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chapter5:Whereabouts of the curse

ジョナサンの恋 その1

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追いかけっこなどなど遊びに遊んだ後、最後絶対にウサギに触れようとジョナサンはチャレンジ中なのである。

何故かと言うとシルヴィオにすらウサギは撫でさせてくれるのに、何故かジョナサンにはダメなのだ。

まぁ本当はディビッドに飲ませるヤバい臭いの体力回復薬を一週間分も作ってたからうっすら身体に染み付いているのが原因なのだが、人間の鼻ではそんなに分からないためかすっかり忘れているのである。

「ちいさいおにいちゃんがんばれ~」

「ぶにゃー」

ウサギと猫のカトリーヌを両手で抱っこしている(小さい子供と判断してかどっちも大人しい)バレンティナがジョナサンを応援している。

「ジョナサン頑張ってください」

いつの間にかウサギだけでなく羊も山羊も犬も野良猫も集まりまくって動物達のハーレム状態のディビッド。どうやらあのキラキラオーラは動物にも有効らしい...ちなみに集まってる動物達は全員雌である。

役にも立たない応援を他所にジョナサンは一歩進む。

「う...ウサギさん...」

ジリジリ近づこうとするも同じ様にウサギ達が逃げてしまう...何となくだがウサギ達も嫌な顔をしている気がする。

そんな状況を不憫に思ったのかスザンナが茶色のウサギを抱っこしてジョナサンに近づいてくる。

「ジョナサン、ジョナサンも抱っこしたいんでしょ?」

ニッコリ笑顔でウサギを預けようとしてくれる優しさにジョナサンはキュンとしてしまう。

「あ...ありがとうございます」

「はい、優しくね」

ふわふわウサギを抱っこさせて貰うとちょっとだらしない顔になるジョナサン。

何となく茶色の毛並みがスザンナの髪を彷彿とさせるのか、なんだかスザンナを抱っこしている様な気持ちになってしまう。

しかしウサギ的にはヤバい奴かつヤバい臭いにだんだん耐えられず、ジョナサンの腕から逃げ出してしまう。

「ああっ!」

悲しげに去っていくウサギの後ろ姿を見つめるジョナサン。

「普段こんな事なんてないのに」

と不思議そうにスザンナは言う、ふとジョナサンの手にウサギが逃げた時についたひっかき傷に気がつく。

「大変、ジョナサン怪我してるわ」

「あ...でもこのくらいなら...」

悪魔倒すし訓練の為に傷だらけになるのが普通の為、この程度のかすり傷なんてかわいいくらいと思ってジョナサンはそう言う。

「駄目よ、放し飼いにしてる子達だしちゃんと消毒しなきゃ化膿するわよ」

と手を繋がれて屋敷の方に向かおうとする。
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