銭ゲバ令嬢なまぐさ司祭に溺愛される【R18】

chapter6:Be baptized

どう見ても王子様じゃない！ その1

バーレへ向かうって話が出て本当に毎日やって来てエッチな目にあってばかりなんだけど。

しかもしばらくエッチできてなかった分いろいろなエッチを試されてる気がする...しかもねちっこい方向になってるんだけど。

でもエステルお姉様は忙しいせいかディビッドを捕まえてボコボコにしに来ないからちょっとホッとしてるんだけどね。

だって流石にお姉様に後処理させた上ディビッドを裸のままボコボコににする姿を見るのはやっぱり可哀想って思っちゃうのは私が甘いのかも...うーん。

で、とうとうバーレ出発当日になった訳で旅行鞄を運んでもらいながら馬車で駅まで向かうわ、ちなみにパパも見送りしてくれる事になったの。

エアヴァルドは寒い地域になるからって白いブラウスに臙脂色の厚手の生地で作られたスカートを履いて、上からベージュのニットカーディガンを羽織った上で真っ白なロングコートを片手に持つ、流石にコートまで着たら暑いのよ。

「往復を含めて2週間かぁ」

「ベルガモの向こう側だものね」

「でも王都は今バタバタしてるし、むしろ一時でも離れてた方が楽かもね」

パパはそう言う、確かに側妃の処刑の件やリンダウへの制圧の件とか大騒ぎだものね。

しかもその件でベルガモにいるシルヴィオお兄様も準備で大変そうだし、何だか新聞記者の取材だかも来てるって数日前にパパが言ってたわ。

ある意味公務だけどエステルお姉様やディビッドも一緒だからそんなに堅苦しい感じにはならないと思うのよね。

ーー

駅に着くと何だか近衛兵がいたりと物々しい感じ...まぁエアヴァルド国王も一緒に乗り込むからかしら？？？

「アルカンタル公爵家のバレンティナ様ですね、こちらへ」

出迎えてくれた駅員さんがそう言って来たわ、もう『公爵家』呼びになってるのにびっくりね...まだ実感がないけど...

駅員さん数人と一緒に近衛兵がついてまわるわ...わぁ、ホームに出たら近衛兵がズラッと並んでいるわ！！！

そして前回乗ったモスグリーンの豪華列車エクスプレスジラントが止まっているけど、私達以外乗客が全く居ないみたい...どうやら貸し切りなのかしらね。

「何だかすごいねぇ～まるでサヴェリオ陛下でも出てきそう」

パパが笑いながらそんな事を言い出すわ。

「流石にそれはないわよ...」

そんな話をしていると司祭服で仮面を付けた人物が近づいて来るわ、それそこ前に式典で着ていたいつもより豪奢な白と黒の司祭服...ディビッドだわ。