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chapter6:Be baptized
人間兵器 その2
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「子供時代にケーキ屋さんになりたいって言ったら、それに合わせたお茶をしっかり出せるようにならなきゃ許さない...と脅されましたから認められる程の腕を磨きましたよ」
何だか遠い目をするディビッド...もしかしてそれだけいろいろやって来たから今もいろいろこなせるのかしら...何気に何でもそつなくやってのけるみたいだし。
「いやねぇ、脅してなんかはいないわよ?ただやるなら徹底的にやらなきゃダメって言っただけよ」
なんとなくだけどその状況が見えてくるわねぇ。
「それに預言の『かわいい花嫁』は甘いお菓子が好きって言ってたのは姉上ですからね、その為に寝る間も惜しんで努力したものですよ...」
横に座って肩に手を回して来たわ!
「お二人は仲が良いんですね」
「ええ!近い内に結婚する予定なんで!」
パーヴェル君の問いかけにディビッドは笑顔で答えるわ。
「それはおめでとうございます!」
パーヴェル君が笑顔でそう言ってくれるから、反論できないけどまだ結婚はする予定は無いわよ!!!
「また勝手な事を言い出して...」
「痛っ!」
エステルお姉様がディビッドの頭をパシっと叩くわ...ディビッドが痛がるけどパーヴェル君の手前暴力的な事をしないからかしら?何だかディビッド調子に乗ってる気がするわね。
「パーヴェル君、ディビッドお兄さんとティナちゃんはいつかは結婚するけどまだずーっと先の事なの」
「そうなんですか?」
「そんなぁ」
パーヴェル君と情けないディビッドの言葉が同時に聞こえる。
「そんなじゃあないわよ...全く」
「痛たたっ!」
エステルお姉様がディビッドの耳を引っ張るとディビッドがとても痛がるわ。
そんな姿を見てパーヴェル君がくすくすと笑いだす。
「エステル様たち姉弟は仲が良いんですね」
「そんな事は...いたたたた!」
「大袈裟よ、ほらパーヴェル君にも笑われて...大人気ないわねぇ」
「僕にもお姉様がいるけど、ほとんど話とかした事なかったので」
そうぽつりとパーヴェル君が呟く、確か側妃二人の仲はあまり良くないって噂だから交流自体無かったのかしら...
そんな事を思ってたらディビッドがパーヴェル君に向かって柔らかな笑顔を見せる。
「パーヴェル君、これからパーヴェル君は修道士見習いって事になるんです、そうすれば神に仕える者達全員がパーヴェル君の家族になるんですよ...それこそ私の姉上や私もパーヴェル君にとっての家族となり兄弟となるんです」
「家族...?」
「血を分けたりなどしないでも私達が家族となって君を守りますからね」
そう言ってパーヴェル君の頭を撫でるディビッド。
ディビッド自身も父親に捨てられて教会併設の孤児院に入ってたんだものね...きっとパーヴェル君の境遇を自分に重ねてるのかもね。
「じゃあエステル様は僕のお姉様になるんですか」
「そうね...」
「嬉しい...」
エステルお姉様はとても慈愛に満ちた笑みを浮かべて嬉しそうにしているパーヴェル君を見つめるわ。
「まぁ姉ってより親戚のおばさn...グフっ!」
折角良い話になったのにディビッドが余計な事を言うからエステルお姉様から脇腹を肘鉄されてしまったわ...とても痛かったのか呻きながら膝から崩れ落ちちゃった。
まぁディビッドの自業自得だから仕方ないけどね。
何だか遠い目をするディビッド...もしかしてそれだけいろいろやって来たから今もいろいろこなせるのかしら...何気に何でもそつなくやってのけるみたいだし。
「いやねぇ、脅してなんかはいないわよ?ただやるなら徹底的にやらなきゃダメって言っただけよ」
なんとなくだけどその状況が見えてくるわねぇ。
「それに預言の『かわいい花嫁』は甘いお菓子が好きって言ってたのは姉上ですからね、その為に寝る間も惜しんで努力したものですよ...」
横に座って肩に手を回して来たわ!
「お二人は仲が良いんですね」
「ええ!近い内に結婚する予定なんで!」
パーヴェル君の問いかけにディビッドは笑顔で答えるわ。
「それはおめでとうございます!」
パーヴェル君が笑顔でそう言ってくれるから、反論できないけどまだ結婚はする予定は無いわよ!!!
「また勝手な事を言い出して...」
「痛っ!」
エステルお姉様がディビッドの頭をパシっと叩くわ...ディビッドが痛がるけどパーヴェル君の手前暴力的な事をしないからかしら?何だかディビッド調子に乗ってる気がするわね。
「パーヴェル君、ディビッドお兄さんとティナちゃんはいつかは結婚するけどまだずーっと先の事なの」
「そうなんですか?」
「そんなぁ」
パーヴェル君と情けないディビッドの言葉が同時に聞こえる。
「そんなじゃあないわよ...全く」
「痛たたっ!」
エステルお姉様がディビッドの耳を引っ張るとディビッドがとても痛がるわ。
そんな姿を見てパーヴェル君がくすくすと笑いだす。
「エステル様たち姉弟は仲が良いんですね」
「そんな事は...いたたたた!」
「大袈裟よ、ほらパーヴェル君にも笑われて...大人気ないわねぇ」
「僕にもお姉様がいるけど、ほとんど話とかした事なかったので」
そうぽつりとパーヴェル君が呟く、確か側妃二人の仲はあまり良くないって噂だから交流自体無かったのかしら...
そんな事を思ってたらディビッドがパーヴェル君に向かって柔らかな笑顔を見せる。
「パーヴェル君、これからパーヴェル君は修道士見習いって事になるんです、そうすれば神に仕える者達全員がパーヴェル君の家族になるんですよ...それこそ私の姉上や私もパーヴェル君にとっての家族となり兄弟となるんです」
「家族...?」
「血を分けたりなどしないでも私達が家族となって君を守りますからね」
そう言ってパーヴェル君の頭を撫でるディビッド。
ディビッド自身も父親に捨てられて教会併設の孤児院に入ってたんだものね...きっとパーヴェル君の境遇を自分に重ねてるのかもね。
「じゃあエステル様は僕のお姉様になるんですか」
「そうね...」
「嬉しい...」
エステルお姉様はとても慈愛に満ちた笑みを浮かべて嬉しそうにしているパーヴェル君を見つめるわ。
「まぁ姉ってより親戚のおばさn...グフっ!」
折角良い話になったのにディビッドが余計な事を言うからエステルお姉様から脇腹を肘鉄されてしまったわ...とても痛かったのか呻きながら膝から崩れ落ちちゃった。
まぁディビッドの自業自得だから仕方ないけどね。
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