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chapter6:Be baptized
それは秘密よ その5
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翌日の事。
私とパーヴェル君は洗礼式前にっていろいろと勉強するという事で二人で寺院の一室でベルさんから教えて貰っている。
なんというかベルさんの教え方って言葉は優しいけれど、私たちを下に見てるっていうか...どこか棘のある感じなのよね。
それに難しいエアヴァルド語の言い回しがあるからパーヴェル君が理解できないのか首を傾げるから、そこを私がサポートする形になる。
ただベルさんがそれをするとどうにもこっちを睨むのよね...うーん。
それにしてもパーヴェル君本当に7歳とは思えないくらい優秀よね。
一度覚えた事は忘れないし、前にきっと教育されてたとは思うけどエアヴァルド語通常会話ならほぼ話せるレベルだし...その才能とあの頭の良さならジョナサン以上にすごい術士になれるわよね。
ただパーヴェル君はこのまま修道士の道へ進んでディビッドみたいに司祭職を選ぶんだろうけれどね。
「では、洗礼がどうして必要な事なのかわかりましたか?」
「はい、神へ使える者となる事を選ぶ事の証明、そして生まれ変わる意味合いを持つという事です」
ベルさんが質問を投げかけるからそう答える。
実は前々から宗教画の背景を知る為に知識として覚えていた事や、ディビッドやエステルお姉様から幾つか教えて貰ってたからある程度は答えられるのよね。
「そうです、簡単でしたでしょうかね?では何故生まれ変わる必要があるのか分かりますか?」
と眉をひそめながら更に深い質問を投げかけられる。
うーんさっきみたいに答えても答えられなくてもそんな顔されるのが解せないわね...。
ーーー
みっちり3時間ほど勉強を終わらせたと思ったら、今度は洗礼式に身につけるローブの採寸をってパーヴェル君とは別の部屋に連れていかれて、修道士の女の子たちにあれこれ採寸を測られる。
話だと元々ある既存のローブを手直しするだけらしいわ。
ただ真っ白なローブをすっぽり被せられてまち針で止める感じだけども...
「痛っ!」
またまち針が肌に刺さる...こういうのって服飾を扱う人達は行う筈だろうけど、ここだと普通の事なのかしら?
「あ!申し訳ございません」
と何だかニヤニヤしながらそんな事を言ってくる...これきっとわざとなのね。
もしかしたら何となく私の事をみんなよく思ってないのかもしれないわ、でもまだこの子達私とディビッドとの関係伝わって無いはずだけど。
それにしてもなんとも地味な嫌がらせしてくるわねぇ...この子達...
通常他国の貴族をこんな風に扱うなら国際問題にもなりかねないのに、そういった教育とかきちんとされていないのかしら...
「痛っ!」
背中を思いっきり刺される、これ結構深く刺されたんじゃ...ううっ。
流石にその子に目を向けると急に怯えた顔をし出したわ。
「流石に頻度が多いんじゃない」
「そんなわざとじゃないのに...」
そうしたら何だか周りがヒソヒソ言い始めてるわ。
私とパーヴェル君は洗礼式前にっていろいろと勉強するという事で二人で寺院の一室でベルさんから教えて貰っている。
なんというかベルさんの教え方って言葉は優しいけれど、私たちを下に見てるっていうか...どこか棘のある感じなのよね。
それに難しいエアヴァルド語の言い回しがあるからパーヴェル君が理解できないのか首を傾げるから、そこを私がサポートする形になる。
ただベルさんがそれをするとどうにもこっちを睨むのよね...うーん。
それにしてもパーヴェル君本当に7歳とは思えないくらい優秀よね。
一度覚えた事は忘れないし、前にきっと教育されてたとは思うけどエアヴァルド語通常会話ならほぼ話せるレベルだし...その才能とあの頭の良さならジョナサン以上にすごい術士になれるわよね。
ただパーヴェル君はこのまま修道士の道へ進んでディビッドみたいに司祭職を選ぶんだろうけれどね。
「では、洗礼がどうして必要な事なのかわかりましたか?」
「はい、神へ使える者となる事を選ぶ事の証明、そして生まれ変わる意味合いを持つという事です」
ベルさんが質問を投げかけるからそう答える。
実は前々から宗教画の背景を知る為に知識として覚えていた事や、ディビッドやエステルお姉様から幾つか教えて貰ってたからある程度は答えられるのよね。
「そうです、簡単でしたでしょうかね?では何故生まれ変わる必要があるのか分かりますか?」
と眉をひそめながら更に深い質問を投げかけられる。
うーんさっきみたいに答えても答えられなくてもそんな顔されるのが解せないわね...。
ーーー
みっちり3時間ほど勉強を終わらせたと思ったら、今度は洗礼式に身につけるローブの採寸をってパーヴェル君とは別の部屋に連れていかれて、修道士の女の子たちにあれこれ採寸を測られる。
話だと元々ある既存のローブを手直しするだけらしいわ。
ただ真っ白なローブをすっぽり被せられてまち針で止める感じだけども...
「痛っ!」
またまち針が肌に刺さる...こういうのって服飾を扱う人達は行う筈だろうけど、ここだと普通の事なのかしら?
「あ!申し訳ございません」
と何だかニヤニヤしながらそんな事を言ってくる...これきっとわざとなのね。
もしかしたら何となく私の事をみんなよく思ってないのかもしれないわ、でもまだこの子達私とディビッドとの関係伝わって無いはずだけど。
それにしてもなんとも地味な嫌がらせしてくるわねぇ...この子達...
通常他国の貴族をこんな風に扱うなら国際問題にもなりかねないのに、そういった教育とかきちんとされていないのかしら...
「痛っ!」
背中を思いっきり刺される、これ結構深く刺されたんじゃ...ううっ。
流石にその子に目を向けると急に怯えた顔をし出したわ。
「流石に頻度が多いんじゃない」
「そんなわざとじゃないのに...」
そうしたら何だか周りがヒソヒソ言い始めてるわ。
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