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chapter3:Travel Emotions Bergamo

うさちゃんとカフスボタン その1

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いろいろあった今回の里帰り...あと残り一日になってしまったわね...

みんなで海で遊んだりお買い物したりと楽しかったけど、あれ以降ディビッドと2人きりになる事が出来ないままね...もちろん夜も忍び込んでくる事も無かったわ。

まぁエステルお姉様ことピッピちゃんとアンナが夜はずっと部屋に居たし...ここ数日の事を考えれば仕方ないわよね、じっと見つめる視線は痛かったけど。

ふとディビッドから預かった銀のカフスを手に取る...そうだわ...これを返さなきゃ。

棚にあるうさちゃんのぬいぐるみを手に取って、部屋を出る。

ディビッドは部屋にいるかしら...ディビッド達が寝泊まりしている客室へ向かう。

扉をノックするけど誰も居ないのかしら、返答がないわ?

「居ないのかしら...」

その場を去ろうと思った時に扉が開く。

「ティナ...」

ディビッドが出てきたけど...なんで上半身裸なの???

───

ーその少し前の事

ディビッド達三人は庭に出て身体を鈍らせない為に手合わせをしていた。

ディビッドはジョナサンとの手合わせを済ませて、これからマキシムと...と思った時の事だ。

「よぉ...励んでるなぁ」

そう言って現れたのはシルヴィオだ、動きやすい軽装でだ。

「シルヴィオ様」

ディビッドは爽やかな笑顔を見せる、まぁバレンティナの件もあり印象を良くする為だろう。

「流石に鍛えねぇと鈍るもんなぁ...」

「それにしてもシルヴィオ様こそどうされましたか?」

「俺も混ぜて貰いにな」

とニヤリと悪い笑顔で拳を構える。

「え!」

「特に色男...まぁティナと付き合ってた件に関しては大目に見てやるがっ」

とシルヴィオはいきなりディビッドに殴りかかるので咄嗟にかわす。

「流石に婚約前の妹に手ェ出したのは頂けねぇからな!」

と更にシルヴィオの拳がディビッドへ向かう、それをギリギリでかわす。

「ばれてましたか...」

ディビッドは表情を変える...本気で相手をしないといけない相手と判断したからだ。

「まぁダリオの件やティナの雰囲気からなっ!」

とシルヴィオは拳を顔へと向けたと思いディビッドはかわすも逆の拳がディビッドの腹へ叩き込まれる。

「うっ!」

素早く距離をとり再度構え直すディビッド。

「まぁイオーゼ海の魚の餌にはしてやんねぇが一発殴らせろ!」

『ディビッドが押されてるなぁ...』

元の姿のジョナサンは二人の取っ組み合いを見てそうつぶやく。

「まぁあいつはどちらかと言うと脚技は使うが本来対人戦用じゃ無いしな...ある意味それが弱点でもあるが...それにしてもシルヴィオ...なかなかいい筋だな...」

その姿をマキシムは見てつぶやく。
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