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特別SS
【特別SS】桜
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まるで薄紅の雨のように降り注ぐ花びらに、私は目を細めた。目線を下げれば、足元にあるブルーシートの鮮やかな青の上に舞い落ちるピンク色。
花見にお誂え向きの快晴の空の下、名所と名高い公園の中に居る花見客が騒がしい。皆場所取りに精を出し数多くの桜の下にはシートが並べられ、もう既にお酒を飲み始めている人も居るようだ。
ただ私が元居た世界と同じような文化を持っているというのに、この場に居る沢山の人たちは、人間ではない。頭の上には、色とりどりの獣耳を持っている。これを見るたびにまざまざと思い知らされるのだ。私が今居るのは狼と人間の特徴を併せ持つ、人狼の世界。
「透子。どうかしたのか?」
桜に見惚れていると雄吾さんの低い声が、背後から聞こえた。私たちと子竜さんの三人は花見するために先陣を切って公園へ場所取りに来ていて、仕事がある他の三人は終わり次第この後合流予定。
「ううん。桜が、本当に綺麗で。流石に桜の名所と、言われているだけありますね」
私が後ろを振り返れば、雄吾さんがブルーシートの上に胡座をかいて座っていた。早咲きの桜が、まだ三月だというのにほろほろと舞い降りる。
「まあ……綺麗は綺麗なんだが、これほど人が多いとは思わなかったな」
眉を顰めた雄吾さんは人混みが嫌いなようで私が街に買い物に行く時に付き合ってくれる以外では、あまり街を出歩かない。
確かにやっと見つけた空いているところに大きなシートを広げたものの、あっという間に隙間なく四方を囲まれてしまっている。ここに来るためには、他の人のシートの上を歩かせて貰う以外はないだろう。
「子竜さん。遅いですね……車を停めるところがなかったのかな……ここが、わかりますかね?」
私たち二人を降ろして、車を駐車場に置きに行った子竜さんはこの場所を見つけることが出来るのかと少し不安になった。公園は広くて、同じような風景が続く。初見の場所だから電話で説明しようにも、どう説明すれば良いのかわからない。
周囲を見渡しても、彼の目立つ鮮やかな赤い髪は見えない。この世界でも、子竜さんのような血の色を思わせるくらいの真紅の髪を持っている人はいない。
何もかもを焼き尽くすという彼の特殊能力にも関係しているようだけど、私は特にそれ以上の何かを知りたいとも思わなかったから、何か謂れがあるとかは知らない。
「大丈夫だよ。あいつなら透子の匂いで、辿り着けるから」
雄吾さんは、肩を竦めて私に手招きをした。自分の近くに座れという意味を察して、私は彼にゆっくりと近付いた。
「……人狼の鼻って、そんなに高性能なんですか?」
この公園の中は広大で、花見客も沢山いる。こんな中で、私一人の匂いを嗅ぎ分けることなんて可能なのだろうか。
雄吾さんの隣に座ると、彼は手にしていたスマートフォンを胸ポケットに仕舞った。トレーダーという仕事は情報収集が命らしいので、彼はいつも時間さえあれば常に情報をチェックしている。
けど、私と話す時にはそれを気にしたり見る事はない。
もしかしたらそれは、礼儀として当たり前のことかもしれない。でも、そういう小さな事でも、言葉少なな彼の愛情を感じる。雄吾さんのほんの少し指を滑らせるだけで動かすことになる金額は、こちらの世界に来る前には苦学生だった私にとっては、途方もない額だから。
「人狼にとって番の匂いは、本当に特別なんだ。どう説明して良いかは、わからないが……」
雄吾さんは何か言葉を選ぶように、私を見た。けれど、彼らのような高性能な鼻を持たない私にとっては、詳しい説明を受けてもきっとわからないままに終わってしまう。
「私が歩いた後って、匂いは辿れるんですか?」
こんなに人が居るのに、混じり合ったりしないのだろうかと私は不思議になって首を傾げた。
「風が強くて流されたり、時間が経ってたら難しいが、短時間なら可能だ。まあ、だからあいつの事はそんなに心配しなくても大丈夫だ」
雄吾さんが話している間にも、桜の花びらはゆっくりとした速度で私たちに降り注ぐ。
「……あ。噂をすればですね」
まだかなりの距離があるというのに、私は赤い髪を持つ夫の姿を見つけてしまった。彼は迷いなく、こちらの方へと近付いてくる。雄吾さんは私に目配せをして、言った通りだろ? と言わんばかりに微笑んだ。
「な? 車から降りたところから、透子の匂いを辿ってここまで来たんだろう」
私たちは目を合わせて微笑み合い、靴を脱ぎ片手にそれを持って、いくつものシートを颯爽と通り抜けてくる子竜さんを待った。
「おいおい。透子ちゃんに、雄吾。ここは桜に近過ぎないか? 花見だよ? 見るべき桜が、真上だ」
こちらにまでやって来た子竜さんは、桜の木の下に陣取った私たちを見て、言葉とは裏腹に不満そうな様子はなく、にやっと笑ってピンク色の桜を見上げた。
「ごめんなさい。私がここが良いって、言ったんです。桜が降ってくるのが、なんだか幻想的で」
「そうなんだ。透子ちゃん……虫も降ってこなかったら良いけどね」
そう冗談っぽく笑いつつ、子竜さんは私の隣に座った。
「……虫の存在を、忘れてました……」
桜には虫が付き物ということを、すっかり忘れていた私は青い顔になっていたと思う。
「凛太に、聞いてみたら? 虫は虫でもあいつの眷属なら、能力で操れるから。落ちてくるなって、言えるかも」
子竜さんは、雄吾さんと何故か視線を合わせた。二人にしかわからない何かを語ったのかもしれないし、ただのお疲れ様という意味なのかもしれない。
この二人は夫たちの中でも、元々親友なだけあって特別仲が良い。
群れのリーダーである理人さんはこの二人と通った学校や大学も同じで同級生だったらしいんだけど、一人だけ少し距離を取っているようにも思える。
きっと、三人の中で私の知らない何かがあるのかもしれない。
「凛太さんの能力って、そんなに便利なんですか……?」
「便利だよー。俺も、誰かと交換出来るならあいつの能力が良かったな。眷属の居る場所が良かったら、女子更衣室見放題だよ」
「そんな……覗きみたいなの……します?」
一歩間違ったら犯罪行為なのにと眉を寄せると、子竜さんは笑った。
「あいつは、絶対若い頃に覗き行為はしてるよ。賭けても良い」
「凛太さんが覗きをしてるか、してないかですか……?」
そういえば、私がこの世界に来てすぐの頃に春くんとの一緒の、窓際でとんでもないところを見られたような気がする。ということは、凛太さんはしようと思ったらそれを出来るということだ。
「そう。俺はしていた方に賭ける」
胡座をかいた太ももに肘を置いて、こちらを見ている子竜さんは自信満々の様子だ。
「……私は、してない方……?」
実際にされた事のある身としては、凛太さんは絶対にしてないだろうとは言い切れない。凛太さんは、やろうと思ったら出来るんだし。
「ふっ……ほら。透子ちゃんも、してると思ってるだろ? そう。してるんだよな。凛太は、絶対してる」
「おいおい。断言するな。本人不在の欠席裁判は、やめてやれよ」
雄吾さんは呆れ顔で、凛太さんが若い頃に絶対覗き行為をしているという結論を出しそうだった私たち二人に言った。
「じゃあ、当事者の本人に聞けば良いだろ? あいつら、いつ来るの? ていうか、弁当はまだ?」
子竜さんがそう言えば、雄吾さんはまたポケットからスマートフォンを取り出してメッセージアプリを確認したようだった。
「あー、今三人一緒の車で駐車場に着いたところみたいだ。こんなに時間差がなかったのなら、全員で一緒に来た方が良かったな」
そう言って、雄吾さんは駐車場のあるだろう方向を見た。私もつられて、そちらを見る。
このところ皆、仕事が忙しかったから、六人でこうして集まるのは久しぶりのことだった。
春は始まりの季節で、この先に起こる何かを予感させるような気がする……そんな気がするだけ、なんだけど。
花見にお誂え向きの快晴の空の下、名所と名高い公園の中に居る花見客が騒がしい。皆場所取りに精を出し数多くの桜の下にはシートが並べられ、もう既にお酒を飲み始めている人も居るようだ。
ただ私が元居た世界と同じような文化を持っているというのに、この場に居る沢山の人たちは、人間ではない。頭の上には、色とりどりの獣耳を持っている。これを見るたびにまざまざと思い知らされるのだ。私が今居るのは狼と人間の特徴を併せ持つ、人狼の世界。
「透子。どうかしたのか?」
桜に見惚れていると雄吾さんの低い声が、背後から聞こえた。私たちと子竜さんの三人は花見するために先陣を切って公園へ場所取りに来ていて、仕事がある他の三人は終わり次第この後合流予定。
「ううん。桜が、本当に綺麗で。流石に桜の名所と、言われているだけありますね」
私が後ろを振り返れば、雄吾さんがブルーシートの上に胡座をかいて座っていた。早咲きの桜が、まだ三月だというのにほろほろと舞い降りる。
「まあ……綺麗は綺麗なんだが、これほど人が多いとは思わなかったな」
眉を顰めた雄吾さんは人混みが嫌いなようで私が街に買い物に行く時に付き合ってくれる以外では、あまり街を出歩かない。
確かにやっと見つけた空いているところに大きなシートを広げたものの、あっという間に隙間なく四方を囲まれてしまっている。ここに来るためには、他の人のシートの上を歩かせて貰う以外はないだろう。
「子竜さん。遅いですね……車を停めるところがなかったのかな……ここが、わかりますかね?」
私たち二人を降ろして、車を駐車場に置きに行った子竜さんはこの場所を見つけることが出来るのかと少し不安になった。公園は広くて、同じような風景が続く。初見の場所だから電話で説明しようにも、どう説明すれば良いのかわからない。
周囲を見渡しても、彼の目立つ鮮やかな赤い髪は見えない。この世界でも、子竜さんのような血の色を思わせるくらいの真紅の髪を持っている人はいない。
何もかもを焼き尽くすという彼の特殊能力にも関係しているようだけど、私は特にそれ以上の何かを知りたいとも思わなかったから、何か謂れがあるとかは知らない。
「大丈夫だよ。あいつなら透子の匂いで、辿り着けるから」
雄吾さんは、肩を竦めて私に手招きをした。自分の近くに座れという意味を察して、私は彼にゆっくりと近付いた。
「……人狼の鼻って、そんなに高性能なんですか?」
この公園の中は広大で、花見客も沢山いる。こんな中で、私一人の匂いを嗅ぎ分けることなんて可能なのだろうか。
雄吾さんの隣に座ると、彼は手にしていたスマートフォンを胸ポケットに仕舞った。トレーダーという仕事は情報収集が命らしいので、彼はいつも時間さえあれば常に情報をチェックしている。
けど、私と話す時にはそれを気にしたり見る事はない。
もしかしたらそれは、礼儀として当たり前のことかもしれない。でも、そういう小さな事でも、言葉少なな彼の愛情を感じる。雄吾さんのほんの少し指を滑らせるだけで動かすことになる金額は、こちらの世界に来る前には苦学生だった私にとっては、途方もない額だから。
「人狼にとって番の匂いは、本当に特別なんだ。どう説明して良いかは、わからないが……」
雄吾さんは何か言葉を選ぶように、私を見た。けれど、彼らのような高性能な鼻を持たない私にとっては、詳しい説明を受けてもきっとわからないままに終わってしまう。
「私が歩いた後って、匂いは辿れるんですか?」
こんなに人が居るのに、混じり合ったりしないのだろうかと私は不思議になって首を傾げた。
「風が強くて流されたり、時間が経ってたら難しいが、短時間なら可能だ。まあ、だからあいつの事はそんなに心配しなくても大丈夫だ」
雄吾さんが話している間にも、桜の花びらはゆっくりとした速度で私たちに降り注ぐ。
「……あ。噂をすればですね」
まだかなりの距離があるというのに、私は赤い髪を持つ夫の姿を見つけてしまった。彼は迷いなく、こちらの方へと近付いてくる。雄吾さんは私に目配せをして、言った通りだろ? と言わんばかりに微笑んだ。
「な? 車から降りたところから、透子の匂いを辿ってここまで来たんだろう」
私たちは目を合わせて微笑み合い、靴を脱ぎ片手にそれを持って、いくつものシートを颯爽と通り抜けてくる子竜さんを待った。
「おいおい。透子ちゃんに、雄吾。ここは桜に近過ぎないか? 花見だよ? 見るべき桜が、真上だ」
こちらにまでやって来た子竜さんは、桜の木の下に陣取った私たちを見て、言葉とは裏腹に不満そうな様子はなく、にやっと笑ってピンク色の桜を見上げた。
「ごめんなさい。私がここが良いって、言ったんです。桜が降ってくるのが、なんだか幻想的で」
「そうなんだ。透子ちゃん……虫も降ってこなかったら良いけどね」
そう冗談っぽく笑いつつ、子竜さんは私の隣に座った。
「……虫の存在を、忘れてました……」
桜には虫が付き物ということを、すっかり忘れていた私は青い顔になっていたと思う。
「凛太に、聞いてみたら? 虫は虫でもあいつの眷属なら、能力で操れるから。落ちてくるなって、言えるかも」
子竜さんは、雄吾さんと何故か視線を合わせた。二人にしかわからない何かを語ったのかもしれないし、ただのお疲れ様という意味なのかもしれない。
この二人は夫たちの中でも、元々親友なだけあって特別仲が良い。
群れのリーダーである理人さんはこの二人と通った学校や大学も同じで同級生だったらしいんだけど、一人だけ少し距離を取っているようにも思える。
きっと、三人の中で私の知らない何かがあるのかもしれない。
「凛太さんの能力って、そんなに便利なんですか……?」
「便利だよー。俺も、誰かと交換出来るならあいつの能力が良かったな。眷属の居る場所が良かったら、女子更衣室見放題だよ」
「そんな……覗きみたいなの……します?」
一歩間違ったら犯罪行為なのにと眉を寄せると、子竜さんは笑った。
「あいつは、絶対若い頃に覗き行為はしてるよ。賭けても良い」
「凛太さんが覗きをしてるか、してないかですか……?」
そういえば、私がこの世界に来てすぐの頃に春くんとの一緒の、窓際でとんでもないところを見られたような気がする。ということは、凛太さんはしようと思ったらそれを出来るということだ。
「そう。俺はしていた方に賭ける」
胡座をかいた太ももに肘を置いて、こちらを見ている子竜さんは自信満々の様子だ。
「……私は、してない方……?」
実際にされた事のある身としては、凛太さんは絶対にしてないだろうとは言い切れない。凛太さんは、やろうと思ったら出来るんだし。
「ふっ……ほら。透子ちゃんも、してると思ってるだろ? そう。してるんだよな。凛太は、絶対してる」
「おいおい。断言するな。本人不在の欠席裁判は、やめてやれよ」
雄吾さんは呆れ顔で、凛太さんが若い頃に絶対覗き行為をしているという結論を出しそうだった私たち二人に言った。
「じゃあ、当事者の本人に聞けば良いだろ? あいつら、いつ来るの? ていうか、弁当はまだ?」
子竜さんがそう言えば、雄吾さんはまたポケットからスマートフォンを取り出してメッセージアプリを確認したようだった。
「あー、今三人一緒の車で駐車場に着いたところみたいだ。こんなに時間差がなかったのなら、全員で一緒に来た方が良かったな」
そう言って、雄吾さんは駐車場のあるだろう方向を見た。私もつられて、そちらを見る。
このところ皆、仕事が忙しかったから、六人でこうして集まるのは久しぶりのことだった。
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