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Chapter2:Jealous lover
2人とも大変な子供時代送ってたものだね
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愛し合った後...2人で裸のまま...肌を重ねたままで色々な話をしたわ...互いの子供時代の事を...
「捨てられたって言われても、物心ついた時点でそれが当たり前でしたし、ジョナサンが教会に預けられるまでは1番年下...まぁ末っ子みたいなものだったので結構可愛がられていたんですよ、大概ニコニコして、年上の子達の言うことは良く聞いてましたし、心にも無くてもすごいって言ってれば向こうも機嫌が良いですしね」
「何だか現金な子だったのね」
「まぁきっと嫌われたら生きていけないかなぁ、って思ってましたからね、見た目もロストック系じゃ無いですしね」
ロストック系なら大概青か紫髪で瞳は大概金色、肌も浅黒が普通であるので、ディビッドとは明らかに違う。
「まぁそんな感じで司祭目指して修道士になって、フラウエン教会で奉仕して生きていくんだろうな、と思ってたんですけど、12の時急に『神託があった』って姉上が急遽フラウエン教会にやって来て、私を見て良い大人なのにわんわん泣くんですよ、「失った子が見つかった!弟が生きていた」って...正直感動とかより唖然としましたもの...えーこんな大人気ない泣き方する人が血を分けた姉なのかって」
「え!何だかお姉様に失礼よ」
「まぁ仕方ないですよ、こっちは捨てられた側でしたしねぇ、ただまぁ顔はそっくりだし間違いないだろうって、その日のうちにフラウエン教会の司祭やジョナサン達に別れを惜しむ間もなくバーレまで連れて行かれて、『預言者様の弟君だ』『ハイラントの系譜だ』だの騒がれるし、信用してない司祭達もいましたし、なんとも微妙な立場に立たされましてね」
「大変だったのね」
「うーん大変だったのはむしろそっから先ですよ...姉上酷いんですよ!『周りに認められる為に上級異端審問官になって可愛い子をお嫁さんに貰って子供5人生まれて幸せになるけど、めっちゃキツい修行有りな人生』と『周りに疑いの目で見られた挙句、そこそこな女の子侍らせて種馬って呼ばれて不幸だしつまんないけどまぁまあゆとりのある人生』どっちがいい?先に言った方が絶対いいけど!こっちを選ぶわよね!って言われて...そう言われれば上級異端審問官になるしか無いじゃないですか...」
「ええっ...それって選択じゃ無くて誘導じゃない!」
「でしょう?その後はほぼ毎日勉強とは別に長時間地下墓地でのアンデット討伐と言う名の修行と姉上からの直接の修行、そしてマキシムから生活態度について散々ああだこうだ言われながらの生活ですよ、しかも15の頃悪魔に呪いをかけられて死にかけましたし...それで上級異端審問官になったらなったで『あそこ行けここ行け、悪魔倒せ』ですよ...でもティナに会えたんだからいいんです」
ディビッドは壊れ物を扱う様に優しく抱きしめてくれるわ。
「今度はティナの話が聞きたいですね...」
「そうね...知ってると思うけど6歳位までは普通に貴族の令嬢として育てられてたけど、パパ...お父様が跡を継いで即事業に失敗...多額の借金の所為で一気に貧乏になったのよ...本当にカツカツで食べるものにも困るくらいに、そうしたらお母様のお父様がカンカンになって怒って、貧乏させるくらいならってお母様を連れ帰って別の国の貴族の後妻にさせたの...すごい悲しくてその当時はお兄様と一緒になって泣いてたわ...」
「そうでしたね」
「特にお父様達は恋愛結婚だったから、もう真実の愛なんて信じられなくなって、お金がないならお金持ちと結婚するしかない、って思ったのよ...本当に貧乏でひもじい思いをするのって辛いのよ?しかも私たちだけじゃ無くて領民だって貧乏になったのよ...お父様の所為でかわいそうな事をしてしまったのに、親切にも領地のお婆さま達が私達をかわいそうって思ってくれたのかお金をかけないでも食べられる方法とか教えて貰ってね、それでこの人達の為にも兎に角お金持ちにならないと!ってお兄様と決めてお兄様はお金のかからない学校に通って勉強したし、私も出来るだけいい条件の結婚が出来る相手と婚約するのを目的にしたの...勉強もしたし6カ国語話せるように努力したし、見た目にも気をつけたわ」
「うん」
「お兄様が18になった時には何だか見た目が堅気っぽく無くなったけど、借金もあっと言う間に無くなって領地が潤う様になったし、私もエスタバンと婚約する事になって...」
「あ!あの種無しミイラの!」
「もう!下品なんだから!」
「ティナの男関係なんてあまりいい気がしませんから」
「何も無かったわよ...それでビビアナに浮気されたと思ったら悪魔に唆されたとか...でも良かったわよ、貴方に出会えたんだもの」
ディビッドの胸に頭を埋めるとディビッドは優しく頭を撫でてくれる。
「捨てられたって言われても、物心ついた時点でそれが当たり前でしたし、ジョナサンが教会に預けられるまでは1番年下...まぁ末っ子みたいなものだったので結構可愛がられていたんですよ、大概ニコニコして、年上の子達の言うことは良く聞いてましたし、心にも無くてもすごいって言ってれば向こうも機嫌が良いですしね」
「何だか現金な子だったのね」
「まぁきっと嫌われたら生きていけないかなぁ、って思ってましたからね、見た目もロストック系じゃ無いですしね」
ロストック系なら大概青か紫髪で瞳は大概金色、肌も浅黒が普通であるので、ディビッドとは明らかに違う。
「まぁそんな感じで司祭目指して修道士になって、フラウエン教会で奉仕して生きていくんだろうな、と思ってたんですけど、12の時急に『神託があった』って姉上が急遽フラウエン教会にやって来て、私を見て良い大人なのにわんわん泣くんですよ、「失った子が見つかった!弟が生きていた」って...正直感動とかより唖然としましたもの...えーこんな大人気ない泣き方する人が血を分けた姉なのかって」
「え!何だかお姉様に失礼よ」
「まぁ仕方ないですよ、こっちは捨てられた側でしたしねぇ、ただまぁ顔はそっくりだし間違いないだろうって、その日のうちにフラウエン教会の司祭やジョナサン達に別れを惜しむ間もなくバーレまで連れて行かれて、『預言者様の弟君だ』『ハイラントの系譜だ』だの騒がれるし、信用してない司祭達もいましたし、なんとも微妙な立場に立たされましてね」
「大変だったのね」
「うーん大変だったのはむしろそっから先ですよ...姉上酷いんですよ!『周りに認められる為に上級異端審問官になって可愛い子をお嫁さんに貰って子供5人生まれて幸せになるけど、めっちゃキツい修行有りな人生』と『周りに疑いの目で見られた挙句、そこそこな女の子侍らせて種馬って呼ばれて不幸だしつまんないけどまぁまあゆとりのある人生』どっちがいい?先に言った方が絶対いいけど!こっちを選ぶわよね!って言われて...そう言われれば上級異端審問官になるしか無いじゃないですか...」
「ええっ...それって選択じゃ無くて誘導じゃない!」
「でしょう?その後はほぼ毎日勉強とは別に長時間地下墓地でのアンデット討伐と言う名の修行と姉上からの直接の修行、そしてマキシムから生活態度について散々ああだこうだ言われながらの生活ですよ、しかも15の頃悪魔に呪いをかけられて死にかけましたし...それで上級異端審問官になったらなったで『あそこ行けここ行け、悪魔倒せ』ですよ...でもティナに会えたんだからいいんです」
ディビッドは壊れ物を扱う様に優しく抱きしめてくれるわ。
「今度はティナの話が聞きたいですね...」
「そうね...知ってると思うけど6歳位までは普通に貴族の令嬢として育てられてたけど、パパ...お父様が跡を継いで即事業に失敗...多額の借金の所為で一気に貧乏になったのよ...本当にカツカツで食べるものにも困るくらいに、そうしたらお母様のお父様がカンカンになって怒って、貧乏させるくらいならってお母様を連れ帰って別の国の貴族の後妻にさせたの...すごい悲しくてその当時はお兄様と一緒になって泣いてたわ...」
「そうでしたね」
「特にお父様達は恋愛結婚だったから、もう真実の愛なんて信じられなくなって、お金がないならお金持ちと結婚するしかない、って思ったのよ...本当に貧乏でひもじい思いをするのって辛いのよ?しかも私たちだけじゃ無くて領民だって貧乏になったのよ...お父様の所為でかわいそうな事をしてしまったのに、親切にも領地のお婆さま達が私達をかわいそうって思ってくれたのかお金をかけないでも食べられる方法とか教えて貰ってね、それでこの人達の為にも兎に角お金持ちにならないと!ってお兄様と決めてお兄様はお金のかからない学校に通って勉強したし、私も出来るだけいい条件の結婚が出来る相手と婚約するのを目的にしたの...勉強もしたし6カ国語話せるように努力したし、見た目にも気をつけたわ」
「うん」
「お兄様が18になった時には何だか見た目が堅気っぽく無くなったけど、借金もあっと言う間に無くなって領地が潤う様になったし、私もエスタバンと婚約する事になって...」
「あ!あの種無しミイラの!」
「もう!下品なんだから!」
「ティナの男関係なんてあまりいい気がしませんから」
「何も無かったわよ...それでビビアナに浮気されたと思ったら悪魔に唆されたとか...でも良かったわよ、貴方に出会えたんだもの」
ディビッドの胸に頭を埋めるとディビッドは優しく頭を撫でてくれる。
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