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chapter4:Older sister, invasion
??? その1
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「ねぇねぇ...」
むにゃ?あれ?眠ってたのかしら...
何処からか女の子の声が聞こえてきたわ。
目を擦りながら起きるとなんだか全然違う場所にいるんだけど!え!!!
見たことのない風景...綺麗な青空と広がる草原...そのあちこちには薄いピンク色や紫色のかわいい花が咲き誇ってる。
「ああ、久しぶり~まぁ姿を見るのって初めてだね」
そこには6歳くらいの女の子が立っていたわ...ミントグリーンの髪をおかっぱにした白いローブを着た女の子...何だかエステルお姉様が小さかったらこんな感じ?ってくらいに似てる子ね、かわいいわ。
「あなたはもしかして...エルコラーロで私の中にいた子?」
「あたり!」
女の子はニコニコしながら私の隣に座ったわ。
「一度ちゃんとお話したいってお願いしたら、夢でならいいよって言われたからね」
「そうなの?でもなんでこんな小さい姿なの???」
「まぁよくわかんないけど、いつも一定じゃないんだよねぇ~ま!そんな事は良いんだけどさ、いろいろ不安な事とか怖い事もあるよね?」
と女の子は私をじっと見てそう言うわ。
「うん...なんか呪いが心臓周りに絡んでるって」
「そうだよね、そのせいで色々なものに阻まれてるからね...病気は『白の射手』がなんとかしてくれるとしてもこれじゃ赤ちゃん産まれないもの」
「え!」
「こんな事言うのもあれだけど...あれだけの回数精を注がれて赤ちゃん出来ないなんておかしいと思わない?」
「えっ!」
こんな小さい女の子にそんな風に言われると何だか恥ずかしいんだけど!
「そんなに恥ずかしがらなくても、それに今こんな姿だけど私子供五人産んでるからね~」
そう言えば確か子供五人産んで80歳まで生きたって話をディビッドから聞いた事があるわ。
でもこのままだと赤ちゃんが出来ないって...
「私赤ちゃん産めないの?」
「今はね...まぁ原因はこれのせいなんだけどね」
と言って女の子は私の胸の前に何かを掴むような仕草をすると沢山の黒い糸みたいなものが現れたわ!
「え!なにこれ!!!」
なんだか血管みたいに動いてるしすごい気持ち悪いんだけど!
「呪いの元凶に繋がってるもの...これに繋がってる人物が呪われてて、その呪いを解く必要があるんだよ」
そういえばお姉様が調べてたわね。
「エステルお姉様は王都にいる家の者じゃないって言ってたわ」
「まぁそうだよね...これは10年以上前から存在しているものだしね」
「わかるの?」
「誰に繋がってるかはその人物の近くに行かなきゃわからないけど、年代とかはね...」
そう女の子は言って捻れた糸をじっと見てるわ。
「これ断ち切ればいいとかじゃないの?」
「そんな簡単じゃないんだよ...呪われた本人の呪いそのものを解かなきゃ君に影響が及んじゃうから、下手すると君が死んじゃうし」
「ええっ!」
女の子は訝しむ顔でそう言うわ。
「悪魔の呪いって厄介で、その悪魔自体滅ぼしても呪い自体は消えないからね...私達の髪の色みたいにね...でも心配しなくていいよ、『白の射手』には生まれ持っての呪いを打ち破る力...『生贄の娘』の呪いや『奇跡を受けられない』呪いを打ち破ったその力は本物...後は誰がその呪いを受けてるかだね」
女の子は糸を一本摘んで引っ張って糸の繋がる先を目を凝らしながら見る。
むにゃ?あれ?眠ってたのかしら...
何処からか女の子の声が聞こえてきたわ。
目を擦りながら起きるとなんだか全然違う場所にいるんだけど!え!!!
見たことのない風景...綺麗な青空と広がる草原...そのあちこちには薄いピンク色や紫色のかわいい花が咲き誇ってる。
「ああ、久しぶり~まぁ姿を見るのって初めてだね」
そこには6歳くらいの女の子が立っていたわ...ミントグリーンの髪をおかっぱにした白いローブを着た女の子...何だかエステルお姉様が小さかったらこんな感じ?ってくらいに似てる子ね、かわいいわ。
「あなたはもしかして...エルコラーロで私の中にいた子?」
「あたり!」
女の子はニコニコしながら私の隣に座ったわ。
「一度ちゃんとお話したいってお願いしたら、夢でならいいよって言われたからね」
「そうなの?でもなんでこんな小さい姿なの???」
「まぁよくわかんないけど、いつも一定じゃないんだよねぇ~ま!そんな事は良いんだけどさ、いろいろ不安な事とか怖い事もあるよね?」
と女の子は私をじっと見てそう言うわ。
「うん...なんか呪いが心臓周りに絡んでるって」
「そうだよね、そのせいで色々なものに阻まれてるからね...病気は『白の射手』がなんとかしてくれるとしてもこれじゃ赤ちゃん産まれないもの」
「え!」
「こんな事言うのもあれだけど...あれだけの回数精を注がれて赤ちゃん出来ないなんておかしいと思わない?」
「えっ!」
こんな小さい女の子にそんな風に言われると何だか恥ずかしいんだけど!
「そんなに恥ずかしがらなくても、それに今こんな姿だけど私子供五人産んでるからね~」
そう言えば確か子供五人産んで80歳まで生きたって話をディビッドから聞いた事があるわ。
でもこのままだと赤ちゃんが出来ないって...
「私赤ちゃん産めないの?」
「今はね...まぁ原因はこれのせいなんだけどね」
と言って女の子は私の胸の前に何かを掴むような仕草をすると沢山の黒い糸みたいなものが現れたわ!
「え!なにこれ!!!」
なんだか血管みたいに動いてるしすごい気持ち悪いんだけど!
「呪いの元凶に繋がってるもの...これに繋がってる人物が呪われてて、その呪いを解く必要があるんだよ」
そういえばお姉様が調べてたわね。
「エステルお姉様は王都にいる家の者じゃないって言ってたわ」
「まぁそうだよね...これは10年以上前から存在しているものだしね」
「わかるの?」
「誰に繋がってるかはその人物の近くに行かなきゃわからないけど、年代とかはね...」
そう女の子は言って捻れた糸をじっと見てるわ。
「これ断ち切ればいいとかじゃないの?」
「そんな簡単じゃないんだよ...呪われた本人の呪いそのものを解かなきゃ君に影響が及んじゃうから、下手すると君が死んじゃうし」
「ええっ!」
女の子は訝しむ顔でそう言うわ。
「悪魔の呪いって厄介で、その悪魔自体滅ぼしても呪い自体は消えないからね...私達の髪の色みたいにね...でも心配しなくていいよ、『白の射手』には生まれ持っての呪いを打ち破る力...『生贄の娘』の呪いや『奇跡を受けられない』呪いを打ち破ったその力は本物...後は誰がその呪いを受けてるかだね」
女の子は糸を一本摘んで引っ張って糸の繋がる先を目を凝らしながら見る。
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