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第一部
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「ねえ、春くん」
「ん?」
私の体に自然に手を回してゆっくりと押し倒す姿勢になった。私はちょっと微笑んでから、春くんの体を軽く押す。
「今日私の写真撮ったよね?」
「うん! もう写真データは全部送ったし、色んな媒体にバックアップ取ったよ?」
いつも抜け目のない春くんに流石だなと感心してしまう。今日お昼に写真撮られていた時から考えていたことを口にした。
「私も春くんの写真欲しい」
「……え? 俺の? なんで?」
大きな瞳をぱちくりさせて本当に不思議そうだから、そっとポケットからスマホを出して微笑んだ。
「春くんと同じ理由。好きだから以外に何かある?」
シャッターの音が響いて、ベッドに座っている赤いセーター姿の春くんが困ったように笑ってくれる。
「とーおーこ、何枚撮るの、もう良くない?」
「春くん、セーター脱いで」
「え? 良いけど……どうすんの、こんな写真」
一気にセーターと中に着ていたんだろう黒い肌着を脱いだ。割れた腹筋が綺麗だし、細身に見えるけど、つくべきところには筋肉が存分についている。
「んー、春くんと会えない時に見る」
楽しそうに写真を撮る私に春くんは珍しく眉を寄せた。
「……透子は俺と会えなくても……」
春くんはその後を言いにくそうに口をつぐんだ。そうだよね、私には他にも夫が居るけど……。
「……ここのところ、春くんに会えなくてさみしかった。皆好きだけど、やっぱり皆違うし、会えないのはさみしいよ」
「透子」
大きな栗色の目が揺れた。このところ働き始めたせいか顔も精悍さが増してどんどん大人の男の人になっていってしまう春くん。私はそれを誇らしく思いつつも離れていってしまいそうで不安になる。真理亜さんの件があったけど、春くん、よく考えたら小巻さんにも夫にならない? って誘われていた気がするし、外見が良いから当たり前なんだけど、モテるんだよね……。幼少期の記憶のせいか、必要以上に女の子に優しいし……。
「好きだよ、春くん。すぐには無理かもしれないけど、過去のことは忘れて……私のことだけ考えて」
春くんは泣きそうな顔になりながら私をぎゅっと抱きしめた。顔に当たる素肌が温かくて気持ち良い。
「透子、透子、ずっと傍に居たい」
春くんは私の唇にキスを落として分厚い舌を差し込んできた。自然お互いに絡ませる水音が響く。気持ちよくて夢中になりすぎた私は持っていたスマホ落としてしまった。ゴトン、と床に落としてしまって、その音に二人でハッとしてから鼻と鼻が触れそうな距離でふふっと微笑んだ。
「透子、写真もう良い? 早く……したい。会社が休みになるまでずっと我慢してたんだ。我慢しすぎてもう出る」
真剣な顔で言うから私はやっぱり笑ってしまう。
「大げさだよ、それに早すぎじゃない?」
「それ、男の前では禁句だよ、透子。透子も脱いで。早く舐めたい」
性急に事を進める春くんに、やっぱりこう言うところは一番若いなぁって思ってしまう。本当何しても可愛いんだよね。
私も着ていたラベンダー色のニットワンピースを脱ぐと春くんはまだ下着をつけている私の胸にかぶりついてきた。
「ひゃっ……ん……春くん」
「あー、美味しい。透子ってなんでこんな良い匂いすんだろ……本当に不思議だよね」
舌先を使って胸の先をペロペロ舐めてから軽く噛んだりして、だんだんと私も気持ちよくなってくる。春くんは器用に舐めながら下着を上下共外すと、秘所に顔を近づけて、ぺろっと舐め上げた。
「うっ……うん、春くん……」
「わかってるよ、透子、先にこっちでもいかないとね? 透子はクリ舐められるの最初から好きだもんね」
鼻歌でも歌いそうなくらい上機嫌で私の芽をちゅうっと音をさせながら吸い込んだ。ぺろぺろと何か甘いものでも塗り込められているかのように吸っては舐めてを繰り返す。
「やんっ……あっ……あっ……ああ」
自然上に逃れようとするけど、足の付け根をギュッと握られていて身動きが取れない。
「透子、ずっと欲しかった。短い間だからって納得しようとしてたけど……俺も会えなくてずっとさみしかったんだ」
「ん?」
私の体に自然に手を回してゆっくりと押し倒す姿勢になった。私はちょっと微笑んでから、春くんの体を軽く押す。
「今日私の写真撮ったよね?」
「うん! もう写真データは全部送ったし、色んな媒体にバックアップ取ったよ?」
いつも抜け目のない春くんに流石だなと感心してしまう。今日お昼に写真撮られていた時から考えていたことを口にした。
「私も春くんの写真欲しい」
「……え? 俺の? なんで?」
大きな瞳をぱちくりさせて本当に不思議そうだから、そっとポケットからスマホを出して微笑んだ。
「春くんと同じ理由。好きだから以外に何かある?」
シャッターの音が響いて、ベッドに座っている赤いセーター姿の春くんが困ったように笑ってくれる。
「とーおーこ、何枚撮るの、もう良くない?」
「春くん、セーター脱いで」
「え? 良いけど……どうすんの、こんな写真」
一気にセーターと中に着ていたんだろう黒い肌着を脱いだ。割れた腹筋が綺麗だし、細身に見えるけど、つくべきところには筋肉が存分についている。
「んー、春くんと会えない時に見る」
楽しそうに写真を撮る私に春くんは珍しく眉を寄せた。
「……透子は俺と会えなくても……」
春くんはその後を言いにくそうに口をつぐんだ。そうだよね、私には他にも夫が居るけど……。
「……ここのところ、春くんに会えなくてさみしかった。皆好きだけど、やっぱり皆違うし、会えないのはさみしいよ」
「透子」
大きな栗色の目が揺れた。このところ働き始めたせいか顔も精悍さが増してどんどん大人の男の人になっていってしまう春くん。私はそれを誇らしく思いつつも離れていってしまいそうで不安になる。真理亜さんの件があったけど、春くん、よく考えたら小巻さんにも夫にならない? って誘われていた気がするし、外見が良いから当たり前なんだけど、モテるんだよね……。幼少期の記憶のせいか、必要以上に女の子に優しいし……。
「好きだよ、春くん。すぐには無理かもしれないけど、過去のことは忘れて……私のことだけ考えて」
春くんは泣きそうな顔になりながら私をぎゅっと抱きしめた。顔に当たる素肌が温かくて気持ち良い。
「透子、透子、ずっと傍に居たい」
春くんは私の唇にキスを落として分厚い舌を差し込んできた。自然お互いに絡ませる水音が響く。気持ちよくて夢中になりすぎた私は持っていたスマホ落としてしまった。ゴトン、と床に落としてしまって、その音に二人でハッとしてから鼻と鼻が触れそうな距離でふふっと微笑んだ。
「透子、写真もう良い? 早く……したい。会社が休みになるまでずっと我慢してたんだ。我慢しすぎてもう出る」
真剣な顔で言うから私はやっぱり笑ってしまう。
「大げさだよ、それに早すぎじゃない?」
「それ、男の前では禁句だよ、透子。透子も脱いで。早く舐めたい」
性急に事を進める春くんに、やっぱりこう言うところは一番若いなぁって思ってしまう。本当何しても可愛いんだよね。
私も着ていたラベンダー色のニットワンピースを脱ぐと春くんはまだ下着をつけている私の胸にかぶりついてきた。
「ひゃっ……ん……春くん」
「あー、美味しい。透子ってなんでこんな良い匂いすんだろ……本当に不思議だよね」
舌先を使って胸の先をペロペロ舐めてから軽く噛んだりして、だんだんと私も気持ちよくなってくる。春くんは器用に舐めながら下着を上下共外すと、秘所に顔を近づけて、ぺろっと舐め上げた。
「うっ……うん、春くん……」
「わかってるよ、透子、先にこっちでもいかないとね? 透子はクリ舐められるの最初から好きだもんね」
鼻歌でも歌いそうなくらい上機嫌で私の芽をちゅうっと音をさせながら吸い込んだ。ぺろぺろと何か甘いものでも塗り込められているかのように吸っては舐めてを繰り返す。
「やんっ……あっ……あっ……ああ」
自然上に逃れようとするけど、足の付け根をギュッと握られていて身動きが取れない。
「透子、ずっと欲しかった。短い間だからって納得しようとしてたけど……俺も会えなくてずっとさみしかったんだ」
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