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第二部
003 ぶつかる
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「そろそろ、長老の邸に到着するな……凜太。透子と一緒に先に、邸に入っていてくれ。車を停めてくる」
「わかりました」
雄吾さんはカーナビを見て目的地が間近にまで迫っていることを伝えてくれると、私は凜太さんに促されて車から降りた。
「わあ。すごい……豪邸なんだ」
深青の里の長老、おそらく亡くなった方の自宅だろうけれど、私が左右見渡す限り塀に囲まれているほどに広く大きな純和風のお邸だった。時代劇の中で見る大名屋敷のようなのだ。
……それだけ、亡くなってしまった長老の持つ権力の大きさも知れるようで、知らず喉を鳴らしてしまった。
人狼界の、勢力図が塗り変わる。それだけの事が今、私の前で起きているんだ。
これは、異世界の出来事で終わらせてしまう事は出来ない。だって、私はもう……この世界に残ることを決めてしまっているから。
「ええ。それは、長老の邸なので……透子さん。行きましょう。もうすぐ、雨が降りそうだ」
私は凜太さんの声に、空を見上げた。昼には青い空が見えていたはずなのに、天気が悪くなるのは一瞬のことだった。
「はい……」
私は凜太さんに連れられて、大きな門をくぐった。すぐに目に入るのは、立派な松の木だ。
地に植わっているものの、まるで大きな盆栽のように美しく調えられて、日常的に庭師が世話をしていそう。私が目に映る範囲でも、観光地のような絵に描いたような日本庭園だった。
すぐ近くにも池があって、そこには鯉が泳いでいるようだ。
これは、尋常ではないくらいにお金を持っていそう……私の夫たちも持っている身分を考えればお金を持っていると思うけれど、ここに住めるだけの財産がどれだけ必要かを考えれば、とんでもない資産額になりそうだった。
凜太さんは自分の身分を証明するためか、邸から出て来た家人と話しているようで、手持ち無沙汰だった私は、数歩離れた場所へと移動した。
「……失礼」
美しい庭に気を取られて、誰かとぶつかってしまった事に気がつき私は慌てた。
「ごめんなさいっ……!」
私はぶつかってしまった人に謝って、顔を見上げた。そこに居たのは、珍しい紺色の髪で襟足を長くして……同じ色の瞳の、|謎めいた魅力を持つ(ミステリアスな)男性だった。
「ああ。これは、人の……女の子か。珍しい……」
彼は私の腕を遠慮なく引いて、顔を覗き込んできた。驚きはしたけれど、私は何も言えなかったし、動けなかった。
引力のある紺色の瞳には、逆らえないような気がしていたから。
この人狼の世界では、雌が生まれにくい時が続いているので、そういう性質に囚われない私のような人の女の子と結婚したがる人狼は多い……そう聞いていたのに、不用意に夫と離れてしまった。
だから、この彼に目を付けられた事は、私がなにもかも悪いのだ。
「透子……! 透子さんっ……!」
私は反対の腕を引かれて、焦った様子の凜太さんが背中に隠した。
「凜太。お前、結婚を? ……どんなに条件の良い雌から言い寄られても、結婚に頷かないと聞いていたが。これは、古い情報だったな」
凜太さんと私を見比べる、無遠慮な視線と余裕ある態度……この人は、権力者の一人だ。私はそう思った。
私の前に立っている凜太さんは彼と目を合わせて怯まないようにしているけれど、どちらが余裕があるかと言うと、圧倒的に彼の方だった。
けれど、凜太さんは彼が持つ特殊能力のゆえに、死ねない『不死者』だった。それなのに、目の前の人に緊張している。
ということは、格上の権力……もしくは、能力を持っているということ?
「……はい。亨さん。お久しぶりです」
「おいおい。そう緊張するな。取って食ったりはしない。可愛らしい妻だ。大事にしろ」
そう言って、彼は一人で先へと進んだ。
「……透子さん」
「ごめんなさい」
窘めるように名前を呼ばれても、私は何の言い訳も出来ない。前にも……あの時は、凜太さんだったけど、春くんと離れて他の人と接触してしまったと、春くんは理人さんに怒られていたのだ。
「いえ。謝ることではないですけど、腕が触られて匂いが残っているので理人さんは怒ると思います……僕と透子さんも一緒に怒られるかと」
何故、理人さんが怒るかと言うと、私がもうこの五人以外とは結婚しないと言ったからだ。だから、私は外出する時にも異常に気を使っているし、目に留められないようにしている。
けれど、さっき……亨さんと言った人は、私のことを見て、確かに認識した。妻を持つ人狼なら良いけれど、独身の人狼は多いのだ。
「凜太さんから勝手に離れたのは、私のせいだから……ごめんなさい。さっきの人って、誰なんですか?」
「さっきは……赤風の里の族長です。僕も一度映画のスポンサーを、して頂いたことがあって」
凜太さんは出資者(スポンサー)が居ないと成立しない番組や映画の仕事をしている俳優だ。
さっきの亨さんはどう考えても、格上の権力者のように見えたけれど……そういう事なら、意味が通る。だって、出資者にお金を出して貰わないと、ドラマや映画は作れないものね。
「それで、お知り合いだったんですね。私……あの人、なんだか苦手です」
傍に人が居ない事を確認して私がそう言うと、凜太さんは苦笑して頷いた。
「わかります……独特の雰囲気のある人狼ですよね。あの人も……という言い方はおかしいですけど、妻を決めないことで有名なんですよ」
「そうなんですか……? あの方、年齢が高いですよね。それに、権力者なら妻を選べますよね?」
人狼の女の子たちは、五人に一人の割合で生まれるらしく、その存在の貴重さゆえに我が儘放題に育ってしまうらしい。
これまで何人かそういう子を見ているから、妻にするのに躊躇ってしまうという人の気持ちはわかってしまった。
「確か……亨さんは三十前だったと、思います。あ。理人さん」
私の背中側から、理人さん子竜さん春くんの三人が来ていて、先頭に居た理人さんは眉を寄せて不機嫌な顔になった。
おそらく、私の腕に残る亨さんの匂いがわかったのだろう。
「私が……悪いんです。勝手に、凜太さんから離れたので」
「すみません」
私たち二人が揃って謝罪をするのを見て理人さんはまるで人形のような顔を無表情に変えると、ゆるく首を振った。
「……透子さん。集まる人数が非常に多いです。ここからは絶対に離れてはいけません。凜太は良くわかっていると思うが」
「はい……すみませんでした」
怒られた凜太さんの耳はしゅんと寝てしまい、なんだか申し訳なくなってしまった。
「……透子! 大丈夫? 俺と一緒に居よ! 大丈夫だよ。絶対、離れないから」
落ち込んでいる凜太さんをチラッと横目に見て、私の手を引いて歩き始めた。
「先に行って、大丈夫?」
私が背後を振り返ると、凜太さんは残った二人に何か言われているようだった。
なんだか、怒られてしまって申し訳なくなる……私が悪いのに。
「大丈夫、大丈夫。気にしないで」
「けど」
「凜太が気を付けることだったから、怒られるのは当然だよ……あのさ。通夜だけど俺は会ったことないし、話を合わせて食事を食べるだけになるし……けど、透子。まじで危ないんだから、絶対に離れないでよ。これは欠席は出来ないけど、俺らも欠席出来たなら、絶対に連れて来なかったんだから」
春くんから真面目な表情でさとされ、私はやっぱりとんでもないことをしてしまったのかもしれないと思った。
話が長くなりそうだからと、ほんの数歩離れただけだったけれど……ここは、私の持っている常識なんて通じない。
当たり前のことだ。私の生まれ育った世界ではなくて、人狼の世界なのだから。
「わかりました」
雄吾さんはカーナビを見て目的地が間近にまで迫っていることを伝えてくれると、私は凜太さんに促されて車から降りた。
「わあ。すごい……豪邸なんだ」
深青の里の長老、おそらく亡くなった方の自宅だろうけれど、私が左右見渡す限り塀に囲まれているほどに広く大きな純和風のお邸だった。時代劇の中で見る大名屋敷のようなのだ。
……それだけ、亡くなってしまった長老の持つ権力の大きさも知れるようで、知らず喉を鳴らしてしまった。
人狼界の、勢力図が塗り変わる。それだけの事が今、私の前で起きているんだ。
これは、異世界の出来事で終わらせてしまう事は出来ない。だって、私はもう……この世界に残ることを決めてしまっているから。
「ええ。それは、長老の邸なので……透子さん。行きましょう。もうすぐ、雨が降りそうだ」
私は凜太さんの声に、空を見上げた。昼には青い空が見えていたはずなのに、天気が悪くなるのは一瞬のことだった。
「はい……」
私は凜太さんに連れられて、大きな門をくぐった。すぐに目に入るのは、立派な松の木だ。
地に植わっているものの、まるで大きな盆栽のように美しく調えられて、日常的に庭師が世話をしていそう。私が目に映る範囲でも、観光地のような絵に描いたような日本庭園だった。
すぐ近くにも池があって、そこには鯉が泳いでいるようだ。
これは、尋常ではないくらいにお金を持っていそう……私の夫たちも持っている身分を考えればお金を持っていると思うけれど、ここに住めるだけの財産がどれだけ必要かを考えれば、とんでもない資産額になりそうだった。
凜太さんは自分の身分を証明するためか、邸から出て来た家人と話しているようで、手持ち無沙汰だった私は、数歩離れた場所へと移動した。
「……失礼」
美しい庭に気を取られて、誰かとぶつかってしまった事に気がつき私は慌てた。
「ごめんなさいっ……!」
私はぶつかってしまった人に謝って、顔を見上げた。そこに居たのは、珍しい紺色の髪で襟足を長くして……同じ色の瞳の、|謎めいた魅力を持つ(ミステリアスな)男性だった。
「ああ。これは、人の……女の子か。珍しい……」
彼は私の腕を遠慮なく引いて、顔を覗き込んできた。驚きはしたけれど、私は何も言えなかったし、動けなかった。
引力のある紺色の瞳には、逆らえないような気がしていたから。
この人狼の世界では、雌が生まれにくい時が続いているので、そういう性質に囚われない私のような人の女の子と結婚したがる人狼は多い……そう聞いていたのに、不用意に夫と離れてしまった。
だから、この彼に目を付けられた事は、私がなにもかも悪いのだ。
「透子……! 透子さんっ……!」
私は反対の腕を引かれて、焦った様子の凜太さんが背中に隠した。
「凜太。お前、結婚を? ……どんなに条件の良い雌から言い寄られても、結婚に頷かないと聞いていたが。これは、古い情報だったな」
凜太さんと私を見比べる、無遠慮な視線と余裕ある態度……この人は、権力者の一人だ。私はそう思った。
私の前に立っている凜太さんは彼と目を合わせて怯まないようにしているけれど、どちらが余裕があるかと言うと、圧倒的に彼の方だった。
けれど、凜太さんは彼が持つ特殊能力のゆえに、死ねない『不死者』だった。それなのに、目の前の人に緊張している。
ということは、格上の権力……もしくは、能力を持っているということ?
「……はい。亨さん。お久しぶりです」
「おいおい。そう緊張するな。取って食ったりはしない。可愛らしい妻だ。大事にしろ」
そう言って、彼は一人で先へと進んだ。
「……透子さん」
「ごめんなさい」
窘めるように名前を呼ばれても、私は何の言い訳も出来ない。前にも……あの時は、凜太さんだったけど、春くんと離れて他の人と接触してしまったと、春くんは理人さんに怒られていたのだ。
「いえ。謝ることではないですけど、腕が触られて匂いが残っているので理人さんは怒ると思います……僕と透子さんも一緒に怒られるかと」
何故、理人さんが怒るかと言うと、私がもうこの五人以外とは結婚しないと言ったからだ。だから、私は外出する時にも異常に気を使っているし、目に留められないようにしている。
けれど、さっき……亨さんと言った人は、私のことを見て、確かに認識した。妻を持つ人狼なら良いけれど、独身の人狼は多いのだ。
「凜太さんから勝手に離れたのは、私のせいだから……ごめんなさい。さっきの人って、誰なんですか?」
「さっきは……赤風の里の族長です。僕も一度映画のスポンサーを、して頂いたことがあって」
凜太さんは出資者(スポンサー)が居ないと成立しない番組や映画の仕事をしている俳優だ。
さっきの亨さんはどう考えても、格上の権力者のように見えたけれど……そういう事なら、意味が通る。だって、出資者にお金を出して貰わないと、ドラマや映画は作れないものね。
「それで、お知り合いだったんですね。私……あの人、なんだか苦手です」
傍に人が居ない事を確認して私がそう言うと、凜太さんは苦笑して頷いた。
「わかります……独特の雰囲気のある人狼ですよね。あの人も……という言い方はおかしいですけど、妻を決めないことで有名なんですよ」
「そうなんですか……? あの方、年齢が高いですよね。それに、権力者なら妻を選べますよね?」
人狼の女の子たちは、五人に一人の割合で生まれるらしく、その存在の貴重さゆえに我が儘放題に育ってしまうらしい。
これまで何人かそういう子を見ているから、妻にするのに躊躇ってしまうという人の気持ちはわかってしまった。
「確か……亨さんは三十前だったと、思います。あ。理人さん」
私の背中側から、理人さん子竜さん春くんの三人が来ていて、先頭に居た理人さんは眉を寄せて不機嫌な顔になった。
おそらく、私の腕に残る亨さんの匂いがわかったのだろう。
「私が……悪いんです。勝手に、凜太さんから離れたので」
「すみません」
私たち二人が揃って謝罪をするのを見て理人さんはまるで人形のような顔を無表情に変えると、ゆるく首を振った。
「……透子さん。集まる人数が非常に多いです。ここからは絶対に離れてはいけません。凜太は良くわかっていると思うが」
「はい……すみませんでした」
怒られた凜太さんの耳はしゅんと寝てしまい、なんだか申し訳なくなってしまった。
「……透子! 大丈夫? 俺と一緒に居よ! 大丈夫だよ。絶対、離れないから」
落ち込んでいる凜太さんをチラッと横目に見て、私の手を引いて歩き始めた。
「先に行って、大丈夫?」
私が背後を振り返ると、凜太さんは残った二人に何か言われているようだった。
なんだか、怒られてしまって申し訳なくなる……私が悪いのに。
「大丈夫、大丈夫。気にしないで」
「けど」
「凜太が気を付けることだったから、怒られるのは当然だよ……あのさ。通夜だけど俺は会ったことないし、話を合わせて食事を食べるだけになるし……けど、透子。まじで危ないんだから、絶対に離れないでよ。これは欠席は出来ないけど、俺らも欠席出来たなら、絶対に連れて来なかったんだから」
春くんから真面目な表情でさとされ、私はやっぱりとんでもないことをしてしまったのかもしれないと思った。
話が長くなりそうだからと、ほんの数歩離れただけだったけれど……ここは、私の持っている常識なんて通じない。
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