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chapter5:Whereabouts of the curse
ティナちゃん5さいです! その3
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術力枯渇の際、幼児後退の原因は大体子供時代のトラウマである。
ちなみにバレンティナが自身を5才と言っている件を考えると、母親がいなくなる前だとバレンティナの父ジャンマリオとシルヴィオは言う。
何日も泣いて引きこもってたと思ったら母親を探しに出かけたりと大変だった、と当時をシルヴィオは話してはいるが、きっとシルヴィオ本人も当時12歳くらいだった為辛かったのでは無いかと思われる。
だからか、今のバレンティナも『ママ、ママ』と母親を恋しがり、探そうとするのだ。
ただディビッドと一緒だとそれが落ち着く、きっと婚姻の契り印という強い繋がりがあるせいでは無いか?と医師の見立てだ。
本来なら家族などの近い相手だけで、その期間をやり過ごすのが望ましいのだが、誰よりもディビッドと一緒の方が良いだろう、との判断で一週間毎日相手をする様にとお願いされたのである。
そう、義父と義兄にお願いされた手間、やり切らねばならないのである。
しかし問題がある...顔を合わせればベッドやらに引き込んで獣の如く好き勝手に身体を貪っていたディビッドが禁欲的にバレンティナの面倒を見る事ができるのか...である。
幾ら精神が現在幼子だとはいえ、身体は18歳の美女とも言える姿だ、通常の男でも魅力的に映るだろう。
「...ネグリジェという時点でもう限界なのに、ノーブラだから透けて見えるのが...」
と深刻な顔をしながらディビッドがボソボソ言っているのを、ジョナサンは聴かなかった事として、錬金で薬を調合する。
いくつかの薬効のある植物や市販のポーションをフラスコに突っ込んで、術式を発動させると一瞬光って薬効が変化するのを確認して何本もの瓶に詰め込む。
色は青っぽい液体で、独特の薬臭さがある。
「...精力減退薬じゃねぇけど鎮静剤としては使えるだろ、ギリギリアウトな気持ちになったら速攻で飲め、ただ副作用が出るから飲み過ぎは注意な!」
「副作用?」
「無理矢理興奮を抑えるから、粘膜の弱い所での出血などの症状が...まぁぶっちゃけ鼻血とかびっくりする量が出る可能性がある、それこそ貧血になりかねないくらい」
「鼻血...背に腹は変えられませんね...」
とジョナサンから薬を受け取り、コートのポケットに仕舞い込む。
「それにしても、無茶苦茶なのは変わらねぇけど嫁が現れるまでそうじゃ無かったのに...」
「ギャ!ジョニー!」
ジョナサンがそう言いかけると、ピッピちゃんがちょこんとジョナサンの作業テーブルに止まる。
「ピッピちゃんどうした?」
「ギャ!ディブを動けなくする神経毒を作るギャ!そしてくちばしに仕込むギャ!」
「ちょ!今中身エステル様だな!駄目だぞそういうのはウルムで作ったら犯罪になっちまうから!」
ピッピちゃんの物騒な発言にエステルだと判断し、ジョナサンは断る。
「ギャ!ギャ!ティナちゃんに何かあったら大変ギャ!実力行使ギャ!」
「だーーーーっ!俺がなんとかするから、最終気絶させるとか死ぬ気でコイツを止める!!!」
とんでも姉弟に振り回され気味でややお疲れ気味のジョナサンだった。
ちなみにバレンティナが自身を5才と言っている件を考えると、母親がいなくなる前だとバレンティナの父ジャンマリオとシルヴィオは言う。
何日も泣いて引きこもってたと思ったら母親を探しに出かけたりと大変だった、と当時をシルヴィオは話してはいるが、きっとシルヴィオ本人も当時12歳くらいだった為辛かったのでは無いかと思われる。
だからか、今のバレンティナも『ママ、ママ』と母親を恋しがり、探そうとするのだ。
ただディビッドと一緒だとそれが落ち着く、きっと婚姻の契り印という強い繋がりがあるせいでは無いか?と医師の見立てだ。
本来なら家族などの近い相手だけで、その期間をやり過ごすのが望ましいのだが、誰よりもディビッドと一緒の方が良いだろう、との判断で一週間毎日相手をする様にとお願いされたのである。
そう、義父と義兄にお願いされた手間、やり切らねばならないのである。
しかし問題がある...顔を合わせればベッドやらに引き込んで獣の如く好き勝手に身体を貪っていたディビッドが禁欲的にバレンティナの面倒を見る事ができるのか...である。
幾ら精神が現在幼子だとはいえ、身体は18歳の美女とも言える姿だ、通常の男でも魅力的に映るだろう。
「...ネグリジェという時点でもう限界なのに、ノーブラだから透けて見えるのが...」
と深刻な顔をしながらディビッドがボソボソ言っているのを、ジョナサンは聴かなかった事として、錬金で薬を調合する。
いくつかの薬効のある植物や市販のポーションをフラスコに突っ込んで、術式を発動させると一瞬光って薬効が変化するのを確認して何本もの瓶に詰め込む。
色は青っぽい液体で、独特の薬臭さがある。
「...精力減退薬じゃねぇけど鎮静剤としては使えるだろ、ギリギリアウトな気持ちになったら速攻で飲め、ただ副作用が出るから飲み過ぎは注意な!」
「副作用?」
「無理矢理興奮を抑えるから、粘膜の弱い所での出血などの症状が...まぁぶっちゃけ鼻血とかびっくりする量が出る可能性がある、それこそ貧血になりかねないくらい」
「鼻血...背に腹は変えられませんね...」
とジョナサンから薬を受け取り、コートのポケットに仕舞い込む。
「それにしても、無茶苦茶なのは変わらねぇけど嫁が現れるまでそうじゃ無かったのに...」
「ギャ!ジョニー!」
ジョナサンがそう言いかけると、ピッピちゃんがちょこんとジョナサンの作業テーブルに止まる。
「ピッピちゃんどうした?」
「ギャ!ディブを動けなくする神経毒を作るギャ!そしてくちばしに仕込むギャ!」
「ちょ!今中身エステル様だな!駄目だぞそういうのはウルムで作ったら犯罪になっちまうから!」
ピッピちゃんの物騒な発言にエステルだと判断し、ジョナサンは断る。
「ギャ!ギャ!ティナちゃんに何かあったら大変ギャ!実力行使ギャ!」
「だーーーーっ!俺がなんとかするから、最終気絶させるとか死ぬ気でコイツを止める!!!」
とんでも姉弟に振り回され気味でややお疲れ気味のジョナサンだった。
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