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chapter3:Travel Emotions Bergamo
まだこんな時間からダメよ!
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夕方までしばらく休むようにと釘を刺されちゃったのでしばらくベッドで寝てるけど、特に何も悪い所がないのに...暇だわ。
でも確かに小さい頃よく熱を出したりしてたのよね...お金が無いからお医者様に診てもらうのが何だか申し訳なかったけどお医者様がお金は良いからって診てもらえたのよね...
だから丈夫になろうといろいろ鍛えようと思ってもアンナが許さなかったし...いくら貧乏でも姫様はお淑やかにとか言われちゃって...
ただ術式学だけは、血筋の関係でコントロールできないといけないからって勉強してたのよねぇ。
天井を見る...そう言えばこの屋敷だって途中いろいろあって装飾品やら何やら剥ぎ取られて見窄らしい有様なのをお兄様が頑張ってくれたお陰で元の綺麗なお屋敷に戻ったし、掃除も行き届いた綺麗な部屋になったのよね。
ポンコツなパパとお兄様とアンナの四人しかいなかったこの屋敷を維持するなんて、とても無理だもの...お兄様には本当に感謝だわ。
棚に飾られたピンクのうさちゃんのぬいぐるみを見る...小さい頃絶対手離さなかったっけ...だいぶボロボロになっちゃったから持って行かなかったけど大好きなうさちゃんのぬいぐるみ、ママが作ってくれたぬいぐるみ。
『ティナちゃんの瞳の色と同じ色のうさちゃんよ』
ママは手芸が好きで服も作ってくれたのよね...大好きなママ...でも居なくなって他の国の貴族の後妻になったママ...
何だか思い出したら悲しくなって来るわ。
「ティナ?」
ん???この声は!
「ディビッド!」
大きな窓から入ってきたわ!もう!
「急に具合悪くなったって、心配で来てしまいました」
「...アンナが心配症だから、それに貴方が見つめながらそんな風に話すんですもの...」
恥ずかしすぎて顔も見れないわ...もう!
「照れちゃって、可愛いなぁ」
ベッドに上がってきて抱きしめてくるわ!
「もう!全く貴方と言う人は!今はダメよ」
ただでさえ朝ヒヤヒヤしっぱなしなのに夕食前にエッチな事はダメ!
「えー...じゃあまぁ夜にじっくりと...」
っておでこにキスをしてくるわ!って今夜もやって来る気なの???
「ここ毎日エッチばっかりじゃない!しかも私を騙してもう!」
ベルガモに戻る前から毎日毎日やって来て、暫く会えないからって甘やかしてたらまさかついて来るし、屋敷でもお構い無しなんだもの!
「だって...ティナとちょっとでも離れるのが嫌なんですよ...」
そう耳元で甘い声で囁かれるとドキっとしちゃう。
...やっぱりダメね...怒れなくなっちゃう。
「エッチばっかりじゃなくて少しこうやって抱きしめるだけどか、触れ合うだけの時間だって欲しいわ...たまにはこうやって甘えさせて」
ディビッドの胸元に頭を埋めると、ディビッドは頭を撫でてくれる。
「可愛いなぁ...」
そう言って頭に頬ずりしてくるわね。
「...海賊の残党もいなくなったから、ベルガモに居る間に浜辺に遊びに行きましょ?普通にデートしたいの...」
「もちろんですよ!その為に昨晩連中潰し回ったんですから...でもあのおばあちゃんがこっちを怖いくらい睨むから上手くあしらわないと」
「やっぱり...でもアンナが怒るの貴方があんなエッチな目で見るからよ?貴方の事ジゴロジゴロって怒ってるもの」
「ジゴロとは心外なんですがねぇ...私はティナだけなんですし、寧ろティナに貢ぎたいくらいなのに」
実は出会って最初の頃だけど色々な装飾品やらドレスやらディビッドに貢がれそうになった事があったのよ。
でも王族が身につけるレベルのもの用意しようとしてた時『それは辞めて!』って断ったのよ...お金は大切なんだから!
それにそんなもの身に付けて公の場になんて出られないから!サヴェリオ国王陛下や王妃様に失礼だし...もし目をつけられたら生きていけないわ!って言うかどれだけお金持ってるのかしら...
そう言えばあの闇オークションで1億リーレを出そうとしてたけど王都の豪邸一軒建てられる金額よ...まさかそれ以上のお金を持ってるとか???
「ティナ?もしかしてお金の事とか考えてません?」
「え!」
なんでバレちゃったの???
「だってお金の事考えてる時ちょっと耳が動いてるし...」
「ええっ!」
そんな癖気づかなかったわ!
「そんな所も可愛いですが...お金よりも私を見て欲しいなぁ」
と仰向けに寝かされて上に覆い被さってくるわ!
でも確かに小さい頃よく熱を出したりしてたのよね...お金が無いからお医者様に診てもらうのが何だか申し訳なかったけどお医者様がお金は良いからって診てもらえたのよね...
だから丈夫になろうといろいろ鍛えようと思ってもアンナが許さなかったし...いくら貧乏でも姫様はお淑やかにとか言われちゃって...
ただ術式学だけは、血筋の関係でコントロールできないといけないからって勉強してたのよねぇ。
天井を見る...そう言えばこの屋敷だって途中いろいろあって装飾品やら何やら剥ぎ取られて見窄らしい有様なのをお兄様が頑張ってくれたお陰で元の綺麗なお屋敷に戻ったし、掃除も行き届いた綺麗な部屋になったのよね。
ポンコツなパパとお兄様とアンナの四人しかいなかったこの屋敷を維持するなんて、とても無理だもの...お兄様には本当に感謝だわ。
棚に飾られたピンクのうさちゃんのぬいぐるみを見る...小さい頃絶対手離さなかったっけ...だいぶボロボロになっちゃったから持って行かなかったけど大好きなうさちゃんのぬいぐるみ、ママが作ってくれたぬいぐるみ。
『ティナちゃんの瞳の色と同じ色のうさちゃんよ』
ママは手芸が好きで服も作ってくれたのよね...大好きなママ...でも居なくなって他の国の貴族の後妻になったママ...
何だか思い出したら悲しくなって来るわ。
「ティナ?」
ん???この声は!
「ディビッド!」
大きな窓から入ってきたわ!もう!
「急に具合悪くなったって、心配で来てしまいました」
「...アンナが心配症だから、それに貴方が見つめながらそんな風に話すんですもの...」
恥ずかしすぎて顔も見れないわ...もう!
「照れちゃって、可愛いなぁ」
ベッドに上がってきて抱きしめてくるわ!
「もう!全く貴方と言う人は!今はダメよ」
ただでさえ朝ヒヤヒヤしっぱなしなのに夕食前にエッチな事はダメ!
「えー...じゃあまぁ夜にじっくりと...」
っておでこにキスをしてくるわ!って今夜もやって来る気なの???
「ここ毎日エッチばっかりじゃない!しかも私を騙してもう!」
ベルガモに戻る前から毎日毎日やって来て、暫く会えないからって甘やかしてたらまさかついて来るし、屋敷でもお構い無しなんだもの!
「だって...ティナとちょっとでも離れるのが嫌なんですよ...」
そう耳元で甘い声で囁かれるとドキっとしちゃう。
...やっぱりダメね...怒れなくなっちゃう。
「エッチばっかりじゃなくて少しこうやって抱きしめるだけどか、触れ合うだけの時間だって欲しいわ...たまにはこうやって甘えさせて」
ディビッドの胸元に頭を埋めると、ディビッドは頭を撫でてくれる。
「可愛いなぁ...」
そう言って頭に頬ずりしてくるわね。
「...海賊の残党もいなくなったから、ベルガモに居る間に浜辺に遊びに行きましょ?普通にデートしたいの...」
「もちろんですよ!その為に昨晩連中潰し回ったんですから...でもあのおばあちゃんがこっちを怖いくらい睨むから上手くあしらわないと」
「やっぱり...でもアンナが怒るの貴方があんなエッチな目で見るからよ?貴方の事ジゴロジゴロって怒ってるもの」
「ジゴロとは心外なんですがねぇ...私はティナだけなんですし、寧ろティナに貢ぎたいくらいなのに」
実は出会って最初の頃だけど色々な装飾品やらドレスやらディビッドに貢がれそうになった事があったのよ。
でも王族が身につけるレベルのもの用意しようとしてた時『それは辞めて!』って断ったのよ...お金は大切なんだから!
それにそんなもの身に付けて公の場になんて出られないから!サヴェリオ国王陛下や王妃様に失礼だし...もし目をつけられたら生きていけないわ!って言うかどれだけお金持ってるのかしら...
そう言えばあの闇オークションで1億リーレを出そうとしてたけど王都の豪邸一軒建てられる金額よ...まさかそれ以上のお金を持ってるとか???
「ティナ?もしかしてお金の事とか考えてません?」
「え!」
なんでバレちゃったの???
「だってお金の事考えてる時ちょっと耳が動いてるし...」
「ええっ!」
そんな癖気づかなかったわ!
「そんな所も可愛いですが...お金よりも私を見て欲しいなぁ」
と仰向けに寝かされて上に覆い被さってくるわ!
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