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chapter6:Be baptized

アルトマイヤー寺院 その1

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「朝はすまなかったねぇ、つい怒りに任せてしまって」

ヘルムート様はそう言いながら朝食後に出されてた紅茶を飲むわ。

まぁディビッドが大体悪いのは仕方ないけど...ちなみにディビッドは私の部屋にいる事が結局バレてしまって、今日の朝食は抜きとヘルムート様に怒られて今部屋に軟禁中みたい、落ち着いたとは言え可哀想な気がするわね...

あとエステルお姉様、まだ調子が悪いのか今日も出てこれないってヘルムート様が言ってたわ。

私もだけどパーヴェル君が心配そうにしてたけど、後で部屋に顔を出しても良いって言ってたから邪魔にならない程度に顔を出そうって約束したわ。

「さて今日は君たちが洗礼を受けるための準備としていろいろとやってもらう事があるからこの後に寺院の方へ一緒に向かう事になるんですよ」

「アルトマイヤー寺院へ?」

「ええ、そこで教皇様からの話と君たちの洗礼式の手伝いをしてもらう人物に会ってもらう予定なんですよ」

「そうなんですか」

「洗礼式ってどんな事をするんですか?」

パーヴェル君がそう尋ねる。

「ここに来るまでの間の食事は全て聖化させたものを食べてもらっていると聞いたから、1日身を浄めてから寺院内で水に全身浸り神と共に生きる事を宣言する儀式ですね」

いつの間にか食事がそうなってたの??それに今の季節に冷たい水に浸かるのかしら???

「ああ、ちゃんと風邪をひかないようにこの時期には部屋は夏みたいに暑くしてますから心配しないでいいですよ?まぁいざとなったら回復の奇跡で風邪とかは癒しますがそう簡単には出来ることではないのでね」

「簡単ではないって???」

ディビッドは私とエッチしてたあとばんばん使ってたわよ?

「回復の奇跡は本来貴重なものなんですよ、強い信仰と神への敬意、慈愛の精神が必要なので...ってその表情は...」

私の顔を見てヘルムート様の顔が青ざめて来てるわ...何かを察してくれたみたいだけども...うーん何だか苦笑いしか出ないんだけども。

ーーー

「ごめんね...何だか自分の部屋に戻ってから気が抜けたのかあまり身体が動かなくてずっとこんな感じで」

エステルお姉様のお見舞いに部屋に来たけど、あまり調子が良くないのかベッドで横になったままなのが心配だわ。

お姉様の部屋は構造自体は私が借りている場所と変わらないし、思ったよりもシンプルなのね...あと読書が好きなのか本棚に沢山本がならんでるわ...背表紙から推理小説や冒険小説ばかりね。

「エステル様、早く元気になって下さい」

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