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chapter4:Older sister, invasion
気遣いのできる姉
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まだ夜だからか真っ黒ね...そう言えばピッピちゃんは...と思って身を起こそうとすると何だか身体が動かないっ...って誰かに抱きつかれてる!
「え?ええっ!」
「ん...ティナ?」
その声はディビッド!
「ディビッド!え?なんで???」
驚いている私を更にぎゅっと抱きしめてくるわ!
確かピッピちゃんが居るから忍び込めないんじゃ?
ーーー
ーーー少し前に遡る。
ディビッドの家のリビングではパーティで騒いだ後、マキシムとサミュエルは酒が回ってしまってソファーでぐーぐー眠っているし、ジョナサンは付き合ってられないと自室に戻ってしまった。
このままにもしておけないと思い、使用人達を呼んで荒れ放題なテーブルを片付けさせ二人を寝かせるように指示した後、身を清めるためにシャワーを浴びに行く。
浄化で綺麗にする事もできるが、シャワーで洗い流す方がスッキリするし髭も剃っておく必要もあるからついでに浴びるのだ。
それはバレンティナが髭を好まないから、家にいる時は朝晩必ず綺麗にしておく習慣がついてしまった。
鏡を見ながら髭を剃る...女性よりも美しい顔立ち.
とはいえ、姉によく似ていても性別が違うためなんだかんだでやはり男の顔ではある。
でもディビッド本人は自身の顔があまり好きではない、確かに得な事もあったがロストック育ちで周囲が男らしい人々が多かった為、この顔で何度も揶揄われた事があるのが原因だ。
ただし揶揄う人物全員にそれなりの応酬をディビッド自身から受けていて『紫の瞳の悪魔』と恐れられていたが。
今はこの顔がバレンティナの好む顔である為にあまりそうは思わなくなった、だから出来る限り綺麗に維持する事を惜しまないし、傷など付いたら痕が残らない様にすぐ回復する様にしている。
前にシルヴィオに思い切り殴られた時は鼻の骨をへし折られなくて良かったとも思う、まぁもし怪我の痕が残ったらそれを逆手にバレンティナを自分のモノにするくらいはやりかねない男ではあるが。
身綺麗にしてからシャワー室を出て自室へ戻る。
さて寝る前に、とチェストの一番上の引き出しを開けようとした時に、窓の方からコツコツと音が聞こえる。
「ん?」
よく見るとピッピちゃんが窓ガラスを突いているのに気がつき慌てて窓を開ける。
「どうしたんですか!ティナに何かあったんですか!」
「ギャ!ギャ!」
窓からピッピちゃんが入る。
「ディブ!今日は許してあげるから、今からティナちゃんの所に行きなさい!」
ピッピちゃんはエステルの声で話をする。
「え!いいんですか!」
「...ティナちゃんが貴方に逢いたがってる、仕方ないけど貴方じゃなきゃダメみたいね」
「そりゃあそうですよ...じゃあすぐに」
とディビッドは嬉々としてチェストの別な引き出しから服を取り出して着替える。
「...例の呪いの件で不安みたいだからね、慰めてあげなさい、あと絶対に無理な事はさせないのよ!」
「わかってますよ」
とディビッドは笑顔で窓を開けて外へ出る。
「じゃあ姉上、なんならあの三人の有様でも見て行って下さい~」
そう言って屋根を飛んで渡っていくのだった。
「え?ええっ!」
「ん...ティナ?」
その声はディビッド!
「ディビッド!え?なんで???」
驚いている私を更にぎゅっと抱きしめてくるわ!
確かピッピちゃんが居るから忍び込めないんじゃ?
ーーー
ーーー少し前に遡る。
ディビッドの家のリビングではパーティで騒いだ後、マキシムとサミュエルは酒が回ってしまってソファーでぐーぐー眠っているし、ジョナサンは付き合ってられないと自室に戻ってしまった。
このままにもしておけないと思い、使用人達を呼んで荒れ放題なテーブルを片付けさせ二人を寝かせるように指示した後、身を清めるためにシャワーを浴びに行く。
浄化で綺麗にする事もできるが、シャワーで洗い流す方がスッキリするし髭も剃っておく必要もあるからついでに浴びるのだ。
それはバレンティナが髭を好まないから、家にいる時は朝晩必ず綺麗にしておく習慣がついてしまった。
鏡を見ながら髭を剃る...女性よりも美しい顔立ち.
とはいえ、姉によく似ていても性別が違うためなんだかんだでやはり男の顔ではある。
でもディビッド本人は自身の顔があまり好きではない、確かに得な事もあったがロストック育ちで周囲が男らしい人々が多かった為、この顔で何度も揶揄われた事があるのが原因だ。
ただし揶揄う人物全員にそれなりの応酬をディビッド自身から受けていて『紫の瞳の悪魔』と恐れられていたが。
今はこの顔がバレンティナの好む顔である為にあまりそうは思わなくなった、だから出来る限り綺麗に維持する事を惜しまないし、傷など付いたら痕が残らない様にすぐ回復する様にしている。
前にシルヴィオに思い切り殴られた時は鼻の骨をへし折られなくて良かったとも思う、まぁもし怪我の痕が残ったらそれを逆手にバレンティナを自分のモノにするくらいはやりかねない男ではあるが。
身綺麗にしてからシャワー室を出て自室へ戻る。
さて寝る前に、とチェストの一番上の引き出しを開けようとした時に、窓の方からコツコツと音が聞こえる。
「ん?」
よく見るとピッピちゃんが窓ガラスを突いているのに気がつき慌てて窓を開ける。
「どうしたんですか!ティナに何かあったんですか!」
「ギャ!ギャ!」
窓からピッピちゃんが入る。
「ディブ!今日は許してあげるから、今からティナちゃんの所に行きなさい!」
ピッピちゃんはエステルの声で話をする。
「え!いいんですか!」
「...ティナちゃんが貴方に逢いたがってる、仕方ないけど貴方じゃなきゃダメみたいね」
「そりゃあそうですよ...じゃあすぐに」
とディビッドは嬉々としてチェストの別な引き出しから服を取り出して着替える。
「...例の呪いの件で不安みたいだからね、慰めてあげなさい、あと絶対に無理な事はさせないのよ!」
「わかってますよ」
とディビッドは笑顔で窓を開けて外へ出る。
「じゃあ姉上、なんならあの三人の有様でも見て行って下さい~」
そう言って屋根を飛んで渡っていくのだった。
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