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1章 真珠の寝床編

18.トキヤは奪われる*

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「おぉーーーーい!誰かいねぇのかーーー!!」



ようやくメインディッシュだ!!とマリンの興奮が昂まった時、外から汚い声が聞こえた。

その外部からの声に、トキヤは惚けていた意識をハッとさせた。
顔を真っ赤にしたまま「す、すまないっ!!」と自身の上からマリンをどかせ、いそいそと距離を取った。


(ああぁん?!?!誰だよ!!こんな時に!!!めちゃめちゃイイ感じだったのに!!もうすぐLet's魅惑のエロエロタイムに入れるところだったのに!!!何してくれてんねん!!!!)

マリンは内心荒ぶりつつも、ニッコリ笑いながら「どうぞ、私の事は気にせずに」と声を抑えて返事をした。


トキヤはそんなマリンの優しさにキュンッとしつつ、コクコクと頷きながら声のした方へ反響魔法具を起動させる。
「ど、どうされましたか?」

「あぁ、いたのか。いや本の返却に来たんだが、返却台にペンがねぇんだよ!いつもあるから持参してねぇし…書くもん貸してくんねぇか?」


男の言葉に、マリンはそういえば…と無意識の内にポケットに入れていたペンを取り出した。
先程までソコにあっただろうペンは、マリンがそのまま持って中に入ってしまっていた。

トキヤはそのペンを見て事情を察し、男にカウンターの方へ回る様に言った。


(っく!!!何てこと!!!自分のせいでイケメン眼鏡男子との熱い情事の機会を壊すなんてっ!!──見たところすんごく奥手だしお堅いし恥ずかしがり屋なんだもの…一度空気が壊れたから今日は無しで、なんてこと大いにあり得るじゃない!!いかん、いかんぞぉ~~!!そんなこと、お天道様が許してもっこのエロ大魔神マリン様は断じて!!み・と・め・な・い!みとめない!!!)

トキヤは恥ずかしさからかその視界にマリンを映していなかったが、もし見ていたらマリンの背後にメラメラと燃える炎の残像が見えたかもしれない。
そのくらいマリンは燃えていた・・・・・このまま白けさせず、トキヤとこのままエッチするぞ!と。


「いやぁ、悪いね・・・・・ひっ!!」

「・・・・いえ、これは使用した後台にそのまま置いててもらったらいいですから。」


恐らく男はトキヤの評判を知らなかったのだろう。
初めはペンを貰いヘラヘラと愛想笑いをしていたが、カウンターを見上げた際にトキヤの顔を見て悲鳴を上げ固まった。

トキヤは慣れたように、無表情で男にペンを渡しつつ先程まで上がりに上がった体温がスッと冷めていった。

(そうだ、本来はこの男の様に卑下される存在なんだ僕は。あの人が異常なだけで・・・いや、本当はこの男の様に思っているのかもしれない。僕を調子に乗らせて蔑もうと・・・いや、あんなに綺麗で澄んだ目をした人がそんなことする訳・・・・)



トキヤが自分の思考に没頭している時、ペンを貰った男は思わず悲鳴を上げたが不機嫌にならず、むしろ落ち込んだ様子のトキヤに少し罪悪感が湧いていた。

あまりの醜い顔に、普段美しい女郎達を見ていた男は反射的に声を出してしまったが、同じ男同士同情的な感情も持っている。
恐らくこの調子じゃあ人から話かけられることもないだろう…お詫びにと言っては何だが、いっちょ話でもしてやるかと善意でトキヤに話しかけた。

「なぁ兄ちゃん!今日ここで金髪のナイスバディな天女を見なかったか?」

「・・・・えっ!?て、天女?!」

トキヤは思い当たる言葉に、思考の渦から浮上して男の話に反応した。
男はその反応に”え、めっちゃ食いつくやん”とちょっとビックリしつつもこの不幸な青年の為に色々話してやるか、と内心で息を吐いた。



一方トキヤは勝手に憐れに思われ同情されていることなど知らず、(もしかして、やはりあの人は天女だったのか?!)とマリンを覗き見た。

先程触れ合っていた所に視線を送るとマリンの姿は無く、(やはり本当に・・・)などと思い始めると急に自身の下腹部に刺激を感じゾワゾワッとした何とも言えない快感が背筋を走った。

「っぁ!」
思わず声が漏れたが、すぐにトキヤは口を手で押さえた。

「???なんだ、くしゃみか?」

「っえ、えぇ、そうです・・・」

「そうか。でだな、俺も聞いた話なんだけどな?ここにくる間に──」


何とか誤魔化せたことに安堵する。
男はペラペラと話を続け、なぜかいっこうに去る気配がない。

男を警戒しつつ下を見るとそこには自身のズボンを脱がし、盛り上がった部分をパンツの上からスリスリと擦るマリンの姿があった。


「ぅ、っぁ、」

慣れない快感に腰が引け、声が出てしまうのを必死に我慢する。
カウンターで外から完全に姿が見えない構造になっているのを利用し、マリンは熱が冷めないうちにとトキヤの足元への潜入を成功させていた。


「っ、や、やめてくれっ、まだっ人がっ」

必死でマリンにしか聞こえない様、小声で咎める。

しかしマリンはニッコリと笑顔を返しながら、先走りでシミが出来ていたパンツを勢いよく降ろした。


「!!!!!」

トキヤは先程よりも涼しくなった下半身にゾクッとする。
スースーっとコンテナ内の涼しい空気が、本来当たることのない部分に冷気を届けている。

何より目の前に人がいるのに、自分がこの様な恥ずかしく情けない恰好をしているという事実が、この上なくトキヤを羞恥の感情に染めさせる。

プルプルと羞恥で震えるトキヤを後目に、マリンはピクッピクッと反応している目の前の肉棒を心底愛おしそうに両手で握り、上下に扱き始める。


「っっ!!ぁ、あっ!」

「─で~・・・ん?何か心当たりでもあったか?いや、待ってくれ、ここまで話したんだ、オチまで話をさせてくれ!でその後俺が言ったのよ、~~」


今までよりも直接的な、より強い刺激に耐えきれずに声が漏れた。
幸い、男はトキヤよりも自分の話に夢中の様でこちらの様子に気づくことなくツラツラと話を続ける。


トキヤは初めての強い快感に対処法が分からず、カウンターに肘をついて何とか立っていた。
これ以上は絶対にバレてしまう!!と、顔を下に向けマリンに懇願する。


「た、頼むっ!もう止めてくれっ、こ、声がっこの人にバレてしまうっ」


真っ赤になりながら、涙目で震えながら懇願するトキヤを見上げながら、マリンはその表情にゾクゾクしていた。


(うっひょーーーー!!かんわゆい!!!えっ有よりの有!!私基本MだけどSも有だわ!!!え、え、イケメンだったら何でもイケるな?!?!しゅき!!!──ここ最近イケメンにはやられっぱなしだったからかなぁ~???なんかこのイケメン眼鏡、虐めてると超シコリティ~~♪♪子宮にクる~~♪♪つうかこんなに熱くなってるのに眼鏡曇らないとか・・・魔法か!眼鏡キャラ分かってんじゃん!!眼鏡のままエロ出来るとか素晴らしい!!!しかも本人気づいて無さそうだけど・・・さっきから男から見られた時すんごい反応してるのよ~~~!!カーーーーーッ無自覚M!!イイ!!!)



マリンは懇願するトキヤをウットリと熱い目で見つめ返し、ニコッと笑みを返した。
トキヤはその可愛らしい笑顔にますますドキドキしながらも、やっと自分のお願いが届いたとホッとした。


その時、マリンはトキヤのそそり勃ったモノを目一杯口に含んだ。


「っ!!!っくっっぁっあっ!!!」

「そう!!そうなんだよ、ここで分かるよな??やっぱ兄ちゃんも聞いたことくらいあんのか!でももうちっとまってくれ、あと3人くらい惚けたバカの話があるからよ、で~~~~」


じゅっぐぽっ、じゅるじゅる、くちゅっくぽっ
「っっ!!ぁっっ、」


男はいつの間にか前のめりで顔も上気してるトキヤを、”自分の話に盛り上がって興奮している”と勘違いしているが、そんなオメデタイ頭を男が持っていたことはラッキーだっただろう。

ぺちゃくぺちゃ喋っているのを(男から見ると)前のめりで夢中で聞いているトキヤの下半身では、この遊郭一の美女が下品な音を立てながら、このお堅い青年のイチモツを口に含んでいるとは夢にも思うまい。


トキヤは自身のモノを根元まで口に含み、その熱い舌でネモネモッと絡み隅々まで舐め回すマリンを、信じられないという表情で──そしてどこか期待するような、まるで恋をする様な目で見つめていた。


じゅるっくちくちっじゅぽじゅぽっ

「っ、そんなっ汚いモノっはや、くっやめっ」

どんどん加速する刺激と快感に、射精感が高まってきたトキヤはより及び腰になる。


「?兄ちゃんどうした??そんなに爆笑してたら次進まねぇよ!ワハハハッ!」
下を向いているトキヤを、自分の話で爆笑してしまっていると勘違いした男はトキヤの肩をバンバンッと叩きながら上機嫌になった。


一方トキヤは、白昼堂々自身は下半身を丸出し且つ勃起した自身のモノを絶世の美女に喰われ、あまつさえ他人にその姿を見られ肩まで叩かれているこの状況にパニックになっていた。

今まで規律を重んじ、醜い容姿に悩みながらも勉学に励み品行方正に生きてきたのに…。
今感じるのは羞恥、危機感、恐怖そして───圧倒的な快感、高揚感、幸福感、そして背徳感。


”ダメだ、いけない、早く振り払わないと”と思いつつも、”止めないで、もっと、気持ちイイ”という気持ちを隠せない。
こんなことをやってしまっているという、揺るぎない現実に、背徳感にゾクゾクが止まらないのだ。



ビクッビクビクッとパンパンに膨らんだモノがトキヤの思いに合わせて反応する。
そろそろか、とマリンも唇、舌、喉を使いながら精気を搾り取ろうと刺激を与え続ける。

「ぅっ!!!ぁ、ぁ、っ!!」

ドンドン追い込む様な刺激に耐えきれず、トキヤは逃げる様に腰を引いていく。
その逃げようとしている腰を、マリンは両手を使って思いっきり自身の方へ手繰り寄せた。

「!!!!!!っぁっ!!!!」
ドピュッピューーーーーーーーッ

「んっ、」コクッゴクリ、クッ

ちゅるちゅるっチュパッ


トキヤは耐えきれず、マリンの口でイッてしまった。
勢い良く出た精子を、マリンは下にこぼれない様にコクコクッと飲み、最後まで舐め回しながら口を離す。


「あ、ぁ、ぁっ」

「????なんだなんだ、兄ちゃん驚いた顔したと思ったらぼうっとしちまって…風邪でも引いたのか?それとも俺の余りの話術に感動したか!ワハハハッ!!」

「っっっ」


トキヤはカーーーーーーッと顔をこの上なく真っ赤にさせた。
自分の絶頂した顔を、一連の顔を赤の他人に見られたという事実に、これまでの人生史上1番の羞恥を味わった。

(こんなっ初対面の赤の他人にっ!!あぁ、何という辱めだっ!!!!自分はっ何て汚らわしい人間なんだっ!!)


トキヤは内心悶絶していた。
しかし自分で自分を詰っている途中から──無自覚の言葉攻めに、射精したばかりのトキヤのイチモツがムクムクと強度が戻っていく。

トキヤは気づいていない様だが、目の前で見ているマリンはすぐに気が付いた。
(うっひょーーーーい!流石若い!!まさかアレでイくとは思わなかったから人知れず絶望してたけど!勃ち直りが早いんだったら話は別だ!!優秀で大変よろしいっ!!!100点を与える!!!)

マリンはニコニコしながら目の前でピクピク動くモノにちゅっとキスを送る。

ビクッ「っ!!」

トキヤはすぐに離れようとしたが、マリンの両手は未だにトキヤの腰に回ったままだ。


今度は慎重に、勃起したモノを慈しむようにキスや舌でねっとりと愛撫を重ねる。


ちゅっちゅっ、レロレロッちゅぱっチロチロ
「っぁ、っ!」

先端が弱いのか、少しの刺激でも嬌声が出る。
玉を片手でむにむにと弄び、時には口に入れてコロコロと転がす。

今までにない刺激に戸惑っているのか、トキヤの片手が遠慮がちにマリンの頭に置かれた。


次に肉棒の根本から先っぽにかけて、ツツゥーーーーーッと舌先で舐め上げる。

ゾワゾワゾワッ!!!とつま先から頭にかけて快感が走ったのだろう、思わずという風にもう片方の手もマリンの頭にやってきて、グッと力が込められた。


ネロォッくちゅっチュパッ
レロレロッちゅっツーーーーッ

「はぁ、っぁっぁ、はぁっ」

段々と息遣いが荒くなり、立っているのもやっと、という感じになってきた。
トキヤは前屈みでマリンの頭を掴み、何とか重心を保っていた。


「お、おい、兄ちゃん本当に大丈夫か?風邪か?」

「っく!は、早くっ!ぁっ」

「お、おぉ悪ぃ。話引っ張りすぎたよな、すまんすまん。」


トキヤはマリンに「早くどいてっ」と言いたかったのだが、男はそれを「早く続きを話せ!」と勘違いしていた。

「で、結果その噂の天女は最近有名なあの”不細工専門の女郎”だって話さ!まぁ兄ちゃんも途中から気づいてたと思うがね?そりゃそうだ!何てったってここは遊郭!天女みてぇな尊い存在がわざわざ来るわけねぇって!ワハハハッ!どうだ?あの勘違いした男連中は大馬鹿だろ?」

「っ、ぁ、もぅっ、ぁっ!」

「そうだな、もう兄ちゃんみてぇな面の奴等も堂々と遊郭に来れるな!噂を聞いた時はどうせデマだの、本当だとしてもヒデェ対応されてると思ってたんだが・・・どうも違うみてぇだぜ?何でも本当に優しい女神みてぇな女郎だそうで、しっかり天国見せてくれるらしいぜ!兄ちゃんも一度行ってみるといい!”真珠の寝床”って所だ!──じゃあペン、ありがとよ!仕事頑張りな!!」


そうして男は去って行った。

やっと一番の脅威が去った事で、少し前のトキヤであればさぞ喜んでいただろう。
しかし、先程2度目の射精が出る!と思った時…トキヤが声を出した時、マリンは急に口を離し今にも射精しようとするモノの根本をギュッと掴み射精を阻止していた。

その為イクにイケなかったトキヤは、ふわふわとぐるぐるとした居心地の悪い、スッキリしない感情に戸惑っており素直に今の状況を喜べていなかった。


「ぅ、なっなんでっ、ぁっなんで、」どさっ

今までの緊張感やら何やらから脱出したトキヤは、腰が抜けて尻もちをついた。


マリンは自身の唇を指でなぞりながら、今にも泣きそうなトキヤに熱い視線を注いでいた。
徐に立ち上がり、カウンターのブラインドを閉め完全に外から中の様子が見えない様にした。


そして、辛うじて身にまとっていた服をパサッと脱ぎ始める。
トキヤは初めて見る異性の裸に、そして美しいマリンの裸体にゴクリッと生唾を飲んだ。

全て脱いだマリンは、まるで獲物を仕留めるために巻き付く大蛇の様に艶めかしい動きでトキヤに近寄り、キッチリと着ていた上半身の服を脱がせ始めた。

ぷちっ シュルッ 
「ふふふっ、なんで?とは、なんでしょうか?」

「ぁ、な、なんで、止めっ」

トキヤの返答を聞いているのかいないのか、露わになったトキヤの乳首をコリコリッと弄りつつも、先程射精を邪魔されそそり勃っているモノに自分の陰部をスリスリとこすり合わせる。
先程までの行為で十分に濡れていたソコは、くちゃっと接触部分から水音が聞こえる。

「ぁ!、あぁ、ぁ!」

初めて女性の陰部の感触を味わったトキヤは、もはや言葉にならない声で訴えている。

トキヤの陽に焼けていない、白い肌をうっとり見つめつつ色づく乳首を今度はピンピンッと指ではじき始める。
「ふっあ!ぁっあ!」
やはり強くした方が反応が良いみたいだ。マリンは笑みが止まらない。

「トキヤさん、次に出す時は私の膣内で出さないとダメですよ?ふふ、だから邪魔しちゃった♪」

「あ、ぁ、ななんでっ」


色々とあってパニックが天元突破しているトキヤと会話するには時間が必要みたいだ。
しかし、ムラムラMAXのマリンは(んなもん待てるかボケェ!!)と強硬突破に出る。


むちゅっレロレロッちゅっちゅ、クイックイッ
「んっはぁ、ぁっあっ!」

”なんで”としか言わない口を熱い口づけで塞ぎ、裸同士密着して興奮を高める。
そして一番苦しそうなモノに、”射精したい”と思わせる様腰を動かし誘惑する。


くちゅっちゅーーーっちゅぱっ
「はぁ、はぁ、んっどうですか?出したくなった?」

「はぁ、んっ、はぁ、はっぅ、」

中々声に出さないトキヤの上体を倒し、M字でビクビクッと勃起しているモノの先端に自身の濡れぼそった入り口をくっつけその様を見せつける。

「ぁ、あっ」

「ふふ、ここに入れたらっん!すご~く気持ちイイですよ?っぁ、ん!ほら、こすり合わせるだけでっぁ、こんなに気持ちいいんですものっ」

マリンはトキヤのモノを手で誘導し、溝にクリを嵌めたりクポックポッと先端を出し入れしたりし始めた。
「あっあっく、んっ!!!」

トキヤは初めて感じる熱と感触、そして淫らな姿のマリン、そんなマリンと裸で触れ合う自身に、最高に興奮していた。
ムチムチした肌、ぶるぶると震え誘うおっぱい、むっちりねっとりと絡むその唇と舌、痛いくらいに乳首を虐める指・・・そしてヌメヌメと自身を迎えようとする熱い陰部。


正直我慢の限界だった。今にも射精しそうだし、この美しく自分を優しくそして熱く受け入れてくれた美女を…自身の永遠の人にしたいと心底思っていた。
今までの行為の様に強引に進めてくれればいいのに、何故かこの美女は自身の口から恥ずかしい願いを引き出そうとする。

トキヤはこれまでクソがつく程真面目に生きてきて、勉強し性に奔放な帝国には珍しく貞操観念がしっかりしていた。
その為いくら本心であろうとも、すぐにこの美女の膣内に入れて自身の欲を吐き出したいとどれ程思っていても、それを口にするという羞恥に耐えられなかった。


ポロッ、ポロッ
「ぅうっ、っく、ひっく、ぅ、んっ、ぅっ」

「あらあら、どうしたの?よしよし、泣かないで?」


トキヤは羞恥と自身の欲という、これまで感じたことのない大きな感情のせめぎ合いに、とうとう涙をこぼしてしまった。
マリンは先っぽを自身に入れたまま、トキヤの手を引っ張り上体を戻し頭を抱え込んで慰める。

「ん、っぅ、う、」

「よしよし、いっぱいいっぱいだったのね、ほらっおっぱい飲む?」

むにむにとした感触だと思っていたら、おっぱいに挟まれていたらしい。
パニックの中、自然と頷き勧められた通り先程自身が掘り出した乳首を口に含みちゅーーーちゅっちゅっと赤子の様に吸い始める。

「ん、ぁんっんっ、よしよしっぁ、気持ちイイん、んっ」

ちゅっちゅぱっモミモミ、ちゅくっちゅくっコリコリッ

「ん、落ち着いたわねっぁ、どうする?もう止める?ぁんっエッチしない?」

トキヤは乳首を含みながら、精一杯答えた。
「っぅ、する!し、しますっうぅ、入れさせてくださいっ」

「んふっ、よく出来ました♪ぁ、ん、頑張って言えたから、特別に私がトキヤの初めて奪ってあげる──ぁあんっ」


ぐちゅっズルズル、ぐちっズンッ!



ようやく望んだ熱棒が自身の膣奥まで届き、マリンはキュキューーーッと膣内を絞め反応する。

「くっ!!!ぁあ!ぐ、ぁっぁ、初めて、ぁ!」

トキヤは初めて感じる熱すぎるくらいの熱と、自身のモノに纏わりつき愛撫するような感触に電流が走ったような強すぎる快感を感じた。
この快感をどう自分の中で対処したらいいのか分からず、トキヤは無我夢中でマリンの身体をギュウッと抱きしめ激情をやり過ごそうとする。


そんなトキヤの顔を持ち上げ、マリンは深いキスをするとズンッズンッと自身を上下に動かし始めた。

「んっ、ぁんっあっぁっん!気持ちイイっトキヤっイイよ、すごく気持ちイイっ!」

「ぁっんちゅっマリンっマリンっ気持ちイイ、ぁ、イクっイっちゃうよ、ぁあっマリン!」

「んぅ、んっいいのよ、トキヤっ一緒にイキましょうっぁ、一番膣奥にっんぁああっ!!!」

「「っっっ!!!!!」」


ビューーーーーーーーッビュル、ドプッドピュッ


ギューーーーッと互いに抱きしめあったまま、ついに絶頂を迎えた。
マリンも、そしてトキヤも熱く吐き出したモノが膣奥まで届くようにグイックイッと腰を使い押し付け合う。

「んっぁ、んちゅっ」
「ぁ、ぁっっく!ん、っちゅ」

クイクイッ、グリグリッとしながらも、最後まで余韻を楽しむようにお互いにキスを送り熱を分かち合う。

しばらくしてすべて出し切ったのだろう、トキヤは力を抜いてマリンに寄りかかった。
抱きしめあったまま、顔はお気に入りとなったのだろうふわふわモチモチおっぱいに埋めている。


「ふふっ、よしよし、よく頑張りました。」


ニコニコしながら、自身のおっぱいに埋まるトキヤの頭をなでなでして目一杯甘やかす。

そんなマリンにバッと視線だけ寄こしたトキヤは、その美しい笑みを見て──初めてマリンに向かいふにゃりと可愛らしい笑顔を見せた。



「僕の、永遠の人。君は僕の女神だ。」










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