133 / 841
chapter3:Travel Emotions Bergamo
封印式 その1
しおりを挟む
ディビッド達は軍用車に乗り込む。
それは大型8人乗りのカーキー色の軍用車で運転席より後ろはクローズタイプの荷台を人が乗る様にしたもので、4人は後ろの席へ。
服装は立場を明らかにするためにディビッドとジョナサンは司祭服を、マキシムは赤のサーコートに顔をすっぽり覆う鉄仮面を被り剣を腰に下げた姿になる。
『なぁ...俺、元の姿に戻った方がいいんじゃねぇかな?』
ジョナサンの服に関しては元の2メートルの身長のものを基準としているためどうしてもぶかぶかで腕や足首は捲った状態にあるのでどうしてもみっともないのだ。
『一気に体重も増えてバランスが悪くなるといけないので一度施設に着いてからにした方がいいですよ』
そうディビッドはジョナサンに話す。
「何エアヴァルド語で話してるんだ?」
シルヴィオは眉を顰める。
「ああ、大した事じゃないんで」
「そうか?あと基地では余りウルム語以外話さない方がいいぜ、あそこは国の直轄、俺も部外者みたいなもんだしいろいろ勘繰る奴も多いからな」
そうシルヴィオは腕を組みながら話す。
車が停車したようだ。
「ん?もう着いたか...降りるぞ...」
シルヴィオに続いて降りるとそこは街から離れた場所で元々古代の城塞だった建物を軍施設に改良したような場所だ。
「ここは中継地みたいなもんだからな、実際はここから軍用車で半日かかる場所に施設があるんだ」
門にいる兵士にシルヴィオは何かを見せると兵士達は一礼し中へと門を開く。
「ここなら戻っても大丈夫ですよね?」
「入る前の方がって事考えればですね」
とジョナサンは弱体化解除し、元の姿に戻る。
髪も長く瞳も赤くなり、筋骨隆々の雄々しい約2メートルの巨体へ変化したジョナサンの姿を見てシルヴィオや兵士達が驚く。
「へぇ...面白いな、流石上級異端審問官と言った所か?」
「まぁ彼の本来の姿はコレなんで...あとそんなにウルム語が堪能ではないのであまり話しかけないで下さい」
「ああ」
シルヴィオが返事をし門へ向かう時にジョナサンにディビッドは耳打ちする。
『ジョナサンは黙ってて下さいね...この見た目であの喋り方だとバカにされかねませんから』
『わかった』
ジョナサンはそう言われて同意した。
それは大型8人乗りのカーキー色の軍用車で運転席より後ろはクローズタイプの荷台を人が乗る様にしたもので、4人は後ろの席へ。
服装は立場を明らかにするためにディビッドとジョナサンは司祭服を、マキシムは赤のサーコートに顔をすっぽり覆う鉄仮面を被り剣を腰に下げた姿になる。
『なぁ...俺、元の姿に戻った方がいいんじゃねぇかな?』
ジョナサンの服に関しては元の2メートルの身長のものを基準としているためどうしてもぶかぶかで腕や足首は捲った状態にあるのでどうしてもみっともないのだ。
『一気に体重も増えてバランスが悪くなるといけないので一度施設に着いてからにした方がいいですよ』
そうディビッドはジョナサンに話す。
「何エアヴァルド語で話してるんだ?」
シルヴィオは眉を顰める。
「ああ、大した事じゃないんで」
「そうか?あと基地では余りウルム語以外話さない方がいいぜ、あそこは国の直轄、俺も部外者みたいなもんだしいろいろ勘繰る奴も多いからな」
そうシルヴィオは腕を組みながら話す。
車が停車したようだ。
「ん?もう着いたか...降りるぞ...」
シルヴィオに続いて降りるとそこは街から離れた場所で元々古代の城塞だった建物を軍施設に改良したような場所だ。
「ここは中継地みたいなもんだからな、実際はここから軍用車で半日かかる場所に施設があるんだ」
門にいる兵士にシルヴィオは何かを見せると兵士達は一礼し中へと門を開く。
「ここなら戻っても大丈夫ですよね?」
「入る前の方がって事考えればですね」
とジョナサンは弱体化解除し、元の姿に戻る。
髪も長く瞳も赤くなり、筋骨隆々の雄々しい約2メートルの巨体へ変化したジョナサンの姿を見てシルヴィオや兵士達が驚く。
「へぇ...面白いな、流石上級異端審問官と言った所か?」
「まぁ彼の本来の姿はコレなんで...あとそんなにウルム語が堪能ではないのであまり話しかけないで下さい」
「ああ」
シルヴィオが返事をし門へ向かう時にジョナサンにディビッドは耳打ちする。
『ジョナサンは黙ってて下さいね...この見た目であの喋り方だとバカにされかねませんから』
『わかった』
ジョナサンはそう言われて同意した。
0
お気に入りに追加
346
あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。

あなたの秘密を知ってしまったから私は消えます
おぜいくと
恋愛
「あなたの秘密を知ってしまったから私は消えます。さようなら」
そう書き残してエアリーはいなくなった……
緑豊かな高原地帯にあるデニスミール王国の王子ロイスは、来月にエアリーと結婚式を挙げる予定だった。エアリーは隣国アーランドの王女で、元々は政略結婚が目的で引き合わされたのだが、誰にでも平等に接するエアリーの姿勢や穢れを知らない澄んだ目に俺は惹かれた。俺はエアリーに素直な気持ちを伝え、王家に代々伝わる指輪を渡した。エアリーはとても喜んでくれた。俺は早めにエアリーを呼び寄せた。デニスミールでの暮らしに慣れてほしかったからだ。初めは人見知りを発揮していたエアリーだったが、次第に打ち解けていった。
そう思っていたのに。
エアリーは突然姿を消した。俺が渡した指輪を置いて……
※ストーリーは、ロイスとエアリーそれぞれの視点で交互に進みます。


淫らな蜜に狂わされ
歌龍吟伶
恋愛
普段と変わらない日々は思わぬ形で終わりを迎える…突然の出会い、そして体も心も開かれた少女の人生録。
全体的に性的表現・性行為あり。
他所で知人限定公開していましたが、こちらに移しました。
全3話完結済みです。

【R18】仲のいいバイト仲間だと思ってたら、いきなり襲われちゃいました!
奏音 美都
恋愛
ファミレスのバイト仲間の豪。
ノリがよくて、いい友達だと思ってたんだけど……いきなり、襲われちゃった。
ダメだって思うのに、なんで拒否れないのー!!

今夜は帰さない~憧れの騎士団長と濃厚な一夜を
澤谷弥(さわたに わたる)
恋愛
ラウニは騎士団で働く事務官である。
そんな彼女が仕事で第五騎士団団長であるオリベルの執務室を訪ねると、彼の姿はなかった。
だが隣の部屋からは、彼が苦しそうに呻いている声が聞こえてきた。
そんな彼を助けようと隣室へと続く扉を開けたラウニが目にしたのは――。

ヤンデレ義父に執着されている娘の話
アオ
恋愛
美少女に転生した主人公が義父に執着、溺愛されつつ執着させていることに気が付かない話。
色々拗らせてます。
前世の2人という話はメリバ。
バッドエンド苦手な方は閲覧注意です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる