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chapter4:Older sister, invasion
まぁ大目に見てあげるわ
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エステルとマキシムは街中を二人で歩く、荷物を置きにいく為、まぁ実際は近くにいる護衛役に渡しにいくだけではあるが。
「良いんですか?」
「何が?」
「分かってて一度荷物置きに戻るって言ったんですよね?」
マキシムがエステルにそう言う...ディビッドがあの店に入って来た事を気づいていた様だ。
マキシムはジョナサンまでとは言わないが多少は気を感じる事はできる、しかもディビッドとは長い付き合いだ、よく知っている。
「まぁね...別に付き合う事自体反対してる訳じゃないもの...ただ結婚前で手を出すのが駄目って言ってるだけだし~」
エステル自体はかわいい義妹が出来て嬉しいのには間違いないのだが、ただ愚弟ディビッドの執着とも言える程にバレンティナに無体を働く事が許せないだけなのだ。
バレンティナには肉親としてそう言う事をするディビッドをエステルは本当に申し訳ないと思っているのだ。
なので二人が普通に仲良くデートする事は全く問題ないと思ってはいる。
それに将来バレンティナはハイラントの母の一人になる事は決定している、しかも次世代の『預言者』になる事もだ。
「そうですか...」
「それにあの子暫くちゃんと時間取れて無かったって話らしいし、お揃いのアクセサリー作る時間くらい目を瞑ってあげましょ」
とエステルはウィンクしてマキシムの持っている荷物を一つ手に取る。
「ところでマキシム、さっき貴方も何か買っていたようだけど?」
そう...マキシムも実はエステルの為にと二人がお揃いアクセサリーを決めてる間に、こっそり青いサファイアのイヤリングを購入してたのだ。
それにしてもマキシムもまた自分の瞳の色の物を買って渡そうとか、なんだかんだで独占欲の強い男でもある。
「あ...いえ...」
マキシムは懐に仕舞い込んだイヤリングの入った箱に気を向ける。
顔を赤くし目を逸らすマキシムの顔をエステルはニヤニヤと見つめる。
「貴方もこっちに来て良い人でも見つけたのかしら?なんだかジョニーも片想い中らしいしね~」
エステルはジョナサンがスザンナに片想い中な話も知っているようだ。
「なっ!そう言う訳ではありませんよ!」
マキシムは顔を真っ赤にして否定する。
「そうなの?」
「私はずっとエステル様一筋ですからね」
「はいはい、忠誠心だけは誰より立派なのだから」
マキシムはそうじゃないんだけれど、と心の中で思うも自身の色恋沙汰にはさっぱりなエステルの鈍感さは十分に知っているから、マキシムはため息を吐くのだった。
「良いんですか?」
「何が?」
「分かってて一度荷物置きに戻るって言ったんですよね?」
マキシムがエステルにそう言う...ディビッドがあの店に入って来た事を気づいていた様だ。
マキシムはジョナサンまでとは言わないが多少は気を感じる事はできる、しかもディビッドとは長い付き合いだ、よく知っている。
「まぁね...別に付き合う事自体反対してる訳じゃないもの...ただ結婚前で手を出すのが駄目って言ってるだけだし~」
エステル自体はかわいい義妹が出来て嬉しいのには間違いないのだが、ただ愚弟ディビッドの執着とも言える程にバレンティナに無体を働く事が許せないだけなのだ。
バレンティナには肉親としてそう言う事をするディビッドをエステルは本当に申し訳ないと思っているのだ。
なので二人が普通に仲良くデートする事は全く問題ないと思ってはいる。
それに将来バレンティナはハイラントの母の一人になる事は決定している、しかも次世代の『預言者』になる事もだ。
「そうですか...」
「それにあの子暫くちゃんと時間取れて無かったって話らしいし、お揃いのアクセサリー作る時間くらい目を瞑ってあげましょ」
とエステルはウィンクしてマキシムの持っている荷物を一つ手に取る。
「ところでマキシム、さっき貴方も何か買っていたようだけど?」
そう...マキシムも実はエステルの為にと二人がお揃いアクセサリーを決めてる間に、こっそり青いサファイアのイヤリングを購入してたのだ。
それにしてもマキシムもまた自分の瞳の色の物を買って渡そうとか、なんだかんだで独占欲の強い男でもある。
「あ...いえ...」
マキシムは懐に仕舞い込んだイヤリングの入った箱に気を向ける。
顔を赤くし目を逸らすマキシムの顔をエステルはニヤニヤと見つめる。
「貴方もこっちに来て良い人でも見つけたのかしら?なんだかジョニーも片想い中らしいしね~」
エステルはジョナサンがスザンナに片想い中な話も知っているようだ。
「なっ!そう言う訳ではありませんよ!」
マキシムは顔を真っ赤にして否定する。
「そうなの?」
「私はずっとエステル様一筋ですからね」
「はいはい、忠誠心だけは誰より立派なのだから」
マキシムはそうじゃないんだけれど、と心の中で思うも自身の色恋沙汰にはさっぱりなエステルの鈍感さは十分に知っているから、マキシムはため息を吐くのだった。
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