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終わりからの始まり
変化
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俺が住む街は特に栄えている訳でも無い。
さほど田舎でもない街。
ただ交通の便も良く人口もそこそこ。
駅にはちょっとした買い物が出来るショッピングモールもある。
どこにでもある都心に近い住みやすい街。
駅に向かって少し狭い歩道を歩いていた時だった。
ちょうど右に曲がると駅に続く近道があり、
その道沿いの広い敷地に金持ちしか通えない様な小中高一貫の私立の学校がある。
育ちの良さそうな子綺麗な身だしなみの学生達が毎日通学している。
よく朝は学生が登校する姿を目にする。
その日も何人か小学生が狭い道を歩いていた。
すれ違った直後、左から車の激しいブレーキを踏む音がした。
再び激しいエンジン音がしたかと思えば、その音は更に激しさを増し、早いスピードでこちらの道に向かって来たのだ。
咄嗟に危険だと判断し、何とか避ける事が出来た。
だが、その車は先程すれ違ったランドセルを背負った小学生達がいる方へ向かって行った。
後ろを振り向いた時、狭い道に小学生達は向かってくる車にびっくりして腰を抜かしている。
あまり考えている暇もなかった。
ただ分かっていた事はそれを無視するとその小学生は助からないという事。
傍観者になるか、助けるか。
一瞬の鬩ぎ合い。
助けたいとかそんな正義感なんかじゃない、ただ傍観者になるのは嫌だった。
今まで自分がそうされて存在すら否定されて来たからだ。
間に合うか分からなかったが、目一杯走って腰を抜かしている小学生を突き飛ばした。
さほど田舎でもない街。
ただ交通の便も良く人口もそこそこ。
駅にはちょっとした買い物が出来るショッピングモールもある。
どこにでもある都心に近い住みやすい街。
駅に向かって少し狭い歩道を歩いていた時だった。
ちょうど右に曲がると駅に続く近道があり、
その道沿いの広い敷地に金持ちしか通えない様な小中高一貫の私立の学校がある。
育ちの良さそうな子綺麗な身だしなみの学生達が毎日通学している。
よく朝は学生が登校する姿を目にする。
その日も何人か小学生が狭い道を歩いていた。
すれ違った直後、左から車の激しいブレーキを踏む音がした。
再び激しいエンジン音がしたかと思えば、その音は更に激しさを増し、早いスピードでこちらの道に向かって来たのだ。
咄嗟に危険だと判断し、何とか避ける事が出来た。
だが、その車は先程すれ違ったランドセルを背負った小学生達がいる方へ向かって行った。
後ろを振り向いた時、狭い道に小学生達は向かってくる車にびっくりして腰を抜かしている。
あまり考えている暇もなかった。
ただ分かっていた事はそれを無視するとその小学生は助からないという事。
傍観者になるか、助けるか。
一瞬の鬩ぎ合い。
助けたいとかそんな正義感なんかじゃない、ただ傍観者になるのは嫌だった。
今まで自分がそうされて存在すら否定されて来たからだ。
間に合うか分からなかったが、目一杯走って腰を抜かしている小学生を突き飛ばした。
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