鑑賞専用チャライケ眼鏡攻略対象者に、何故か狙われてしまうことになったモブ令嬢は私です!

待鳥園子

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07 本心の言葉★

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「僕と交わりたい? そうだ。ここで、今すぐに。本心を答えて」

 なっ……なんて質問するの! 私、いいえ! いいえ、だよ! 嫁入り出来なくなる!

「……はい」

「では、そうしようか」

「はい」

 嘘でしょう。本心は、イエスだった!

 心の中の私の答えに気を良くしたクラウスは、自分の上着を脱いで身体の動かない私を抱えて隣の部屋に準備よく用意されていたベッドへ寝かせた。

「僕も君のことを好ましく思って居た、アドリアナ。避けられていた理由を知れて嬉しいよ」

 彼は眼鏡を外しベッド脇にあるチェスト上に置くと、私の唇をこじ開けるようにキスをした。初めてのキスなんだけど!? などと、思って居る場合ではなく、お互いに唾液を啜り合うような深いキスになってしまうのに時間は掛からなかった。

「はあっ……はあっ……はあ……」

 解放された口からは、荒い息が止まらず、身体中がじんじんと痺れてしまっているようだった。もしかしたら、何か感じる薬を盛られていたのかもしれない。

 起き上がったクラウスは手際よく私のドレスを脱がせ、複雑な縛り方をしているコルセットの紐を切っていた。

「……可愛い胸だ」

 満足そうに微笑み胸の先が触れられることもなく立ち上がってしまっている、乳房を口に含んだ。慣れない喘ぎ声を楽しむように、彼は両方の乳房を平等に可愛がり、濡れてしまっている蜜口へと手を伸ばした。

「あっ……ああっ……やっ……」

「これは、嫌ではないだろう? 正直な気持ちを、答えてみて、アドリアナ」

「きもちいいっ……! きもちよくて、変になりそう!」

「正直に言って、可愛いね」

 彼は縦筋をかき分けるようにして花芽を見つけると、荒々しい仕草でそれを擦り、簡単に私を絶頂へと導いた。

 荒い息が止まらない私の口を塞ぎながら、指を一本蜜口へと差し入れ、何度も何度も往復させてゆっくりと隘路を開いて行った。

 気がつけば、水音が響き渡るくらいにまで愛液がしたたり、倒していた上半身を上げたクラウスは、濡れてしまった自分の指を舐めながら言った。

「どうして欲しい?」

 艶めかしい仕草を見て子宮がきゅうっと収縮したように思え、私は質問に答えていた。

「奥がっ……身体の奥がっ……じんじんするのっ……どうにかして欲しいっ……」

「まだ、慣らしていないから、痛いと思うけど……アドリアナが良いと言うなら、僕もしたい。良い?」

「いいからっ……早く、早くしてえっ!」

 ねだるように腰を高く上げた私は、欲望のままに動いているようだった。

 クラウスは立ち上がり、服は剥ぎ取るような荒々しさで脱いだ。腹筋は割れているし、一番に驚くのはその大きさで……赤い肉棒には血管が取り巻き、とても強烈なものに見えた。

 それを見て驚いている私を満足そうに見つめ、クラウスは私の手をぎゅうっと握った。

「……アドリアナ、愛している。好きだよ。君は?」

「すきっ……クラウス、クラウスが好き!」

「そうか、では……こうしても、何の問題もないな……」

 ぎゅうっと狭い蜜口を通り抜けたと思ったのは、一瞬だった。すぐに奥へと到達し、私は酷い痛みの中で涙目になっていた。

「クラウスっ……痛い」

「ごめん。けど、これが気持ち良くなるんだよ。アドリアナ。なんだか……欠けたものが、補われたような気がしないかい?」

「……はい」

「可愛い……愛しているよ。アドリアナ」

 そして、クラウスは荒々しい動きで律動を始め、私はだんだん慣れていく痛みの中で徐々に目覚めていくように快楽を感じていた。肉と肉がぶつかり合う、卑猥な音が響き、私は高まっていく快感を逃がせなくなっていった。

「ああっ……ああっ……はあっ、クラウス!」

「アドリアナ……!」

 私の名前を呼びクラウスが果てたのを、体内にある熱さで感じた。

 私……あれ、クラウスのこと、好きだったの……かな? 何か薬飲まされたのって、本心を言う薬?

 振られたくなくて、クラウスのこと、好きではないことにしたかっただけ……?


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