268 / 841
chapter4:Older sister, invasion
記念式典 その3
しおりを挟む
「なんて美しい方なんだ」
「それにしても...あの兵士達か?なんとも物々しいな?」
「しかし何故トラウゴット教の関係者が?」
「あれは例の聖女様ではないか!何とも神々しい」
いろいろな声が聞こえるけど、表にあまり出ないエステルお姉様の姿を知ってる人が居る所から、一部の高位貴族達の中に例の闇オークションに参加してた連中もいるのね。
でもこの場にエステルお姉様が来るって事は陛下の招待があってこそだし、やっぱり悪魔を倒す関係でお礼も兼ねて呼んだのかしらね?
「エマヌエーレ サヴェリオ=ウルム国王陛下、この様な素晴らしい祝いの場にお招き頂き感謝致します」
エステルお姉様は深々と頭を下げるわ。
「全てを見通す千里眼の持ち主...南の偉大なる預言者エステル、待っておったぞ」
陛下が笑顔を浮かべてるわ...その姿を見てみんなザワザワしてる。
「陛下の御世が長きに渡り繁栄する事を...創造主にして忠節なる神にお祈り致します」
「ふ...祈るも何も偉大なる預言者であるエステル、其方には『見えて』いるのだろう?余の身に何が起こるのかが...」
「...ええ...この場で大きな事が起こっても陛下の土台は揺るぎなく、更なる力を得る事を...」
エステルお姉様がそう言うわ...確かにお姉様は預言者だから分かるって事なの?
その会話の最中...謁見の間の出入り口の扉付近から更にザワザワと音がするわ。
目をそちらに向けると一人のボロボロで薄汚いローブを着た人物が入って来るわ!
「一体あれは...」
そうつぶやくとお兄様の顔色が変わる。
「この祝いの席に一体...兵士達は何をやっていやがるんだ」
そのローブを見に纏った人物はそのまま陛下の前へと進んでくるわ、近衛兵達もそれを止めようと集まって来たわ。
「この不届き者め!」
と取り押さえようとするけど、何かの力で弾かれちゃう!
「きゃああああ!」
並んでいる貴族の列に投げ出されて騒ぎ始めたわ!大変!
「ティナ...親父...下がってろよ」
お兄様がそう言って動こうとしたけどそれよりも早くに動いたのは...エステルお姉様を守っていた四人の上級異端審問官達。
一瞬で四人はそのボロボロのローブの男を囲んだわ。
その後ろ...陛下を守るかの様にエステルお姉様はそのローブの男の方に杖を向けるわ。
「僭越ながら私共が陛下とこの場に居る全ての人をお守りいたしましょう」
杖の先から円陣が現れる...あれは結界を張るのね!
「さぁ皆の者!ここから離れなさい!」
謁見の間にいる人々を少しでも遠くに逃す様に促す。
円陣はローブの男と四人を取り囲むと周囲に結界が張られたわ。
お兄様は近衛兵と共に陛下を守るために玉座の方へ向かうわね。
「エステル様こちらに!」
お兄様がエステルお姉様に逃げる様に促すわ。
「シルヴィオ様、大丈夫ですよ...あの程度の悪魔余興にもなりませんから」
とエステルお姉様が微笑むわ、そして上級異端審問官達の方に顔を向ける。
「創造主にして忠節なる神の僕よ!悪魔を断罪する使命を受けし四人の騎士よ!」
杖をそのまま掲げて命じる。
「さぁ神の名の元に罪深き悪魔を討ち滅ぼしなさい!」
その言葉を発した直後それぞれが武器を取り出して、ローブの男に構えたわ!
「それにしても...あの兵士達か?なんとも物々しいな?」
「しかし何故トラウゴット教の関係者が?」
「あれは例の聖女様ではないか!何とも神々しい」
いろいろな声が聞こえるけど、表にあまり出ないエステルお姉様の姿を知ってる人が居る所から、一部の高位貴族達の中に例の闇オークションに参加してた連中もいるのね。
でもこの場にエステルお姉様が来るって事は陛下の招待があってこそだし、やっぱり悪魔を倒す関係でお礼も兼ねて呼んだのかしらね?
「エマヌエーレ サヴェリオ=ウルム国王陛下、この様な素晴らしい祝いの場にお招き頂き感謝致します」
エステルお姉様は深々と頭を下げるわ。
「全てを見通す千里眼の持ち主...南の偉大なる預言者エステル、待っておったぞ」
陛下が笑顔を浮かべてるわ...その姿を見てみんなザワザワしてる。
「陛下の御世が長きに渡り繁栄する事を...創造主にして忠節なる神にお祈り致します」
「ふ...祈るも何も偉大なる預言者であるエステル、其方には『見えて』いるのだろう?余の身に何が起こるのかが...」
「...ええ...この場で大きな事が起こっても陛下の土台は揺るぎなく、更なる力を得る事を...」
エステルお姉様がそう言うわ...確かにお姉様は預言者だから分かるって事なの?
その会話の最中...謁見の間の出入り口の扉付近から更にザワザワと音がするわ。
目をそちらに向けると一人のボロボロで薄汚いローブを着た人物が入って来るわ!
「一体あれは...」
そうつぶやくとお兄様の顔色が変わる。
「この祝いの席に一体...兵士達は何をやっていやがるんだ」
そのローブを見に纏った人物はそのまま陛下の前へと進んでくるわ、近衛兵達もそれを止めようと集まって来たわ。
「この不届き者め!」
と取り押さえようとするけど、何かの力で弾かれちゃう!
「きゃああああ!」
並んでいる貴族の列に投げ出されて騒ぎ始めたわ!大変!
「ティナ...親父...下がってろよ」
お兄様がそう言って動こうとしたけどそれよりも早くに動いたのは...エステルお姉様を守っていた四人の上級異端審問官達。
一瞬で四人はそのボロボロのローブの男を囲んだわ。
その後ろ...陛下を守るかの様にエステルお姉様はそのローブの男の方に杖を向けるわ。
「僭越ながら私共が陛下とこの場に居る全ての人をお守りいたしましょう」
杖の先から円陣が現れる...あれは結界を張るのね!
「さぁ皆の者!ここから離れなさい!」
謁見の間にいる人々を少しでも遠くに逃す様に促す。
円陣はローブの男と四人を取り囲むと周囲に結界が張られたわ。
お兄様は近衛兵と共に陛下を守るために玉座の方へ向かうわね。
「エステル様こちらに!」
お兄様がエステルお姉様に逃げる様に促すわ。
「シルヴィオ様、大丈夫ですよ...あの程度の悪魔余興にもなりませんから」
とエステルお姉様が微笑むわ、そして上級異端審問官達の方に顔を向ける。
「創造主にして忠節なる神の僕よ!悪魔を断罪する使命を受けし四人の騎士よ!」
杖をそのまま掲げて命じる。
「さぁ神の名の元に罪深き悪魔を討ち滅ぼしなさい!」
その言葉を発した直後それぞれが武器を取り出して、ローブの男に構えたわ!
0
お気に入りに追加
345
あなたにおすすめの小説
小さなことから〜露出〜えみ〜
サイコロ
恋愛
私の露出…
毎日更新していこうと思います
よろしくおねがいします
感想等お待ちしております
取り入れて欲しい内容なども
書いてくださいね
よりみなさんにお近く
考えやすく
病気になって芸能界から消えたアイドル。退院し、復学先の高校には昔の仕事仲間が居たけれど、彼女は俺だと気付かない
月島日向
ライト文芸
俺、日生遼、本名、竹中祐は2年前に病に倒れた。
人気絶頂だった『Cherry’s』のリーダーをやめた。
2年間の闘病生活に一区切りし、久しぶりに高校に通うことになった。けど、誰も俺の事を元アイドルだとは思わない。薬で細くなった手足。そんな細身の体にアンバランスなムーンフェイス(薬の副作用で顔だけが大きくなる事)
。
誰も俺に気付いてはくれない。そう。
2年間、連絡をくれ続け、俺が無視してきた彼女さえも。
もう、全部どうでもよく感じた。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
イケメン彼氏は年上消防士!鍛え上げられた体は、夜の体力まで別物!?
すずなり。
恋愛
私が働く食堂にやってくる消防士さんたち。
翔馬「俺、チャーハン。」
宏斗「俺もー。」
航平「俺、から揚げつけてー。」
優弥「俺はスープ付き。」
みんなガタイがよく、男前。
ひなた「はーいっ。ちょっと待ってくださいねーっ。」
慌ただしい昼時を過ぎると、私の仕事は終わる。
終わった後、私は行かなきゃいけないところがある。
ひなた「すみませーん、子供のお迎えにきましたー。」
保育園に迎えに行かなきゃいけない子、『太陽』。
私は子供と一緒に・・・暮らしてる。
ーーーーーーーーーーーーーーーー
翔馬「おいおい嘘だろ?」
宏斗「子供・・・いたんだ・・。」
航平「いくつん時の子だよ・・・・。」
優弥「マジか・・・。」
消防署で開かれたお祭りに連れて行った太陽。
太陽の存在を知った一人の消防士さんが・・・私に言った。
「俺は太陽がいてもいい。・・・太陽の『パパ』になる。」
「俺はひなたが好きだ。・・・絶対振り向かせるから覚悟しとけよ?」
※お話に出てくる内容は、全て想像の世界です。現実世界とは何ら関係ありません。
※感想やコメントは受け付けることができません。
メンタルが薄氷なもので・・・すみません。
言葉も足りませんが読んでいただけたら幸いです。
楽しんでいただけたら嬉しく思います。
淫らな蜜に狂わされ
歌龍吟伶
恋愛
普段と変わらない日々は思わぬ形で終わりを迎える…突然の出会い、そして体も心も開かれた少女の人生録。
全体的に性的表現・性行為あり。
他所で知人限定公開していましたが、こちらに移しました。
全3話完結済みです。
イケメン社長と私が結婚!?初めての『気持ちイイ』を体に教え込まれる!?
すずなり。
恋愛
ある日、彼氏が自分の住んでるアパートを引き払い、勝手に『同棲』を求めてきた。
「お前が働いてるんだから俺は家にいる。」
家事をするわけでもなく、食費をくれるわけでもなく・・・デートもしない。
「私は母親じゃない・・・!」
そう言って家を飛び出した。
夜遅く、何も持たず、靴も履かず・・・一人で泣きながら歩いてるとこを保護してくれた一人の人。
「何があった?送ってく。」
それはいつも仕事場のカフェに来てくれる常連さんだった。
「俺と・・・結婚してほしい。」
「!?」
突然の結婚の申し込み。彼のことは何も知らなかったけど・・・惹かれるのに時間はかからない。
かっこよくて・・優しくて・・・紳士な彼は私を心から愛してくれる。
そんな彼に、私は想いを返したい。
「俺に・・・全てを見せて。」
苦手意識の強かった『営み』。
彼の手によって私の感じ方が変わっていく・・・。
「いあぁぁぁっ・・!!」
「感じやすいんだな・・・。」
※お話は全て想像の世界のものです。現実世界とはなんら関係ありません。
※お話の中に出てくる病気、治療法などは想像のものとしてご覧ください。
※誤字脱字、表現不足は重々承知しております。日々精進してまいりますので温かく見ていただけると嬉しいです。
※コメントや感想は受け付けることができません。メンタルが薄氷なもので・・すみません。
それではお楽しみください。すずなり。
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる