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chapter6:Be baptized
VS悪魔ヴィネ その5
しおりを挟む『なぬ!』
「流石姉上ですねぇ」
「流石じゃ無いわ、2回攻撃を弾き返したんだからもう一回しか守られないわよ」
エステルはそう言いながらセプター オブ バーレで襲い掛かる蛇の頭を軽く叩き弾く。
「えーこれ2回カウントされてる事になるんですか???まぁ仕方ないですかねっ!」
ヴィネの目の前まで突き進んでからディビッドは口を開く。
『裁き時は来たっ!』
ディビッドはエクソダス1922の銃口をヴィネの鼻あたりに向けて聖典の一節、裁きの鉄槌を読み上げた。
すると金属を溶かしたように光り輝く青い髪を靡かせたサンソンの巨大な幻影が現れる。
『悪しき者の頭を砕く裁きの鉄槌を!』
ディビッドは最後まで聖句の一節を読み上げるとサンソンの幻影がそのままヴィネの鼻を目掛けて光り輝く拳を振り上げ殴りかかる。
『ぎゃあああああああ!!!!!』
ヴィネは叫び声を上げながら後ろに吹っ飛んでバキバキと木々を薙ぎ倒しながら倒れる、それはヴィネの身体は数メートルも後退してうずくまる。
その身体は更に黒い霧を大量に噴き出している、それなりにダメージを食らわれたのだろう。
苦しみ悶えながらも段々とその黒い霧は再度ヴィネの身体を包み出す。
『贄を...贄ォォォォ!!!!』
そう叫びながらヴィネは四つん這いに這い上がり、大量の黒い蛇の様な影を身体中から生み出す。
その黒い蛇達はすごい勢いで向かって来たのでディビッド達二人は構えるも、ディビッドとエステルを避けてそのまま列車側に向ける。
「ティナちゃん達が!!!!」
エステルは叫ぶような声をあげる、何とかしようとするもヴィネ本体がエステル自身に襲い掛かる。
それをかわしてはセプター オブ バーレを振り回して攻撃をガードするエステル。
「ディブ!ティナちゃん達を!!!」
「分かりました!!!姉上任せます!」
ディビッドは狙うであるバレンティナとパーヴェルの乗っている車両へ急いでそちらへ走り出す。
エステルの張った結界に何度も激突し、それをバリン!と破るとそのまま車両へ勢いよく突っ込む。
何匹もの蛇はディビッドの脚よりも早く車両へと辿り着きぐるぐると巻きつきあっという間にその車両は真っ黒になる。
内部からも結界を張ってはいるがミシミシと嫌な音が響く。
「ティナァァァァ!!!!」
ディビッドは愛するバレンティナの名を叫びながら車両へと走るのだった。
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