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chapter1:Shall We Dance?
真実の愛の神とかキモいんですわぁ
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「マキシムちょっと頼みます!」
「分かった!さっさとお嬢さんを安全な場所に」
そう言うと一瞬にして駆け出し出入り口付近まで連れて行ってくれる。
「このお嬢さんを頼んだよ」
「はい!ディビッド様」
結界を張っている異端審問官の1人に声をかけお姫様抱っこから解放される。
「ではちょっと時間がかかるかもですがここで待ってて下さいね」
と言われて頬に顔を寄せられて何か柔らかい感触...もしかしてキスされてる!
「なぁぁぁ!」
何!何このなまぐさ司祭!聖職者の癖に!何ーーーっ!
「じゃあね、かわいいお嬢さん、終わったら名前教えて下さいね」
そうニッコリ笑顔を向けてからそのままフールフールの元に再度拳銃を向け、何発も銃を撃ち込みながら進んでいく。
『こーんな攻撃アタクシには効かないわよぉ!』
「ディビッド!」
マキシムがフールフールの大鎌攻撃を大剣で弾き返すもなかなか攻撃に転じられないらしい。
「マキシムっ!すぐ向かいます!」
ディビッドは銃を撃つのを辞め駆け出しフールフールの目の前に立ち聞いたことのあるトラウゴット教の聖典の一節を読み上げる。
『裁き時は来たっ!悪しき者の頭を砕く裁きの鉄槌を!』
それはトラウゴット教で悪魔を倒した聖人が語った言葉、それを読み上げると同時に藍色の長い髪のはためかせた大きな男の光る幻影が現れてフールフールの顔面をその拳で殴り倒す、あれは宗教画で見た聖サンソンの姿!うっそ!何あれ!
『ぎゃああ!女の顔をっ顔を殴るなんてェェェ!』
フールフールは顔を押さえながら叫ぶ、所々黒い霧が漏れ出ている。
顔を殴られたのが屈辱だったらしくフールフールは暴れ出す。
『あんたらなんて全員全員吹雪に呑まれて死んじゃいなさいぃぃ!』
轟々とフールフール周辺にひんやりし始め風が吹き荒れる。
『凍りつきなさい!ゲシュテーバー』
フールフールは術式を展開させディビッド達に攻撃をする、ゴォっと吹雪が吹き荒れる!結界が張られているのに此方まで寒くなってくる。
『神は言う!母鳥の双翼で雛を守るように我が民を守ると!』
ディビッドが聖典の一節を読み上げるとディビッド本人とマキシムに翼が覆う様な加護が付与され、吹雪から身を守る。
「マキシム!巻き込まれるから下がれ!『神は言う!人々を惑わす邪悪な者よ!その身を焼き尽くす火と硫黄の海に投げ込まれよ!』」
マキシムはフールフールから離れると同時にフールフールの周辺が一気に燃え盛る海の様な状態に変わる!
『ギャアアアア!』
フールフールは炎に焼かれる、それが余程苦痛なのか倒れ込みゴロゴロと身体を転がしながら苦しむ。
身体からは黒い霧がジュウジュウと漏れ出て来る。
それにしても見たこともない術式を使用する男だ、普通なら術式を組み上げ展開し、それを読み上げなければ術式は使えないのに、ディビッドは聖典の一節を読み上げるだけで見た事もない術を使うのだ。
「不思議に思われてますね、ディビッド様は司祭ですので術式は一切使えないんですよ」
不思議そうな顔をしている私に結界を張る異端審問官がにこやかに答えてくれる。
「トラウゴット教の司祭って回復しか出来ないんじゃないの???」
「ディビッド様は特別で信仰心が厚いので『神罰』が使用できるんです、さっきのは『裁きの鉄槌』で今のが『火と硫黄の海』ですね、聖典読んだことあります?」
「ええ、知識としては...」
「聖典で言われている五大神罰をディビッド様は使用できるんです!」
「...あれがそうなの...」
トラウゴット教は隣国エアヴァルドの国教でウルムでも信じられる様になった宗教だ、何故なら唯一トラウゴット教の修道士や司祭だけ回復の奇跡を行えるためである。
あと宗教画で様々な芸術作品も多いのでそれを知っているのもある、特にフラウエン教会のステンドグラスの聖サンソンと悪魔ダガンを描いた一連の作品は素晴らしい。
「司祭の中でも特に信仰心の厚いディビッド様は悪魔に唆される人々を助ける為に上級異端審問官となってご自身の身を犠牲にし、あの様に戦ってらっしゃるんですよ」
その異端審問官は尊敬の眼差しをしてはいるが...どう見ても楽しそうに戦っている様にしか見えないし...しかも私を口説いてみたり頬にキスする様ななまぐさ司祭の何処が!と思ってしまうけど...
「分かった!さっさとお嬢さんを安全な場所に」
そう言うと一瞬にして駆け出し出入り口付近まで連れて行ってくれる。
「このお嬢さんを頼んだよ」
「はい!ディビッド様」
結界を張っている異端審問官の1人に声をかけお姫様抱っこから解放される。
「ではちょっと時間がかかるかもですがここで待ってて下さいね」
と言われて頬に顔を寄せられて何か柔らかい感触...もしかしてキスされてる!
「なぁぁぁ!」
何!何このなまぐさ司祭!聖職者の癖に!何ーーーっ!
「じゃあね、かわいいお嬢さん、終わったら名前教えて下さいね」
そうニッコリ笑顔を向けてからそのままフールフールの元に再度拳銃を向け、何発も銃を撃ち込みながら進んでいく。
『こーんな攻撃アタクシには効かないわよぉ!』
「ディビッド!」
マキシムがフールフールの大鎌攻撃を大剣で弾き返すもなかなか攻撃に転じられないらしい。
「マキシムっ!すぐ向かいます!」
ディビッドは銃を撃つのを辞め駆け出しフールフールの目の前に立ち聞いたことのあるトラウゴット教の聖典の一節を読み上げる。
『裁き時は来たっ!悪しき者の頭を砕く裁きの鉄槌を!』
それはトラウゴット教で悪魔を倒した聖人が語った言葉、それを読み上げると同時に藍色の長い髪のはためかせた大きな男の光る幻影が現れてフールフールの顔面をその拳で殴り倒す、あれは宗教画で見た聖サンソンの姿!うっそ!何あれ!
『ぎゃああ!女の顔をっ顔を殴るなんてェェェ!』
フールフールは顔を押さえながら叫ぶ、所々黒い霧が漏れ出ている。
顔を殴られたのが屈辱だったらしくフールフールは暴れ出す。
『あんたらなんて全員全員吹雪に呑まれて死んじゃいなさいぃぃ!』
轟々とフールフール周辺にひんやりし始め風が吹き荒れる。
『凍りつきなさい!ゲシュテーバー』
フールフールは術式を展開させディビッド達に攻撃をする、ゴォっと吹雪が吹き荒れる!結界が張られているのに此方まで寒くなってくる。
『神は言う!母鳥の双翼で雛を守るように我が民を守ると!』
ディビッドが聖典の一節を読み上げるとディビッド本人とマキシムに翼が覆う様な加護が付与され、吹雪から身を守る。
「マキシム!巻き込まれるから下がれ!『神は言う!人々を惑わす邪悪な者よ!その身を焼き尽くす火と硫黄の海に投げ込まれよ!』」
マキシムはフールフールから離れると同時にフールフールの周辺が一気に燃え盛る海の様な状態に変わる!
『ギャアアアア!』
フールフールは炎に焼かれる、それが余程苦痛なのか倒れ込みゴロゴロと身体を転がしながら苦しむ。
身体からは黒い霧がジュウジュウと漏れ出て来る。
それにしても見たこともない術式を使用する男だ、普通なら術式を組み上げ展開し、それを読み上げなければ術式は使えないのに、ディビッドは聖典の一節を読み上げるだけで見た事もない術を使うのだ。
「不思議に思われてますね、ディビッド様は司祭ですので術式は一切使えないんですよ」
不思議そうな顔をしている私に結界を張る異端審問官がにこやかに答えてくれる。
「トラウゴット教の司祭って回復しか出来ないんじゃないの???」
「ディビッド様は特別で信仰心が厚いので『神罰』が使用できるんです、さっきのは『裁きの鉄槌』で今のが『火と硫黄の海』ですね、聖典読んだことあります?」
「ええ、知識としては...」
「聖典で言われている五大神罰をディビッド様は使用できるんです!」
「...あれがそうなの...」
トラウゴット教は隣国エアヴァルドの国教でウルムでも信じられる様になった宗教だ、何故なら唯一トラウゴット教の修道士や司祭だけ回復の奇跡を行えるためである。
あと宗教画で様々な芸術作品も多いのでそれを知っているのもある、特にフラウエン教会のステンドグラスの聖サンソンと悪魔ダガンを描いた一連の作品は素晴らしい。
「司祭の中でも特に信仰心の厚いディビッド様は悪魔に唆される人々を助ける為に上級異端審問官となってご自身の身を犠牲にし、あの様に戦ってらっしゃるんですよ」
その異端審問官は尊敬の眼差しをしてはいるが...どう見ても楽しそうに戦っている様にしか見えないし...しかも私を口説いてみたり頬にキスする様ななまぐさ司祭の何処が!と思ってしまうけど...
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