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ズレによる誕生

空間のズレ

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ここには何もない
只々色の無い世界が続く、いや、世界と言う概念もないだろう。
だが、唐突にそれは起きる
何もない空間にポツンと穴が開く。それは人間の目ではとても観測できないだろう。
そして、それは一瞬の出来事だ。一気にその穴が広がった。とても小さい大きさから、端が見えない大きさになっていた。


そう、それが今のこの世界の宇宙空間の始まりだ。
宇宙の始まるとき、それは莫大なエネルギーを生む。
しかし、そのエネルギーが広まっていく直前、色の無い空間に一つの細胞が小さな穴から出てきた。
その細胞は莫大なエネルギーの半分を吸い込んだ。
すると、その細胞が分裂し、増殖し始めた。
そして細胞は形を作り始め、私達が人間の赤子と呼べる形で止まった。
その赤ちゃんは眠っている。 服のようなものもある。そして黒い影が後ろにある。
だが、この赤子は起きない
まだ眠るしかできない。
それからこの赤子は、地球ができる三万年前まで、起きることはなかった。
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