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chapter6:Be baptized
それは秘密よ その14
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「...居ないわね...気配は感じたんだけど...」
そう言って更に窓のカーテンを捲ったりしてるわ。
「どうされたんです?」
「ディブがここに来たみたいだったんだけど...うーん、まぁ良いわ!今日から洗礼式までは私と一緒の部屋に居てもらう事にするだけだし!」
「え???」
「洗礼式前は清めてなきゃだし、いつディブが襲って来るか分からないからね...私の調子が悪くなきゃ初日からそうする予定だったのに...」
「えーーーー!!!姉上何また勝手に決めて!!!」
隠れてたディビッドがベッドの下から出て来ちゃったわ!
「居たわね!」
「あっ!」
ディビッドがしまった!という表情をするわ...
「こうやって勝手に部屋に忍び込んで、 またティナちゃんに手を出そうとしたんでしょ!」
「別に私達は神の前では結婚したも同然なんですし清めなくたって良いじゃ無いですかぁ...うぐっ!」
ディビッド簡単にエステルお姉様に捕まっちゃったわ!
「清めは必要なのよ!!!!」
「うぐぐ...」
エステルお姉様がディビッドにそのまま首に腕を巻き付ける...チョークスリーパーをかけてるわ!
そのまま気絶してしまってバタン!とディビッドが床に倒れ込むのを横目にエステルお姉様はパチン、と指を鳴らすと黒子っぽい使用人の人達がどこからともなく現れてディビッドを抱えて部屋を出ていっちゃったわ。
「と言う訳でティナちゃんは私の部屋にお引越しよ!」
残った使用人の人達が私の持ってきた服とかを運び出す為に動き始める。
「ディビッド...大丈夫かしら...」
「別に首の骨折ったわけじゃないし大丈夫よ、数分もしない内に復活するわ」
「首の骨...」
何となくだけど、エステルお姉様にも今日の出来事は話さない方が良いわね...もっと大変な事になりそうだわ...
ーーー
「急きょベッドを運んだ感じになっちゃったから狭くてごめんね」
お見舞いに来た時には無かったベッドが追加で並んでいるわね。
「そう言えばエステルお姉様のお部屋って沢山本が有るんですね」
「そう!特にこの大富豪探偵シリーズとか大好きなのよね!」
とウルムで人気の大富豪のゴージャスな女性ディードリンデが主人公の探偵モノ小説を一冊取り出して笑顔で見せて来るわ。
「特にこの『パレルモで逢いましょう』での宿敵ジョン・ドゥとの対決なんて今読んでもハラハラするのよね」
そう話すエステルお姉様は何だか楽しそうね。
「読書が趣味なんですね」
「ふふ、どうしても立場的に自由気ままに出来ないけど、こうやって本の中なら色々な体験が出来るからね」
エステルお姉様はそう言う...やっぱり預言者と言う立場故になのかしら。
「...そんな顔しないで、そこまで不自由していないしそれなりに好き勝手に生きてきたんだもの、私自身は満足しているのよ?ただどうしてもザイオンの家に産まれてしまった以上はやらねばならない事があるから」
「...それって」
「悪魔を倒す事とハイラントに続く為に次世代を生み出す事...私はディビッドみたいに滅ぼすまでは出来なくても、封じるまでは出来るからね、それに次世代に繋がる血を残すのはディブの役目だし」
「お姉様は誰かと一緒になりたいって思った事は無かったんですか?」
そう言って更に窓のカーテンを捲ったりしてるわ。
「どうされたんです?」
「ディブがここに来たみたいだったんだけど...うーん、まぁ良いわ!今日から洗礼式までは私と一緒の部屋に居てもらう事にするだけだし!」
「え???」
「洗礼式前は清めてなきゃだし、いつディブが襲って来るか分からないからね...私の調子が悪くなきゃ初日からそうする予定だったのに...」
「えーーーー!!!姉上何また勝手に決めて!!!」
隠れてたディビッドがベッドの下から出て来ちゃったわ!
「居たわね!」
「あっ!」
ディビッドがしまった!という表情をするわ...
「こうやって勝手に部屋に忍び込んで、 またティナちゃんに手を出そうとしたんでしょ!」
「別に私達は神の前では結婚したも同然なんですし清めなくたって良いじゃ無いですかぁ...うぐっ!」
ディビッド簡単にエステルお姉様に捕まっちゃったわ!
「清めは必要なのよ!!!!」
「うぐぐ...」
エステルお姉様がディビッドにそのまま首に腕を巻き付ける...チョークスリーパーをかけてるわ!
そのまま気絶してしまってバタン!とディビッドが床に倒れ込むのを横目にエステルお姉様はパチン、と指を鳴らすと黒子っぽい使用人の人達がどこからともなく現れてディビッドを抱えて部屋を出ていっちゃったわ。
「と言う訳でティナちゃんは私の部屋にお引越しよ!」
残った使用人の人達が私の持ってきた服とかを運び出す為に動き始める。
「ディビッド...大丈夫かしら...」
「別に首の骨折ったわけじゃないし大丈夫よ、数分もしない内に復活するわ」
「首の骨...」
何となくだけど、エステルお姉様にも今日の出来事は話さない方が良いわね...もっと大変な事になりそうだわ...
ーーー
「急きょベッドを運んだ感じになっちゃったから狭くてごめんね」
お見舞いに来た時には無かったベッドが追加で並んでいるわね。
「そう言えばエステルお姉様のお部屋って沢山本が有るんですね」
「そう!特にこの大富豪探偵シリーズとか大好きなのよね!」
とウルムで人気の大富豪のゴージャスな女性ディードリンデが主人公の探偵モノ小説を一冊取り出して笑顔で見せて来るわ。
「特にこの『パレルモで逢いましょう』での宿敵ジョン・ドゥとの対決なんて今読んでもハラハラするのよね」
そう話すエステルお姉様は何だか楽しそうね。
「読書が趣味なんですね」
「ふふ、どうしても立場的に自由気ままに出来ないけど、こうやって本の中なら色々な体験が出来るからね」
エステルお姉様はそう言う...やっぱり預言者と言う立場故になのかしら。
「...そんな顔しないで、そこまで不自由していないしそれなりに好き勝手に生きてきたんだもの、私自身は満足しているのよ?ただどうしてもザイオンの家に産まれてしまった以上はやらねばならない事があるから」
「...それって」
「悪魔を倒す事とハイラントに続く為に次世代を生み出す事...私はディビッドみたいに滅ぼすまでは出来なくても、封じるまでは出来るからね、それに次世代に繋がる血を残すのはディブの役目だし」
「お姉様は誰かと一緒になりたいって思った事は無かったんですか?」
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