、ずっとこうしていたかった」「もう離れたく無い」と何度も懇願する様に言いながら。
会えなかった分を取り戻す為とも言わんばかりにディビッドは貪欲にバレンティナを抱き続け、最後に果てて満足したのか眠りについている。
とても幸せそうな寝顔をバレンティナは身を起こし見つめる、とても寂しそうな瞳で。
服を着ていた時は隠れていた首筋に制約印を施されてしまっている姿を気付きバレンティナは心を痛める。
そこまでして何とか得たであろう自由、反抗すれば制約故に首を締め付けられ命を落とす奴隷の印の様なものだ。
絶対に探しても出会う事などできないのにずっとバレンティナを探し続けて彷徨うために手に入れた自由...一体どれほど苦しんだのかと思うと心苦しい。
「...ごめんね、ディビッド...私も愛してるわ」
そう言って眠っているディビッドの唇に軽く触れるキスをしてベッドから降りて着替える。
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