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chapter3:Travel Emotions Bergamo

とても不味い状況なんだけど!

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ううう...不味い...不味過ぎる。

二人でエッチし過ぎて寝落ちしてしまうなんて...こんなエッチな液でドロドロな姿なんて誰にも見せられないわ...

しかも朝だしそろそろアンナが起こしに来る時間じゃない...不味いわ。

「むにゃ...」

ディビッドは全く人の気も知らないで良い顔で寝てるわね...それにしても寝顔もカッコいいんだもの...なんだかずるいわ...

「流石に列車の時と違って不味いの...アンナが来ちゃうから早く起きて...ねぇ...起きて!」

「ティナ...もうちょっと...」

「もうちょっとって!もう7時になっちゃうわよ!」

何とか起こそうとするけど今日は全く起きる気配が無いわね、昨日思ったより疲れたのかしら...ってダメよ起きて貰わなきゃ!

「姫様朝ですよ」

ノック音と共にアンナの声が!

「アンナ!起きてるから、ちょっと待ってて!」

不味い不味い不味い!

「ねぇディビッド、起きて本当に不味いの!」

「んー...」

もう仕方ない!あんまり使いたくないけど奥の手だわ!

「ねぇ起きてお兄ちゃん」

耳元でそう囁くと目をぱっちり開けて起きたわ...なんて効果絶大...。

「ディビッド、お願い隠れて!」

「え?ええ?」

と扉から死角になるベッドの窓側の場所に身を隠して貰って脱ぎ捨てられた服を全部ベッドの中へ、ネグリジェを下着無しで着替えて扉を開く。

「アンナ!おはよう!」

「姫様?おはようございます、お支度を済ませて朝ごはんにしますよ」

「ええ、そうよね!私自分で着替えるから!」

「ばぁばがお手伝いしますよ、姫様」

「ほら...なんだか汗もかいたから一度シャワーも浴びたいし時間がかかるから!」

「なら尚の事...」

「だってもう18よ!大人だもの!大丈夫よ!」

「???まぁ姫様がそう言うなら...」

と何とかアンナに誤魔化しながら戻って貰う。

扉を閉じて鍵を閉め、ベッド横で隠れるディビッドの元に向かう。

「早く着替えて...あとベッドも綺麗にして?怪しまれちゃうからってきゃあ!」

裸で抱きつかないでぇ~!

「久々にお兄ちゃんって...」

頭に頬ずりし出したわ...本当厄介だわ...厄介な妹属性好きだわ...だから使いたく無かったのに...

「ほら、朝ごはんの時間でそっちも呼ばれるし、それこそマキシムさん等今頃貴方がいないって大慌てよ!」

「別に良いですよ...」

「良くないわよ!ほら身体を綺麗にして!着替えて!」

「えー」

もう仕方ないわね!

「ベルガモの街の案内って事でデートでもって考えてたのに無くなっても良いのね」

「デート!」

餌で釣るような真似はしたく無かったけど仕方ないわ...兎に角今の状況を打破しないと!

ディビッドは浄化を使って二人で身体を綺麗にし、服を着替えた後にポケットの中に入れてた認識阻害の札を手にする。

「じゃあまた後で!デート楽しみにしてますよ~」

こっちの気苦労を知らないで良い笑顔で窓から出て行ったわ...きっと途中で認識阻害術が発動したのか姿が見えなくなったけど。

...はっ!さっさと着替えなきゃ!

さっとベッドを整え着替えを済ませて簡単に化粧を済ませるとディビッドが忘れていったものがないか辺りを見回す...ないわね!

さて...朝食の為に食堂へ向かいましょ...怪しまれないうちに。

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