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chapter6:Be baptized
嫌い!嫌い!大嫌い! その7
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今日は午前中に儀式用の服を確認する事になって、手直しされた服を身につける。
それにしてもきつい...おかしいわね、調整の時確かもっとゆったりだった筈よ...
「ちょっと身体にピッタリすぎなんじゃ...」
と着る際に手伝ってもらっている子に言った瞬間背中側がバリっと嫌な音が...
「えええ!!!!」
背中側が破けちゃったわ!!!!えええ!!!
「大変だわ!」
着替えを手伝ってくれた子の顔が青ざめるわ。
「一体どうして???ちゃんと測ったりしてたのに???」
きっとやっかみでまち針を私に刺すことばかりでまともに測ってなんてなかったのね!
それにしても背中がぱっくり、しかも縫った場所じゃなくて生地自体が破けてるわ...
「それにしてもこれじゃあ儀式の時に身につけられないわ...今から直せる?」
「それは...」
着せてくれた子が困ったような顔をするわ。
「...難しいかしらねぇ、タビダ様にお願いしなきゃ...」
それにしても別なものを用意してもらわなきゃ、と思って破けちゃった服を脱ぐ。
「そんな気に入らないからってなんで破くんですか!!!」
急に服を測るフリしてまち針を刺して来た子がそんな事を言い出したわ!
「は???」
「酷い、せっかく一生懸命縫ったのに...」
別の子が目を潤ませながらそんな事を言い始める。
な...何が???何でそんな話になってるの???
「違うでしょ、貴方達が私の身体に合わせないから勝手に破けただけじゃ無い!」
「この服はとても大切なものなのに」
「本当、分からない方なのね...」
何だかざわざわ声が聞こえてくる、何でそんな事になってるの???
さっきはっきりと勝手に破けていたのをみんな見ていたじゃない!
しかもそんなに大切な物を私を陥れる為に使うなんんて!
「だったら何でそんな大切なものなのに、こんな事を...」
私が何か言ってもそこにいる全員が私に対して敵視する目で見てくるわ...ひどい。
その騒ぎを聞きつけて、ベルさんが部屋に入ってくるわ。
「一体何の騒ぎ???ってこれは???」
私が持っている破けてしまった服を見て青ざめる。
「洗礼式の服が...しかもこれはエステル様が洗礼式を行った時に身につけた物と同じものなのに、なんて事を...」
「ええっ」
「その洗礼式を行った時に奇跡が生じてエステル様は『預言者』と命じられた時に身につけていた大切な物よ!それに対してなんて事を!」
ベルさんは声を荒げて私に言い寄る。
「違いますっ!私はただ身につけただけで!」
って...もうベルさんそんな事聞いてくれそうに無いわ...それをさっき叫んだ子が愉快そうな目で見ている。
「...貴女は知識ばかりはしっかり入っている様だったけど、こんなにも不敬な人だったなんて...」
「だから私は...」
ああ、これって信じて貰えない感じだわ...そう、学生時代に見た目や家の件で散々味あわされた時とおんなじ。
でもこんな風に酷い事をしてきたのは婚約者を誑かした悪魔フールフール以来だわ...
それにしてもきつい...おかしいわね、調整の時確かもっとゆったりだった筈よ...
「ちょっと身体にピッタリすぎなんじゃ...」
と着る際に手伝ってもらっている子に言った瞬間背中側がバリっと嫌な音が...
「えええ!!!!」
背中側が破けちゃったわ!!!!えええ!!!
「大変だわ!」
着替えを手伝ってくれた子の顔が青ざめるわ。
「一体どうして???ちゃんと測ったりしてたのに???」
きっとやっかみでまち針を私に刺すことばかりでまともに測ってなんてなかったのね!
それにしても背中がぱっくり、しかも縫った場所じゃなくて生地自体が破けてるわ...
「それにしてもこれじゃあ儀式の時に身につけられないわ...今から直せる?」
「それは...」
着せてくれた子が困ったような顔をするわ。
「...難しいかしらねぇ、タビダ様にお願いしなきゃ...」
それにしても別なものを用意してもらわなきゃ、と思って破けちゃった服を脱ぐ。
「そんな気に入らないからってなんで破くんですか!!!」
急に服を測るフリしてまち針を刺して来た子がそんな事を言い出したわ!
「は???」
「酷い、せっかく一生懸命縫ったのに...」
別の子が目を潤ませながらそんな事を言い始める。
な...何が???何でそんな話になってるの???
「違うでしょ、貴方達が私の身体に合わせないから勝手に破けただけじゃ無い!」
「この服はとても大切なものなのに」
「本当、分からない方なのね...」
何だかざわざわ声が聞こえてくる、何でそんな事になってるの???
さっきはっきりと勝手に破けていたのをみんな見ていたじゃない!
しかもそんなに大切な物を私を陥れる為に使うなんんて!
「だったら何でそんな大切なものなのに、こんな事を...」
私が何か言ってもそこにいる全員が私に対して敵視する目で見てくるわ...ひどい。
その騒ぎを聞きつけて、ベルさんが部屋に入ってくるわ。
「一体何の騒ぎ???ってこれは???」
私が持っている破けてしまった服を見て青ざめる。
「洗礼式の服が...しかもこれはエステル様が洗礼式を行った時に身につけた物と同じものなのに、なんて事を...」
「ええっ」
「その洗礼式を行った時に奇跡が生じてエステル様は『預言者』と命じられた時に身につけていた大切な物よ!それに対してなんて事を!」
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「違いますっ!私はただ身につけただけで!」
って...もうベルさんそんな事聞いてくれそうに無いわ...それをさっき叫んだ子が愉快そうな目で見ている。
「...貴女は知識ばかりはしっかり入っている様だったけど、こんなにも不敬な人だったなんて...」
「だから私は...」
ああ、これって信じて貰えない感じだわ...そう、学生時代に見た目や家の件で散々味あわされた時とおんなじ。
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