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chapter3:Travel Emotions Bergamo
エルコラーロに安寧を その6
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エステルお姉様が速攻で復活させてディビッドは息を吹き返したけど...本当に誰も敵わないのかもね...
「本当はパイルドライバーをかけたかったけどこの格好じゃあね」なんてお姉様言ってたけどあの細腕で一体何処からそんな力が沸いて来るのかしら...
何故かシルヴィオお兄様「あんなに美しいのに強いなんて素敵な...」みたいな事言ってたけど、まぁお兄様はしっかりモノな女性好みだから...しっかり?
エステルお姉様は技を一回決めちゃうとどうやらピッピちゃんに戻っちゃうみたい。
『エステル様はしばらくじっとしてろよ!ディビッドがまた怯えて嫁に張り付ちまったし逆効果だから!』
元の姿のジョナサンがピッピちゃんをがっちり掴んで離さないわ、ピッピちゃんギャーギャー言ってディビッドを威嚇してるけど...
まぁディビッドは案の定青ざめながら私の腰に張り付いてるわ...
ちょっと不埒な手がお尻を触っているみたいな気がするけど、言ったらディビッドまた半殺しな目に遭いそうだし...うーん。
「だって姉上怖いですしー」
まぁ瀕死の状態にさせられるのは...ねぇ...
いくら復活させるって言っても流石に背骨が折れたと思われるであろう音とか聞きたくないし...心臓に悪すぎよ...
「ギャーギャー!ディブ!ティナちゃんから離れろ!ジョニー離せ!ギャーギャー!」
「まぁまぁエステル様...」
威嚇するピッピちゃんをマキシムさんが宥める。
「ティナぁ...姉上怖い~」
とまぁこんな状態でザナージ大尉含めてみんなに呆れられてるのよ...もう!
でも命を失った人達が全員生き返った奇跡やディビッドが真の意味で『白の射手』として選ばれた事...そして何より私が『預言者』と言われた事実。
一体この先には何があるのかしら...そんな事を考えながら、青ざめながらしがみつくディビッドの頭を撫でたわ...
まぁ流石にお尻を触ってる手は抓ったけど...もう!
─
死んでいった人達の復活、傷ついた人達が癒される奇跡はそれだけじゃ無かったの...
何とかピッピちゃんが落ち着いたからベルガモへ戻ろうとエルコラーロ要塞を出た時だったわ。
「え!」
ただ瓦礫ばかりの呪われて草木も生えない場所と化していたエルコラーロ...
そこには草花が伊吹を吹き返したのかのように広がっていたわ!
「沢山の血が流れて大地が呪われていましたが、呪いが解かれたんですね...本来ならヨベルを行うべき地があの時癒された」
ディビッドは周囲を見回す。
「...もうアンドラスも居ないならここを再び人の住む場所に出来るかもな...陛下との話し合いの場を設けるか...まあ直ぐにとは行かないだろうが」
シルヴィオお兄様がその光景を見てそう言うわ...
「...この悲しみに囚われた地に安寧を与えよ...エルコラーロに安寧を...か...」
ディビッドは空を見上げてそうつぶやく。
その表情はどこかやり遂げたような表情だったわ...
「本当はパイルドライバーをかけたかったけどこの格好じゃあね」なんてお姉様言ってたけどあの細腕で一体何処からそんな力が沸いて来るのかしら...
何故かシルヴィオお兄様「あんなに美しいのに強いなんて素敵な...」みたいな事言ってたけど、まぁお兄様はしっかりモノな女性好みだから...しっかり?
エステルお姉様は技を一回決めちゃうとどうやらピッピちゃんに戻っちゃうみたい。
『エステル様はしばらくじっとしてろよ!ディビッドがまた怯えて嫁に張り付ちまったし逆効果だから!』
元の姿のジョナサンがピッピちゃんをがっちり掴んで離さないわ、ピッピちゃんギャーギャー言ってディビッドを威嚇してるけど...
まぁディビッドは案の定青ざめながら私の腰に張り付いてるわ...
ちょっと不埒な手がお尻を触っているみたいな気がするけど、言ったらディビッドまた半殺しな目に遭いそうだし...うーん。
「だって姉上怖いですしー」
まぁ瀕死の状態にさせられるのは...ねぇ...
いくら復活させるって言っても流石に背骨が折れたと思われるであろう音とか聞きたくないし...心臓に悪すぎよ...
「ギャーギャー!ディブ!ティナちゃんから離れろ!ジョニー離せ!ギャーギャー!」
「まぁまぁエステル様...」
威嚇するピッピちゃんをマキシムさんが宥める。
「ティナぁ...姉上怖い~」
とまぁこんな状態でザナージ大尉含めてみんなに呆れられてるのよ...もう!
でも命を失った人達が全員生き返った奇跡やディビッドが真の意味で『白の射手』として選ばれた事...そして何より私が『預言者』と言われた事実。
一体この先には何があるのかしら...そんな事を考えながら、青ざめながらしがみつくディビッドの頭を撫でたわ...
まぁ流石にお尻を触ってる手は抓ったけど...もう!
─
死んでいった人達の復活、傷ついた人達が癒される奇跡はそれだけじゃ無かったの...
何とかピッピちゃんが落ち着いたからベルガモへ戻ろうとエルコラーロ要塞を出た時だったわ。
「え!」
ただ瓦礫ばかりの呪われて草木も生えない場所と化していたエルコラーロ...
そこには草花が伊吹を吹き返したのかのように広がっていたわ!
「沢山の血が流れて大地が呪われていましたが、呪いが解かれたんですね...本来ならヨベルを行うべき地があの時癒された」
ディビッドは周囲を見回す。
「...もうアンドラスも居ないならここを再び人の住む場所に出来るかもな...陛下との話し合いの場を設けるか...まあ直ぐにとは行かないだろうが」
シルヴィオお兄様がその光景を見てそう言うわ...
「...この悲しみに囚われた地に安寧を与えよ...エルコラーロに安寧を...か...」
ディビッドは空を見上げてそうつぶやく。
その表情はどこかやり遂げたような表情だったわ...
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