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chapter3:Travel Emotions Bergamo
故郷へ その1
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馬車で駅までたどり着き、荷物をピエトロの手を借りて運んでもらう。
今日はきちんとしたドレッシーなサックスブルーの襟とリボンタイついた夏物のワンピースを着たの。
今日から客室有りの寝台列車でベルガモへの旅、お兄様がこれに乗って帰ってくるようにとチケットを送って寄越したスイート席...ここまで豪華じゃなくてもいいのに。
東の帝国からウルムを縦断しエアヴァルドまで続く豪華寝台列車『エクスプレス ジラント』モスグリーンの重厚な色合いに金の縁取りのされた車体は美しいわよね。
動力はアルケミストが構築し、スペルソードの術式付与で生成された熱エネルギーを用いて蒸気で動かすらしいわね...この技術を編み出した帝国の力も侮れないわ...。
旅行鞄をクルー方に渡して部屋へお願いしたわ。
「お兄様もここまでのランクのものにしなくても良いのに...」
「若旦那様は心配されてるんですよ」
いつもだと通常の(通常って言っても結構豪華なのよ!)ランクの部屋を用意して貰ってたけど、やっぱりお兄様もあの件で心配されてるのね...
「私もとっても心配なんですが...おや?」
後ろから腰にを手を回される!え!
「えええ!」
そこにはとてもいい笑顔を見せるディビッドが!
オシャレにネイビーのYシャツに細身のキャメルのスラックな普段着を着て、ピカピカに磨きかかった茶の革靴...片手には旅行鞄が一つ...
「ま...まさかついてきたの!」
「いやぁ丁度サヴェリオ陛下からの依頼で、私達もベルガモへ行くことになったんですよ!」
と更に後ろを見ると呆れ顔の白のYシャツとネイビーのスラックスな普段着のマキシムさんと申し訳無さそうな表情をしたいつものぶかぶかな服を着たジョナサンも...
「って!もしかして騙してたの!」
「いやぁうっかり伝えるの忘れてましてね」
うわぁ悪気の無い笑顔...いやまぁそういう人だとは知ってはいたけど...これ絶対毎日エッチな事する為に黙ってたとしか思えないわ!
「ベルガモの消失都市の件で...一度僕が確認しておきたいと言ったばっかりに...」
ジョナサンがとても申し訳無さそうにしているわ...でもジョナサンの気持ちわからなくも無いわね...すごくマテウスの伝記を読み耽っているもの。
「で、こいつがサヴェリオ国王陛下に封印に関して確認したいとか言った所為で、是非ともと頼まれたんだ」
マキシムさんがやれやれと言った表情...いや貴方はディビッドのストッパー役やんなきゃダメでしょ...
それにサヴェリオ陛下はディビッドの事すごい評価してるみたいだし、お店の件とかも鑑みて何だか何でも言うこと聞きそうな気がするわよね...
「お嬢様のご友人達と一緒なら心配無いですね!」
ピエトロは胸を撫で下ろす...けどある意味危険なんだけど!
それにしてもピエトロは一体ディビッド達の事どこまで知ってるのかしら...お兄様は間違いなく勘づいてるでしょうし...うーん。
「ではお嬢様、お気をつけて、あと旦那様と若旦那様にもよろしく伝えてください!」
「わかったわ、じゃあピエトロ、あとはよろしくね」
そう言って列車に乗り込みピエトロに手を振る...
汽笛が鳴り列車は出発し、徐々にホームから離れて行くわ...
「...それにしてもディビッド...貴方私を騙して毎日毎日やって来て!」
「痛!」
腰に回している手を抓るわ!全くもう!
「まぁこいつのやる事だし、バレンティナ嬢」
マキシムさんも呆れ顔...まぁ怒っても反省の色が無いのは良くわかってるけども!
「ごめん」
ただただジョナサンは謝ってばかり...よくよく考えたらベルガモ行き数日前から知ってて黙らせられてた可能性も...
「もう!どうしようもないんだから!」
そう言うしかないわよ...もう!
今日はきちんとしたドレッシーなサックスブルーの襟とリボンタイついた夏物のワンピースを着たの。
今日から客室有りの寝台列車でベルガモへの旅、お兄様がこれに乗って帰ってくるようにとチケットを送って寄越したスイート席...ここまで豪華じゃなくてもいいのに。
東の帝国からウルムを縦断しエアヴァルドまで続く豪華寝台列車『エクスプレス ジラント』モスグリーンの重厚な色合いに金の縁取りのされた車体は美しいわよね。
動力はアルケミストが構築し、スペルソードの術式付与で生成された熱エネルギーを用いて蒸気で動かすらしいわね...この技術を編み出した帝国の力も侮れないわ...。
旅行鞄をクルー方に渡して部屋へお願いしたわ。
「お兄様もここまでのランクのものにしなくても良いのに...」
「若旦那様は心配されてるんですよ」
いつもだと通常の(通常って言っても結構豪華なのよ!)ランクの部屋を用意して貰ってたけど、やっぱりお兄様もあの件で心配されてるのね...
「私もとっても心配なんですが...おや?」
後ろから腰にを手を回される!え!
「えええ!」
そこにはとてもいい笑顔を見せるディビッドが!
オシャレにネイビーのYシャツに細身のキャメルのスラックな普段着を着て、ピカピカに磨きかかった茶の革靴...片手には旅行鞄が一つ...
「ま...まさかついてきたの!」
「いやぁ丁度サヴェリオ陛下からの依頼で、私達もベルガモへ行くことになったんですよ!」
と更に後ろを見ると呆れ顔の白のYシャツとネイビーのスラックスな普段着のマキシムさんと申し訳無さそうな表情をしたいつものぶかぶかな服を着たジョナサンも...
「って!もしかして騙してたの!」
「いやぁうっかり伝えるの忘れてましてね」
うわぁ悪気の無い笑顔...いやまぁそういう人だとは知ってはいたけど...これ絶対毎日エッチな事する為に黙ってたとしか思えないわ!
「ベルガモの消失都市の件で...一度僕が確認しておきたいと言ったばっかりに...」
ジョナサンがとても申し訳無さそうにしているわ...でもジョナサンの気持ちわからなくも無いわね...すごくマテウスの伝記を読み耽っているもの。
「で、こいつがサヴェリオ国王陛下に封印に関して確認したいとか言った所為で、是非ともと頼まれたんだ」
マキシムさんがやれやれと言った表情...いや貴方はディビッドのストッパー役やんなきゃダメでしょ...
それにサヴェリオ陛下はディビッドの事すごい評価してるみたいだし、お店の件とかも鑑みて何だか何でも言うこと聞きそうな気がするわよね...
「お嬢様のご友人達と一緒なら心配無いですね!」
ピエトロは胸を撫で下ろす...けどある意味危険なんだけど!
それにしてもピエトロは一体ディビッド達の事どこまで知ってるのかしら...お兄様は間違いなく勘づいてるでしょうし...うーん。
「ではお嬢様、お気をつけて、あと旦那様と若旦那様にもよろしく伝えてください!」
「わかったわ、じゃあピエトロ、あとはよろしくね」
そう言って列車に乗り込みピエトロに手を振る...
汽笛が鳴り列車は出発し、徐々にホームから離れて行くわ...
「...それにしてもディビッド...貴方私を騙して毎日毎日やって来て!」
「痛!」
腰に回している手を抓るわ!全くもう!
「まぁこいつのやる事だし、バレンティナ嬢」
マキシムさんも呆れ顔...まぁ怒っても反省の色が無いのは良くわかってるけども!
「ごめん」
ただただジョナサンは謝ってばかり...よくよく考えたらベルガモ行き数日前から知ってて黙らせられてた可能性も...
「もう!どうしようもないんだから!」
そう言うしかないわよ...もう!
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