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chapter6:Be baptized
誰よりも偉いとか思えないわね その2
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「だからエアヴァルド国王である私よりもディビッドの方が本当は立場が上だし、その花嫁でありハイラントの母の一人になるバレンティナ嬢も必然的に私よりも立場が上なんだよ、だからそんな畏まらなくて良いんだ」
「そうは言いましても...」
アーヴァイン陛下はそう言うけど、そう簡単に隣国の重要人物に気軽には話なんて出来ないわ。
「まぁ『真の王』なんて名前ばっかりで悪魔退治する仕事ばっかりで政治関係に一切関わらないですがね~」
「何よりも大事な事じゃないか...悪魔は人類の敵でありそれ故に世界は苦しむ結果になったんだ、それに滅ぼす事は誰にも出来ないしな」
「...ならエステルお姉様も悪魔を滅ぼす事は出来るんですか」
ディビッドの家族だし、すごく強いからエステルお姉様もその力がありそうと思って尋ねる。
「私には悪魔を倒しても滅ぼすまでのその力が無かったの」
「?」
「直系の血筋で産まれてくる内で1人だけその能力を持つのよ、ただ次世代が産まれないで死んだ場合は一番近い血筋の者に後天的に能力が現れるの...例えばディブが死んだらきっと私がなるでしょうし、私が死ねば別の近い親族がって感じね」
エステルお姉様はそう説明するわ。
「まぁ私は死なないですがね~」
「預言的にはそうなるけど、ディブの場合そうでなくても死ななそうだけどね」
「なら息の根を止めたりしないで下さいよ~何度死にかけたか」
「それはディブが悪い事をするからよ」
エステルお姉様が微妙なニュアンスで話すけど、まぁパーヴェル君の情操教育に悪いから...
「ディビッドさんはエステル様の弟なのに悪い人なんですか?」
パーヴェル君が純粋な黒い瞳でじっとディビッドを見つめながらそう言う。
「あ...いやぁまぁ...」
ディビッドもどうしたものかと言葉を濁してるわ。
「このディビッドお兄さんは悪戯好きだからエステルお姉様のお仕置きが必要なのよ、だからパーヴェル君も悪戯しないようにしなきゃね」
当たり障りの無い言葉でパーヴェル君にそう話す、
「はい、人を困らせる事はしないようにと教えられてますから」
「わぁ、良い子ね!」
エステルお姉様がパーヴェル君の頭を撫でると少し照れてるわ、可愛いわね...それにしてもディビッドはなんとも言えない顔をするわ。
「あはは、流石のディビッドも形無しだなぁ」
アーヴァイン陛下が笑うとディビッドが苦笑いを浮かべるわ。
なんだかかしこまる事なく話をしたり出来て気が楽になるわ...まぁパーヴェル君の件はどうにも気になって仕方ないけど。
ー
「そうは言いましても...」
アーヴァイン陛下はそう言うけど、そう簡単に隣国の重要人物に気軽には話なんて出来ないわ。
「まぁ『真の王』なんて名前ばっかりで悪魔退治する仕事ばっかりで政治関係に一切関わらないですがね~」
「何よりも大事な事じゃないか...悪魔は人類の敵でありそれ故に世界は苦しむ結果になったんだ、それに滅ぼす事は誰にも出来ないしな」
「...ならエステルお姉様も悪魔を滅ぼす事は出来るんですか」
ディビッドの家族だし、すごく強いからエステルお姉様もその力がありそうと思って尋ねる。
「私には悪魔を倒しても滅ぼすまでのその力が無かったの」
「?」
「直系の血筋で産まれてくる内で1人だけその能力を持つのよ、ただ次世代が産まれないで死んだ場合は一番近い血筋の者に後天的に能力が現れるの...例えばディブが死んだらきっと私がなるでしょうし、私が死ねば別の近い親族がって感じね」
エステルお姉様はそう説明するわ。
「まぁ私は死なないですがね~」
「預言的にはそうなるけど、ディブの場合そうでなくても死ななそうだけどね」
「なら息の根を止めたりしないで下さいよ~何度死にかけたか」
「それはディブが悪い事をするからよ」
エステルお姉様が微妙なニュアンスで話すけど、まぁパーヴェル君の情操教育に悪いから...
「ディビッドさんはエステル様の弟なのに悪い人なんですか?」
パーヴェル君が純粋な黒い瞳でじっとディビッドを見つめながらそう言う。
「あ...いやぁまぁ...」
ディビッドもどうしたものかと言葉を濁してるわ。
「このディビッドお兄さんは悪戯好きだからエステルお姉様のお仕置きが必要なのよ、だからパーヴェル君も悪戯しないようにしなきゃね」
当たり障りの無い言葉でパーヴェル君にそう話す、
「はい、人を困らせる事はしないようにと教えられてますから」
「わぁ、良い子ね!」
エステルお姉様がパーヴェル君の頭を撫でると少し照れてるわ、可愛いわね...それにしてもディビッドはなんとも言えない顔をするわ。
「あはは、流石のディビッドも形無しだなぁ」
アーヴァイン陛下が笑うとディビッドが苦笑いを浮かべるわ。
なんだかかしこまる事なく話をしたり出来て気が楽になるわ...まぁパーヴェル君の件はどうにも気になって仕方ないけど。
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