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chapter4:Older sister, invasion
貴方偽物ね! その1
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お姉様がやって来たからかディビッドが夜勝手に私の部屋にやって来ないわ...まぁ仕方ないわよね。
たまには何も無いまま夜過ごすのも良いわよね...ちょっと寂しいけれど...
まぁお姉様が来る前なんてほぼ毎日エッチしに来てばっかりだったし。
夜も遅くなって来た事だしもう寝ちゃおうかしらとベッドへ向かうその時にガチャリとバルコニーから音が...
「え???」
振り向くとディビッドが司祭服姿で立ってたわ。
「ディビッド!」
「ティナ」
部屋に入ってくるディビッドに近寄るけど、何だかいつもと違う???
「どうしたの?疲れてるの?」
顔色を見るために覗き込むけど...いつもと違ってなんていうか感情が無い感じ...
だっていつもならすぐ『ティナ~会いたかった!』って抱きついたりするし、こっちから近づくと何故か恥ずかしがって顔を赤くするから。
「いや別にそうでは無いですよ」
と微笑みかけるけど...おかしいわ...怪しい。
確かに姿はディビッドそのものだけど...何か違う。
まさか...悪魔が変装して?でもあの嫌な感じを受けたりしないわね。
また人攫い???しかも私とディビッドの関係を知っている相手???疑問が尽きないわ...
得体の知れない『ディビッド』に似た目の前の人物をじっと見る。
もし術を用いた変装なら何処かほころびがあるかと思って満遍なく...あ...アレが無い!
「ティナ?どうしたんです?」
「ディビッド...貴方こそ...」
ジリジリと後退りながら机の上にある白銀のロッドに手をかける。
もしかしたらまたエスタバンの時みたいに攫われたりなんてされないんだから!
「近寄らないでっ!貴方偽物でしょ!」
ロッドの先をディビッドの偽物に向ける。
「何の事です?」
「だって貴方いつものディビッドと違って大人しすぎるもの!それに!」
左薬指を指差すように右手にあるロッドの先を向ける。
「左薬指に婚姻の契り印が無いもの!」
そう言って私の左薬指を偽物のディビッドに見せる。
「あーバレちゃったっすねぇ」
ディビッドの偽物は自身の左薬指を見て、まるで失敗したなぁと言う表情を見せるけどディビッドがする表情でも仕草でも無いわ...
「流石っす!坊ちゃんの想い人がどんな女の子かなって思ってたけどただの御令嬢じゃないんすね!あはははは」
「え???」
そう言えばディビッドが四人目の上級異端審問官のサミュエルさんと言う人の事を思い出す。
『老若男女関係なくどんな姿にも変われる変装のプロなんですけど...すごい嫌味な男なので...』
ディビッドの台詞を思い出すわ!
「貴方...サミュエルさん???」
「おやぁ...名前まで割れてるかぁ」
そうディビッドの偽物は変装を一瞬で解いちゃうと、全然別人の姿に変わっちゃう!
赤みがかった金髪とタレ目でウルトラマリンの瞳の何だか軟派そうな細身の男性だわ...
「初めまして、上級異端審問官『青の大鎌』サミュエル カトラル ヒュームと申します...」
そう言ってサミュエルと名乗った人物は深々と頭を下げたわ...。
たまには何も無いまま夜過ごすのも良いわよね...ちょっと寂しいけれど...
まぁお姉様が来る前なんてほぼ毎日エッチしに来てばっかりだったし。
夜も遅くなって来た事だしもう寝ちゃおうかしらとベッドへ向かうその時にガチャリとバルコニーから音が...
「え???」
振り向くとディビッドが司祭服姿で立ってたわ。
「ディビッド!」
「ティナ」
部屋に入ってくるディビッドに近寄るけど、何だかいつもと違う???
「どうしたの?疲れてるの?」
顔色を見るために覗き込むけど...いつもと違ってなんていうか感情が無い感じ...
だっていつもならすぐ『ティナ~会いたかった!』って抱きついたりするし、こっちから近づくと何故か恥ずかしがって顔を赤くするから。
「いや別にそうでは無いですよ」
と微笑みかけるけど...おかしいわ...怪しい。
確かに姿はディビッドそのものだけど...何か違う。
まさか...悪魔が変装して?でもあの嫌な感じを受けたりしないわね。
また人攫い???しかも私とディビッドの関係を知っている相手???疑問が尽きないわ...
得体の知れない『ディビッド』に似た目の前の人物をじっと見る。
もし術を用いた変装なら何処かほころびがあるかと思って満遍なく...あ...アレが無い!
「ティナ?どうしたんです?」
「ディビッド...貴方こそ...」
ジリジリと後退りながら机の上にある白銀のロッドに手をかける。
もしかしたらまたエスタバンの時みたいに攫われたりなんてされないんだから!
「近寄らないでっ!貴方偽物でしょ!」
ロッドの先をディビッドの偽物に向ける。
「何の事です?」
「だって貴方いつものディビッドと違って大人しすぎるもの!それに!」
左薬指を指差すように右手にあるロッドの先を向ける。
「左薬指に婚姻の契り印が無いもの!」
そう言って私の左薬指を偽物のディビッドに見せる。
「あーバレちゃったっすねぇ」
ディビッドの偽物は自身の左薬指を見て、まるで失敗したなぁと言う表情を見せるけどディビッドがする表情でも仕草でも無いわ...
「流石っす!坊ちゃんの想い人がどんな女の子かなって思ってたけどただの御令嬢じゃないんすね!あはははは」
「え???」
そう言えばディビッドが四人目の上級異端審問官のサミュエルさんと言う人の事を思い出す。
『老若男女関係なくどんな姿にも変われる変装のプロなんですけど...すごい嫌味な男なので...』
ディビッドの台詞を思い出すわ!
「貴方...サミュエルさん???」
「おやぁ...名前まで割れてるかぁ」
そうディビッドの偽物は変装を一瞬で解いちゃうと、全然別人の姿に変わっちゃう!
赤みがかった金髪とタレ目でウルトラマリンの瞳の何だか軟派そうな細身の男性だわ...
「初めまして、上級異端審問官『青の大鎌』サミュエル カトラル ヒュームと申します...」
そう言ってサミュエルと名乗った人物は深々と頭を下げたわ...。
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