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出会い

一つの影

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「どこ?ここ?」
何もない荒野に一つの影。
普通、それがあるなら本体があるはずなのだが、見当たらない。
「私の...どこ?」
影は動く。
その影に表情は見えない。
ただ、一つの方向を見ているのは、なんとなくだがわかるような気がした。
そこに、私の全てがある。



「こい、メイン。」
「わかった」
メインの拳がロングの顔に飛び出す。
だが、ロングの顔は微動だにしない。
「ほいっと。」
ロングは、メインの指を掴む。
すると、メインの体がまるで風船のようにフワッと浮かんだ。
そしてそのまま放り出されてしまった。
「はは、力任せはダメじゃ」
「...そうか」
メインは起き上がる。
「...よし。」
メインの
「!」
そしてそのまま、ロングの背後に周り、腕を掴み軽く、ロングを放り出してしまった。
「こうか?」
「なんという吸収の良さじゃ!見ただけで、完璧に取得しやがった!」
ロングば両手を大きく広げて叫んだ。
その顔は、非常に嬉しそうだ。
「だが、まだまだじゃ」
メインの体から力が無くなる。
「な、なんで?」
地面に倒れた状態で、メインの口から疑問が飛ぶ。
「メインは、技を真似るのが上手いが、体力が間に合っていないんじゃよ。身体を鍛えねばな」
「なるほど。」
「おし、じゃあお使いじゃ。」
「?」
「町まで行って、卵を買ってきてくれ。」
「町?」
「まぁ、良いはよいけ」
ロングは、メインにお金を渡してそういった。
「わかった」












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