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第一部
贖罪
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とりあえず雄吾さんは私の部屋のシャワーを浴びてもらった。
確かに今日は疲れているけど、あんな風になっている雄吾さんを一人にしたくなかったから。
あ、そういえば雄吾さんの下着だけでも……取りに行ってこようかな。そう思ってドアに向かおうとしたその時に雄吾さんの声がした。
「透子?」
「あ、雄吾さん。ちょっと下着だけでも取りに行って来ますね」
雄吾さんは下にタオルを巻いただけの格好でガッチリとした筋肉質の体が艶かしい。筋肉の筋が浮かび上がっていて、私はこの前はしっかり見えなかったその体にドキドキしてしまった。
「いや……良いよ。朝になってから取りに行く」
大股で私に近づいて、そっと体を抱き上げた。
「それに、今夜はもう使わないからな」
ちゅっと唇にキスをした。
ベッドに二人で倒れ込んで、舌を絡めあって、キスが深くなる毎に彼の気持ちの奥に触れている気がして、なんだか嬉しくなる。でも気持ちのどこかで雄吾さんはこういうキスを環さんともしたのかなと思ってしまう私も居て、なんだか複雑な気分でもあった。
「……どうした?」
聡い雄吾さんには気持ちが動いたのを、誤魔化せないようで一旦離れてしまう。こくんと流し込まれた唾液を飲み込む。
「すこしだけ複雑になっただけです。雄吾さんと環さんもこういうことしたのかなって思ったら、ちょっとだけ……私がこういうこと言うのもおかしな話だって分かっているんですけど」
「いや、そんなことはない……環とは……深い関係にはなっていない。俺も青かったから、遊ばれているのがわからなかっただけで……」
「ん、遊ばれた?」
私はちょっと目を逸らしてしまった雄吾さんの真っ黒な目を見た。漆黒で、何もかも覆い隠してしまいそうな。そんな色。
「……透子には言いたくないが……そう言うことだ。俺みたいな……女嫌いだと言われている雄で遊ぶのが好きな人なんだ。自分に振り向かせたら終わり。そういう人だから、勝手を言うようだが、なるべくなら近寄って欲しくないんだ」
「……そうなんですね」
それだと女性不信が酷くなった、というのがよく分かった気がした。妹に好き放題されて、初めて出来た恋人には手酷く裏切られた。雄吾さんの気持ちを、考えただけでも辛くて。
「今日は私からするから雄吾さん寝てください」
「透子?」
「良いから」
戸惑う雄吾さんと上下をひっくり返して、私は腰の上に馬乗りになった。体を倒して唇にキスをして、体にキスをして舐め進めて行く。雄吾さんは何度も代わろうっていうんだけど、私はそのまま続けた。どこか味がして美味しいと思ってしまう。厚い筋肉が硬くて、熱くて、何とも言えぬ優越感があった。私のもの、私だけのもの。
もう大きくなっているものをふわっと触ると面白いくらい硬さを増して行く。これがこれから私の中に入るんだなって思うと、すごく不思議な気もして。
「透子、良いから」
「ダメです。好きにさせてくれなかったら今日はもうしません」
ぐっと黙ってしまった雄吾さんは上げていた片手を降ろした。これで観念してくれたかな。
ぺろっと舐めるとやっぱり不思議な味がする。気持ち良いのか、雄吾さんが眉を寄せて私の顔を見てる。
くちゅりと音を立てて先の丸い部分を口の中に入れる。両手で擦ると、赤黒いそれに血管が浮き立って来た気がした。
「透子っ……」
「ん。だめ、私がするの。させてください」
棒の部分は両手で擦りながら、じゅっと音をさせて舐めすする。雄吾さんが大きく息をした気がした。根元に瘤ができつつあった。私はさっと立ち上がると、下のパジャマと下着だけ脱いだ。
「透子?」
びっくりした顔をする雄吾さんに微笑んで、ゆっくり腰を下ろしていった。もう既に濡れてしまっている私の割れ目と雄吾さんの亀頭が擦れ合ってちいさな水音を立てる。なかなか入らなくて、雄吾さんのものを支えながら挿れこむ。待っていた快感が走って体がぶるりと震えた。気持ち良い。
腰を小さく動かして落として行くと、くちゅりくちゅりと音がして、どんどん奥に入って来る。
雄吾さんの太い腕ががっしりと私の腰を支えてくれる。
「ふ、気持ちいい。雄吾さん」
「ああ、俺もだ」
確かに今日は疲れているけど、あんな風になっている雄吾さんを一人にしたくなかったから。
あ、そういえば雄吾さんの下着だけでも……取りに行ってこようかな。そう思ってドアに向かおうとしたその時に雄吾さんの声がした。
「透子?」
「あ、雄吾さん。ちょっと下着だけでも取りに行って来ますね」
雄吾さんは下にタオルを巻いただけの格好でガッチリとした筋肉質の体が艶かしい。筋肉の筋が浮かび上がっていて、私はこの前はしっかり見えなかったその体にドキドキしてしまった。
「いや……良いよ。朝になってから取りに行く」
大股で私に近づいて、そっと体を抱き上げた。
「それに、今夜はもう使わないからな」
ちゅっと唇にキスをした。
ベッドに二人で倒れ込んで、舌を絡めあって、キスが深くなる毎に彼の気持ちの奥に触れている気がして、なんだか嬉しくなる。でも気持ちのどこかで雄吾さんはこういうキスを環さんともしたのかなと思ってしまう私も居て、なんだか複雑な気分でもあった。
「……どうした?」
聡い雄吾さんには気持ちが動いたのを、誤魔化せないようで一旦離れてしまう。こくんと流し込まれた唾液を飲み込む。
「すこしだけ複雑になっただけです。雄吾さんと環さんもこういうことしたのかなって思ったら、ちょっとだけ……私がこういうこと言うのもおかしな話だって分かっているんですけど」
「いや、そんなことはない……環とは……深い関係にはなっていない。俺も青かったから、遊ばれているのがわからなかっただけで……」
「ん、遊ばれた?」
私はちょっと目を逸らしてしまった雄吾さんの真っ黒な目を見た。漆黒で、何もかも覆い隠してしまいそうな。そんな色。
「……透子には言いたくないが……そう言うことだ。俺みたいな……女嫌いだと言われている雄で遊ぶのが好きな人なんだ。自分に振り向かせたら終わり。そういう人だから、勝手を言うようだが、なるべくなら近寄って欲しくないんだ」
「……そうなんですね」
それだと女性不信が酷くなった、というのがよく分かった気がした。妹に好き放題されて、初めて出来た恋人には手酷く裏切られた。雄吾さんの気持ちを、考えただけでも辛くて。
「今日は私からするから雄吾さん寝てください」
「透子?」
「良いから」
戸惑う雄吾さんと上下をひっくり返して、私は腰の上に馬乗りになった。体を倒して唇にキスをして、体にキスをして舐め進めて行く。雄吾さんは何度も代わろうっていうんだけど、私はそのまま続けた。どこか味がして美味しいと思ってしまう。厚い筋肉が硬くて、熱くて、何とも言えぬ優越感があった。私のもの、私だけのもの。
もう大きくなっているものをふわっと触ると面白いくらい硬さを増して行く。これがこれから私の中に入るんだなって思うと、すごく不思議な気もして。
「透子、良いから」
「ダメです。好きにさせてくれなかったら今日はもうしません」
ぐっと黙ってしまった雄吾さんは上げていた片手を降ろした。これで観念してくれたかな。
ぺろっと舐めるとやっぱり不思議な味がする。気持ち良いのか、雄吾さんが眉を寄せて私の顔を見てる。
くちゅりと音を立てて先の丸い部分を口の中に入れる。両手で擦ると、赤黒いそれに血管が浮き立って来た気がした。
「透子っ……」
「ん。だめ、私がするの。させてください」
棒の部分は両手で擦りながら、じゅっと音をさせて舐めすする。雄吾さんが大きく息をした気がした。根元に瘤ができつつあった。私はさっと立ち上がると、下のパジャマと下着だけ脱いだ。
「透子?」
びっくりした顔をする雄吾さんに微笑んで、ゆっくり腰を下ろしていった。もう既に濡れてしまっている私の割れ目と雄吾さんの亀頭が擦れ合ってちいさな水音を立てる。なかなか入らなくて、雄吾さんのものを支えながら挿れこむ。待っていた快感が走って体がぶるりと震えた。気持ち良い。
腰を小さく動かして落として行くと、くちゅりくちゅりと音がして、どんどん奥に入って来る。
雄吾さんの太い腕ががっしりと私の腰を支えてくれる。
「ふ、気持ちいい。雄吾さん」
「ああ、俺もだ」
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