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chapter4:Older sister, invasion
記念式典 その2
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謁見の間には初めて入るけど、すごい広くてタウンハウス何軒分あるのかしらってくらい広いし、荘厳な感じよね...柱や壁は全て黄金で煌びやかだし、天井には青の石をメインとした花や鳥を描いた細かいモザイク画もすごいけど、何より陛下の座っている玉座が黄金で作られているのか豪華絢爛なのね...細かい細工にあちこちサファイアを埋め込んでて...なんていうか全体的に高そうね。
そんな中貴族の序列準に謁見の間に左右に並ぶ...基本的には陛下の近くになればなるほど位が高いはずなんだけど、何故かグラノジェルス公爵や他の侯爵家よりも私達が近い順になってる...何でかしら?
「何だかこんなに近いのも不思議だわ...」
そう呟くとお兄様がにこりと笑うわね。
「まぁ陛下の御心がアルカンタル家にあると思えばいいさ」
そういえば以前のお見合いの件も陛下が気にかけて下さったって話だったものね。
パパがポンコツな事考えると、お兄様の力が認められてるって証拠なのかしら...見た目は悪人だけど。
陛下が玉座に腰掛けているわ...この場には未成年は立ち入り出来ないから王子様や王女様はこの場に居ないし、王妃様は妊婦の為か王族は陛下のみのようね。
順に陛下に祝いの言葉をかける姿を見るけど、正直ヒマなのよねぇ...まぁまだ婚約してない方は品定めじゃないけど、じろじろ見ているのはわかるけど。
「陛下の治世が更に長く豊かで平穏なものでありますように」
私達の番になったから陛下のみ前に立つけど、祝いの言葉はお兄様が話されたわ...まぁパパよりお兄様の方がしっかりしてるから相応しいわよね。
「アルカンタル侯爵家シルヴィオよ...若いながら余に尽くす其方には近いうちに褒章を与えねばな」
陛下がお兄様を褒めるわ!序列の事とかやっぱりエルコラーロの一件とか関係してるのかしら?
そして周囲の人たち!お兄様を悪く言ってるのはしっかり聴こえてるわよ...いつか痛い目に合えばいいのに!もう!
そうして元の場所へ戻り、暫くしたら各国の要人達が祝福を述べるために、次々やって来るわね。
あ、エアヴェルドのアーヴァイン国王陛下だわ!
髪が金髪な所以外本当にマキシムさんそっくりなのね...
確かまだ三十になったばかりで若いけど、前王が急死してしまって急きょ王になったって話よね。
でもどこか緊張してる感じ...隣国だし良く顔を合わせてる話らしいのに...
その次...何だか急に騒がしくなった気が...って...お姉様だわ!
エステルお姉様は儀式用の白の長いローブを着ていて、いつもより神聖さのようなものを感じるわね...その頭には薄いヴェールがかけられてまるで花嫁の様...
そして片手にある杖...赤から青に変わる石、しかも中で星みたいな煌めきが見える不思議な宝石があしらわれた杖を持っているわ。
それにその美貌に全員が目を惹きつけるみたい...お兄様なんて真っ赤だわ。
確かに絶世の美女なのは間違い無いと思うのよねぇ、ミントグリーンの髪色とピンクダイヤモンドの様な瞳は私と同じだけど、美しさ的にはお姉様の方が遥かに上、しかも胸が大きいし。
それにしても...エステルお姉様を守るかの様に四人の護衛達の姿がある意味異様よね。
三人はディビッド達の着る様な司祭服に刺繍とか施されてて豪奢にした儀礼用っぽいのに、全員仮面で隠してフードを被ってるわ...あれじゃ誰だかわからないわね。
ただ唯一鎧兜姿で赤のサーコート姿はマキシムさんだと思うけど...って事はディビッド達なのかしら?
横切る姿、司祭服の一人が一瞬此方を向いたわ...あ、やっぱりディビッドなんだ、とすぐわかっちゃう...なんか歩き方とか動きがそんな感じだから。
そうなると背の高いのがジョナサンで、マキシムさんの後ろにいるのがサミュエルさんね。
そんな中貴族の序列準に謁見の間に左右に並ぶ...基本的には陛下の近くになればなるほど位が高いはずなんだけど、何故かグラノジェルス公爵や他の侯爵家よりも私達が近い順になってる...何でかしら?
「何だかこんなに近いのも不思議だわ...」
そう呟くとお兄様がにこりと笑うわね。
「まぁ陛下の御心がアルカンタル家にあると思えばいいさ」
そういえば以前のお見合いの件も陛下が気にかけて下さったって話だったものね。
パパがポンコツな事考えると、お兄様の力が認められてるって証拠なのかしら...見た目は悪人だけど。
陛下が玉座に腰掛けているわ...この場には未成年は立ち入り出来ないから王子様や王女様はこの場に居ないし、王妃様は妊婦の為か王族は陛下のみのようね。
順に陛下に祝いの言葉をかける姿を見るけど、正直ヒマなのよねぇ...まぁまだ婚約してない方は品定めじゃないけど、じろじろ見ているのはわかるけど。
「陛下の治世が更に長く豊かで平穏なものでありますように」
私達の番になったから陛下のみ前に立つけど、祝いの言葉はお兄様が話されたわ...まぁパパよりお兄様の方がしっかりしてるから相応しいわよね。
「アルカンタル侯爵家シルヴィオよ...若いながら余に尽くす其方には近いうちに褒章を与えねばな」
陛下がお兄様を褒めるわ!序列の事とかやっぱりエルコラーロの一件とか関係してるのかしら?
そして周囲の人たち!お兄様を悪く言ってるのはしっかり聴こえてるわよ...いつか痛い目に合えばいいのに!もう!
そうして元の場所へ戻り、暫くしたら各国の要人達が祝福を述べるために、次々やって来るわね。
あ、エアヴェルドのアーヴァイン国王陛下だわ!
髪が金髪な所以外本当にマキシムさんそっくりなのね...
確かまだ三十になったばかりで若いけど、前王が急死してしまって急きょ王になったって話よね。
でもどこか緊張してる感じ...隣国だし良く顔を合わせてる話らしいのに...
その次...何だか急に騒がしくなった気が...って...お姉様だわ!
エステルお姉様は儀式用の白の長いローブを着ていて、いつもより神聖さのようなものを感じるわね...その頭には薄いヴェールがかけられてまるで花嫁の様...
そして片手にある杖...赤から青に変わる石、しかも中で星みたいな煌めきが見える不思議な宝石があしらわれた杖を持っているわ。
それにその美貌に全員が目を惹きつけるみたい...お兄様なんて真っ赤だわ。
確かに絶世の美女なのは間違い無いと思うのよねぇ、ミントグリーンの髪色とピンクダイヤモンドの様な瞳は私と同じだけど、美しさ的にはお姉様の方が遥かに上、しかも胸が大きいし。
それにしても...エステルお姉様を守るかの様に四人の護衛達の姿がある意味異様よね。
三人はディビッド達の着る様な司祭服に刺繍とか施されてて豪奢にした儀礼用っぽいのに、全員仮面で隠してフードを被ってるわ...あれじゃ誰だかわからないわね。
ただ唯一鎧兜姿で赤のサーコート姿はマキシムさんだと思うけど...って事はディビッド達なのかしら?
横切る姿、司祭服の一人が一瞬此方を向いたわ...あ、やっぱりディビッドなんだ、とすぐわかっちゃう...なんか歩き方とか動きがそんな感じだから。
そうなると背の高いのがジョナサンで、マキシムさんの後ろにいるのがサミュエルさんね。
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