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特別SS
【特別SS】紫陽花
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さあっとした雨音が鳴って、私は空を見上げた。薄暗い雲がこちらに向かって来ている。
両側に紫陽花が咲いているその道は、どこか物悲しい。薄い紫色のイメージがそうさせるのだろうか。ぽたりとひとつ大粒の雨が落ちた。本格的に降り出したようで、このままだと濡れ鼠になってしまう。
「透子! ダメだよ。一人で先々行ったら。何かあったらどうするの」
戻らなきゃと焦った気持ちになった瞬間に、パシャっと水溜りが跳ねる音がして、春くんが慌てて私の腕を掴んだ。大きな傘に私の体が収まるように差しかけてくれる。
さっき春くんは誰かと難しい顔をして電話して居たから、話を聞いているのもなんだし、誘われるように紫色の花が咲くこの場所まで来てしまったのだ。
「ふふっ。春くんごめん。何もないよ。紫陽花本当に綺麗だね」
ピンク色や青色の紫陽花も可愛いけれど、やっぱり紫陽花の色といえば紫色という固定概念がある。花の上にちいさなカタツムリが見えた。春くんはそう言った私に可愛い顔で微笑んで大きな手で手を握った。
「喜んでくれたの嬉しいな~。俺もこの場所、気に入ってるから透子を連れて来られて良かった」
歩きながら見上げる私に、長身の彼はにこにこと大きな口を綻ばせた。私の夫の一人、春くんは今は彼の父親の経営する商社のひとつで働いていて、休みのはずの週末でも真剣に仕事の電話をしていることもあった。次期経営者となると、仕方ないことだとはわかりつつも、働く前のようにずーっと一緒に居られる日々がすこし懐かしい。
「こんなに紫陽花がたくさんあるの初めて見る。山の斜面も紫陽花だらけだね」
その場所は私たちの住む深青の里の山深いところにあり、知る人ぞ知る名所らしい。紫陽花は土の酸性度によって色が変わるらしくて、まるで計算して植えたかのように所々色が揃っているのもなんだか不思議だった。
「あ、理人だ。やっと来た」
「え? 理人さんがなんで?」
私はびっくりして、遠くから青い傘を差して歩いてくる夫を見て、それから隣の春くんを見た。私と視線を合わせた春くんは悪戯が成功した子供のような顔をしていた。
「透子と俺がここに行くって言ったら、無理して仕事を片付けて来たみたいだよ。花の中に居る透子、可愛いもんね。だから絶対、見たかったんじゃないの」
族長候補である理人さんは、とても多忙で、すくない休みを除いて大抵は朝と深夜にしか家にいない。外でこうして彼を見るのは久しぶりだった。
今もなんだか、夢のように感じるのだ。あんなに美しい顔をした人が、自分の伴侶であることに。
「透子さん」
双方歩いて近づいて行ったから、かち合うのはすぐだった。整った容貌の中にある灰色の目は優しそうに細まっている。私の顔は赤いと思う。多分。自分では見えないけど、なんだか熱いから。
「俺先に帰っとくね~。理人と透子が外でデートするの久しぶりだろうし、一応はここは気を使っとくよ」
そうして、理人さんが私に傘を差し掛けてくれたのを確認してから私の頬にキスをすると、春くんは去って行った。
「理人さん。あの、お仕事大丈夫なんですか」
なんだか緊張してしまった。私には今五人の夫が居て、それぞれを同じくらい愛しているんだけど、もちろん彼らは違う個性を持っている人たちなので、なんだかときめきの種類がそれぞれ違う。
理人さんの前ではすこし緊張感を感じる時がある。それは彼が幼い頃から努力して手に入れたものに、憧憬を抱いているせいなのかもしれない。
「ええ。なんとか片付けました。紫陽花の中に居る透子さんが見たくて」
そう言うと、彼の顔を見上げている私の額に優しいキスをくれた。
「ふふっ。いつでも、来られますよ。理人さんがお休みの日でも良かったのに」
今日は春くんと二人でここに来たけれど、理人さんが休みを取れた日は、大抵彼と一緒に居る。人狼の群れで重大な決まりだという序列のせいかもしれないし、私と過ごす順番があるらしいから、その権利をそこで行使しているのか、それは私にはわからない。
「花は旬が短いですからね。来年はちょうど良い日に、来られるとは限りませんから」
「……一生一緒に居るんだから、今年がダメでも」
そう言いかけた私の手を引いて、彼は歩き出した。
「でも、今年の透子さんは今年しかいない。一生ずっと貴女を愛することには、変わりありませんけど、出来ればどんな瞬間も見逃したくないです」
真面目な表情で紡ぎ出されるその言葉に、私はまた顔を熱くしてしまった。
山奥にまで続く紫陽花に囲まれたその道は、だいぶ歩いたと思うのに、まだまだ続いている。どこか、別世界にまで続く道のように。
なんだか、怖くなって、隣で手を繋いでいる人の手をぎゅっと握った。彼はいきなりのその行動に驚いたのか、歩みを止めた。
「理人さん、もう、帰りたいです」
じっと見上げると、彼は優しく笑った。
「歩き疲れました?」
「……違います。なんだか、このまま帰れなくなりそうで、不安で」
そう言った私に理人さんは、不思議そうな顔をした。確かに紫陽花は綺麗だとさっきまではしゃいでいた妻が、そんなことを言い出すとは思わなかったのだろう。けれど、非日常の美しい花に囲まれたこの空間よりも、一刻も早く安心出来る巣に帰りたかった。
「私、ずっとここに居たいんです。ずっと貴方や、皆と一緒に生きていきたい……でも、この世界に来たのはほんの、一瞬の出来事でした。この道がどこか、不思議な世界に繋がっていそうに思えたんです……いきなりこんなこと言われても、困りますよね。ごめんなさい」
そう言って肩を落とした私を理人さんは、ぎゅっと抱きしめた。
「いいえ。そんなことを愛する妻に言われて、喜ばない夫はいないでしょうね。もし怖いのなら、車まで、すぐに帰りましょうか」
彼ら人狼の身体能力をもってすれば、私を抱き上げて駐車場まですぐに着く。私は笑いながら首を振った。
「濡れちゃうから、良いです。でも、もう帰りましょう。一緒に手を繋いで」
そうして、私は元来た道の方へと彼の手を引っ張った。
「どこまでも、一緒に行きますよ。貴女が嫌だと、そう言っても」
ふっと優しげな表情をして、彼はなんなく私の隣を歩き出した。足の長さがそもそも全然違う。けれど彼は私の歩く速度にいつも合わせてくれる。彼にとってはじれったいくらいに、ゆっくりと。
「私が理人さんを嫌がることは、絶対にありません」
自分の夫を評してこんなことを言うのもおかしな話だけれど、理人さんはなんでもパーフェクトな人だ。美しい顔に均整の取れた体付き、優秀な頭脳も兼ね備え、この国でも珍しい特殊能力を持っている。族長候補として幼い頃から努力し続け、すこしブランクがあったとはいえ、今では見事その役目を果たし、そうして、異世界から来た私のことを心から愛してくれている。
そんな人を嫌がることになるなんて、どうにも見当がつかない。
理人さんは灰色の目を細めて優しい眼差しで、私のことを見つめた。
「じゃあ、もっと激しくしても良いですか?」
その言葉が意味するところを悟って、私は一瞬固まった。そのぎこちない様子を見て、彼は面白そうに微笑んだ。
「すみません。まだ昼でしたね。お腹空きました?」
「……もうっ、誰か聞いていたらどうするんですか」
「誰も聞いていませんよ。すくなくとも透子さんのそんな可愛い顔が見える範囲には、誰も居ません」
人狼には私のような人間には計り知れない感覚器官があり、彼はこの周囲には誰も居ないことを知った上で言ったみたいだ。
「今日はオムライスが食べたいです」
赤くなってしまっているだろう顔を、彼と手を繋いでいない方の手で擦りながら言った。
「とろとろの卵が乗っているやつですね。わかりました。帰り道にないか、車に着いたら探しましょうね」
私の食べ物の好みも、何もかも、全て把握済みの彼はなんとも幸せそうな顔で微笑んだ。
両側に紫陽花が咲いているその道は、どこか物悲しい。薄い紫色のイメージがそうさせるのだろうか。ぽたりとひとつ大粒の雨が落ちた。本格的に降り出したようで、このままだと濡れ鼠になってしまう。
「透子! ダメだよ。一人で先々行ったら。何かあったらどうするの」
戻らなきゃと焦った気持ちになった瞬間に、パシャっと水溜りが跳ねる音がして、春くんが慌てて私の腕を掴んだ。大きな傘に私の体が収まるように差しかけてくれる。
さっき春くんは誰かと難しい顔をして電話して居たから、話を聞いているのもなんだし、誘われるように紫色の花が咲くこの場所まで来てしまったのだ。
「ふふっ。春くんごめん。何もないよ。紫陽花本当に綺麗だね」
ピンク色や青色の紫陽花も可愛いけれど、やっぱり紫陽花の色といえば紫色という固定概念がある。花の上にちいさなカタツムリが見えた。春くんはそう言った私に可愛い顔で微笑んで大きな手で手を握った。
「喜んでくれたの嬉しいな~。俺もこの場所、気に入ってるから透子を連れて来られて良かった」
歩きながら見上げる私に、長身の彼はにこにこと大きな口を綻ばせた。私の夫の一人、春くんは今は彼の父親の経営する商社のひとつで働いていて、休みのはずの週末でも真剣に仕事の電話をしていることもあった。次期経営者となると、仕方ないことだとはわかりつつも、働く前のようにずーっと一緒に居られる日々がすこし懐かしい。
「こんなに紫陽花がたくさんあるの初めて見る。山の斜面も紫陽花だらけだね」
その場所は私たちの住む深青の里の山深いところにあり、知る人ぞ知る名所らしい。紫陽花は土の酸性度によって色が変わるらしくて、まるで計算して植えたかのように所々色が揃っているのもなんだか不思議だった。
「あ、理人だ。やっと来た」
「え? 理人さんがなんで?」
私はびっくりして、遠くから青い傘を差して歩いてくる夫を見て、それから隣の春くんを見た。私と視線を合わせた春くんは悪戯が成功した子供のような顔をしていた。
「透子と俺がここに行くって言ったら、無理して仕事を片付けて来たみたいだよ。花の中に居る透子、可愛いもんね。だから絶対、見たかったんじゃないの」
族長候補である理人さんは、とても多忙で、すくない休みを除いて大抵は朝と深夜にしか家にいない。外でこうして彼を見るのは久しぶりだった。
今もなんだか、夢のように感じるのだ。あんなに美しい顔をした人が、自分の伴侶であることに。
「透子さん」
双方歩いて近づいて行ったから、かち合うのはすぐだった。整った容貌の中にある灰色の目は優しそうに細まっている。私の顔は赤いと思う。多分。自分では見えないけど、なんだか熱いから。
「俺先に帰っとくね~。理人と透子が外でデートするの久しぶりだろうし、一応はここは気を使っとくよ」
そうして、理人さんが私に傘を差し掛けてくれたのを確認してから私の頬にキスをすると、春くんは去って行った。
「理人さん。あの、お仕事大丈夫なんですか」
なんだか緊張してしまった。私には今五人の夫が居て、それぞれを同じくらい愛しているんだけど、もちろん彼らは違う個性を持っている人たちなので、なんだかときめきの種類がそれぞれ違う。
理人さんの前ではすこし緊張感を感じる時がある。それは彼が幼い頃から努力して手に入れたものに、憧憬を抱いているせいなのかもしれない。
「ええ。なんとか片付けました。紫陽花の中に居る透子さんが見たくて」
そう言うと、彼の顔を見上げている私の額に優しいキスをくれた。
「ふふっ。いつでも、来られますよ。理人さんがお休みの日でも良かったのに」
今日は春くんと二人でここに来たけれど、理人さんが休みを取れた日は、大抵彼と一緒に居る。人狼の群れで重大な決まりだという序列のせいかもしれないし、私と過ごす順番があるらしいから、その権利をそこで行使しているのか、それは私にはわからない。
「花は旬が短いですからね。来年はちょうど良い日に、来られるとは限りませんから」
「……一生一緒に居るんだから、今年がダメでも」
そう言いかけた私の手を引いて、彼は歩き出した。
「でも、今年の透子さんは今年しかいない。一生ずっと貴女を愛することには、変わりありませんけど、出来ればどんな瞬間も見逃したくないです」
真面目な表情で紡ぎ出されるその言葉に、私はまた顔を熱くしてしまった。
山奥にまで続く紫陽花に囲まれたその道は、だいぶ歩いたと思うのに、まだまだ続いている。どこか、別世界にまで続く道のように。
なんだか、怖くなって、隣で手を繋いでいる人の手をぎゅっと握った。彼はいきなりのその行動に驚いたのか、歩みを止めた。
「理人さん、もう、帰りたいです」
じっと見上げると、彼は優しく笑った。
「歩き疲れました?」
「……違います。なんだか、このまま帰れなくなりそうで、不安で」
そう言った私に理人さんは、不思議そうな顔をした。確かに紫陽花は綺麗だとさっきまではしゃいでいた妻が、そんなことを言い出すとは思わなかったのだろう。けれど、非日常の美しい花に囲まれたこの空間よりも、一刻も早く安心出来る巣に帰りたかった。
「私、ずっとここに居たいんです。ずっと貴方や、皆と一緒に生きていきたい……でも、この世界に来たのはほんの、一瞬の出来事でした。この道がどこか、不思議な世界に繋がっていそうに思えたんです……いきなりこんなこと言われても、困りますよね。ごめんなさい」
そう言って肩を落とした私を理人さんは、ぎゅっと抱きしめた。
「いいえ。そんなことを愛する妻に言われて、喜ばない夫はいないでしょうね。もし怖いのなら、車まで、すぐに帰りましょうか」
彼ら人狼の身体能力をもってすれば、私を抱き上げて駐車場まですぐに着く。私は笑いながら首を振った。
「濡れちゃうから、良いです。でも、もう帰りましょう。一緒に手を繋いで」
そうして、私は元来た道の方へと彼の手を引っ張った。
「どこまでも、一緒に行きますよ。貴女が嫌だと、そう言っても」
ふっと優しげな表情をして、彼はなんなく私の隣を歩き出した。足の長さがそもそも全然違う。けれど彼は私の歩く速度にいつも合わせてくれる。彼にとってはじれったいくらいに、ゆっくりと。
「私が理人さんを嫌がることは、絶対にありません」
自分の夫を評してこんなことを言うのもおかしな話だけれど、理人さんはなんでもパーフェクトな人だ。美しい顔に均整の取れた体付き、優秀な頭脳も兼ね備え、この国でも珍しい特殊能力を持っている。族長候補として幼い頃から努力し続け、すこしブランクがあったとはいえ、今では見事その役目を果たし、そうして、異世界から来た私のことを心から愛してくれている。
そんな人を嫌がることになるなんて、どうにも見当がつかない。
理人さんは灰色の目を細めて優しい眼差しで、私のことを見つめた。
「じゃあ、もっと激しくしても良いですか?」
その言葉が意味するところを悟って、私は一瞬固まった。そのぎこちない様子を見て、彼は面白そうに微笑んだ。
「すみません。まだ昼でしたね。お腹空きました?」
「……もうっ、誰か聞いていたらどうするんですか」
「誰も聞いていませんよ。すくなくとも透子さんのそんな可愛い顔が見える範囲には、誰も居ません」
人狼には私のような人間には計り知れない感覚器官があり、彼はこの周囲には誰も居ないことを知った上で言ったみたいだ。
「今日はオムライスが食べたいです」
赤くなってしまっているだろう顔を、彼と手を繋いでいない方の手で擦りながら言った。
「とろとろの卵が乗っているやつですね。わかりました。帰り道にないか、車に着いたら探しましょうね」
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