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chapter1:Honeymoon time
ちゃんとしたお付き合いさせて欲しい...んん!
しおりを挟む服は前にお茶を出したであろう黒子みたいな人がさっと用意してくれた...良かった普通の紺色のワンピースと普通の下着類で...でもサイズぴったり過ぎて怖い
流石に着替えるからピッピちゃん以外が全員部屋を出て貰って着替える。
「ギャ...ティナちゃん...あの馬鹿のせいで...ごめんなさい...そんな婚姻印つけられた上...ああこんなかわいいお嬢様になんて無体を...」
ピッピちゃんの声が変わる、女の人の声...エステルお姉様だわ。
「エステルお姉様、そんなに謝らないでください...私、きっとディビッドの事が好きなんだと思うから」
「!ええ、あの馬鹿でいいの???確かに預言で貴女と結婚して18年かけて子供5人産む事になって将来何故かあの馬鹿が教皇になっちゃうから教皇の妻になるのは確定だけどいいの???お付き合いも婚約も何もかもすっ飛ばしなのに???しかも婚姻の契り印とか準備するなんて絶対計画的だったし!」
「え?」
「ずっとあの馬鹿からお菓子だのご飯だの手作りのもの食べさせられたでしょ?制約印はある程度肉体を聖化させてからしか出来なくて、それを勝手にやってたのよ!全く我が弟だけどキモい!キモいわ!」
「ええ?」
「私は手順を踏んで好きになって貰えるように努力していろいろ周囲にも根回しして婚約までこぎつけろって意味で『貴女を離すな!』って言ったのに想像の斜め上な思いがけない事をやらかすとか...」
「うう...ディビッドと結婚は確定なんですね」
「ごめんね...こればかりはは絶対外れないから...それにしてもあの馬鹿は顔だってまぁまぁ良い方だし頭は良いしなんでもすんなりできるくせに何故か人間関係の構築が壊滅的で...はぁ...」
そこはどうやら共通認識のようだわ...
「...あの...ところでなんか18年かけて5人子供がとか一体...」
「あ...うっかり...私預言としていろいろわかっちゃうんだけど、ティナちゃんが産んだ長男が18歳の誕生日に赤ちゃん抱いてる姿をね...その間に4人子供がいる姿も含めて...うん...」
最速でも36歳の時点で5人目?つまりあのしつこいエッチを最低でもその年齢までやるとか???
それだけじゃなくてなんか教皇とか言い出してるし...それ間違いなく清貧たれな精神で生活しなきゃダメって事???
「なんか顔真っ青だけど...大丈夫...」
「...夜の出来事とおんなじ事が最低でも18年続くとか...」
「ティナちゃん...昨日一体どんな目にあったの???」
ーーー
扉が開いてディビッドが入ろうとした瞬間ピッピちゃんが勢い良く飛んでディビッドの頭に乗るとまたグサグサ突きだした!
「ギャアアアアアッ!ディブの馬鹿!エッチ!スケベ!なまぐさ!まだ未経験の女の子に何て事をやらかしおってっ!やっぱり地下墓地行き決定ギャアアアア!!!その根性私が直接叩き直す!ギャアアアア!」
あまりにしつこく聞いてくるので仕方なくしつこいエッチの事をつい口を割ってしまったらピッピちゃん、いえエステルお姉様が大激怒してしまったのである...
「ギャ!対面座位から後背位にチェンジさせて、そのまま松葉くずしからの種付けプレスとかどんだけ盛ってんだ!純真無垢なティナちゃんにとんでもなく無理させおってこの馬鹿ギャアアアア!」
ピッピちゃんあえて口を割った時ぼかしたのにそこで体位名言うとか具体的すぎて生々しいわ!
「いてて!それでも我慢したんですよ?本当はあと3回は...痛っ!」
ヒェッ!あれだけエッチな事をしてたのにまだ足りなかったの???
あ!またディビッドが頭から血を流し始めたわ...って横にいたマキシムさんが真っ赤で鼻血垂らしてる!
「エステル様...はしたない...」
バタンとマキシムさんが前方向にぶっ倒れた!!!
「マキシムさん!!!」
「あーあ...マキシムはヘタレ童貞だから」
そう言うと何処からか黒子の人がやってきてマキシムさんをソファーへ運んで介抱されている...いつも思うけどあの人誰なんだか...
ディビッドはピッピちゃんにやられた傷を自ら回復させて顔に滴った血を拭き取る。
「さて!ティナ!一度タウンハウスに戻ったらすぐにでもベルガモへ行きましょう!ティナのお父様とお兄様に正式に報告しなくては!」
「えええ!」
「もうティナは婚姻の誓いを立てた仲ですしもう式を上げて、新居も用意して一緒に住む為にも...」
「ちょっと!ディビッド!」
面と向かってディビッドに声をかける。
「あのね、私まだ貴方と結婚したくない」
「え???」
素直に言わなきゃ!
「私貴方のことをちゃんと知って、恋人同士になってそれから一緒になりたいから!何もかもすっ飛ばしてエッチな事もまして結婚なんて無理!まず週一のデートから!エッチも無し!それができなきゃ私さっさとお金持ちなエッチとかできないようなヨボヨボなおじいちゃんの後妻に入ってホクホク成金生活送るわ!」
「し...週一だけ?お友達のスザンナとは週に二、三回カフェ巡りしてるのに...しかもセックス無し...」
なんかすごい寂しい目をしてるけど...ここで許しちゃダメ!このなまぐさ司祭はつけあがるタイプだもの!
「あのね...私きっとディビッド、貴方のこと好きよ?だってキスもエッチも嫌だって思わなかったもの...だからもっと普通に付き合って、デートを何度かして私が貴方を知って一緒にいたいと思えるようになってからそう言う関係になりたいの」
「ティナ...」
そんな捨てられた子猫みたいな目で見ないで...うう...
「あと...キスは許してあげるわ...デートの後...んん!!!」
そう言った瞬間すぐに抱きつかれキスをされてしまう!
そして唇が離れまたぎゅっと抱きしめられる。
「ティナの気持ちを絶対私に向けさせます、最初のうちは週一デートでセックス無しも我慢します...」
「ちょっと!ディビッド!!」
「でも絶対逃さないですよ、私の花嫁」
そう言って再度キスをされてしまう!今度は舌を入れてきた!だからデートの後にって...ってもう!
「ギャ!ティナちゃんから離れろ!」
ピッピちゃんが騒いでディビッドの頭をまた突きはじめてるけど辞める気配すら無いし...やたらと長いし...ああもう舌を絡ませて...もしかしてエッチの代わりに口の中蹂躙してるんじゃ...もう私...絆されて手遅れなのかも...頭が真っ白になっちゃう...ああ...なんか気が遠くなっちゃうわ...
唇を離されてディビッドがニッコリ笑顔を見せるけど...なんか約束もあやふやにされそう...がくり...
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