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第一部
057 きんし★
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人化した春くんの肉体は、とても綺麗だった。
随所で盛り上がった筋肉は計算されたかのような配置で、この人の身体を今から私の好きに出来ると思ったら、なんだかすごく興奮した。
「と、透子? 何するの?」
勃ち上がりはじめているのか、春くんは慌てて局所を両手で押さえている。
「気持ち良くなること」
「え? けど、俺は手を出したらダメなんだよね……? それってどんな拷問?」
「……なんでもするって言ったの。嘘だったの?」
「嘘じゃないよ、嘘じゃないけど……」
まず私は、彼の首元から舐め始めた。かりっと甘噛みをして、赤い噛み跡をつける。だって、この人は私の夫。
「透子」
「黙ってて」
しゅんと、春くんの茶色の大きなお耳が寝てしまった。
私は丁寧に、そして熱心に筋肉質な身体を舐め進めて行った。
春くんはなんとか声を出さないようにしてはいるけど、ビクッと体を震わせてたり声を我慢してもどうしても出てしまう吐息なんかが、すっごく色っぽかった。
「ね。手、どけて」
春くん自身はもうかなり立ち上がっていて、大きな両手でも隠しきれなくなっていた。
「と、透子。でも……」
「早くしないと、許さないから」
「う、わかった」
恐る恐る、といったように、春くんは手を離した。ペタンと寝たままのお耳と正反対に、それは立派に勃ち上がってしまってる。
まじまじとそれを見つめる私から、春くんは恥ずかしそうに目を逸らす。
顔は真っ赤になっているし、息もとても興奮しているのかはぁはぁと止まらない。もちろん、可愛い茶色の尻尾も顔を出してしまっていた。
「……こんなに大きいんだね」
そっと手を添えると、ビクッと体中から震えた。
「教えて。どうしたら、気持ち良い?」
「持って……上下に擦って欲しい」
私は言われた通りに、両手で擦り始めた。
シュッシュッと音を立ててベルベットのような触感のそれが、肌を擦っていく。信じられないけどむくむくと、まだどんどんと大きくなる。
私はそのまま、先端の丸い部分を口に含んだ。
「あっ、透子、気持ち良い。……そんな、ダメだよ」
とても口には全部は入り切らないから、先端の部分だけを舌で転がした。
春くんはピクピクと、我慢して身体全体を震わせる。
そうすると触っているそれの根元に、大きな瘤ができ始めているのを感じた。そろそろ、射精の準備が整ってきたのかもしれない。
「う、うう、……透子、ごめん、もう出る……」
私はそれを聞いてパッと手を離して、丸い部分を口から出した。
「出すのも、まだダメ」
「えっ……そんな、透子、うっ」
びくびくと体を震わせたまま、泣きそうな声を出して春くんは私を見た。大きな目にも渇望するようなすごい色気があって、いつもの底抜けに明るい春くんじゃない。
こういう春くんを見るのは、私だけ。
それを見てどこか何かが満たされるのを感じて、やっと、春くんに私はキスをした。
でも私より先にその唇にキスをした人を思うと、やっぱりどうしてもイライラしてしまう。
心が狭いかもしれないけど……やっぱりどうしても、私は春くんのことが好きなんだ。
「ふっ、透子。俺から、触れないのつらい」
深いキスをせずに離れて私を見てうるっと大きな目を潤ませるけど、そのほっぺたを味わうように舐めた。
「お仕置だから、ダメ。悪いおおかみさんは罰を受けるの」
「そんな」
「春くんは、私が許さなくても平気なの……真理亜さんのとこに行くの?」
「そんな! そんな訳ない。俺が好きなのは透子だけだし、真理亜は幼馴染ってだけで……」
慌てて涙目のままで私を見るけど、春くんは本当に辛そうだ。彼の表情に思わずほだされそうになる。心から必死で、私の事が大好きな可愛い人。
「幼馴染ってだけで、どうしたの?」
ぺろっと、耳を舐めた。春くんは悶えるように体を捩りそうになるのを、必死で堪えているようだった。
「ううっ、俺は透子だけが好きだし。これからもそうだよ。許してください。お願い」
随所で盛り上がった筋肉は計算されたかのような配置で、この人の身体を今から私の好きに出来ると思ったら、なんだかすごく興奮した。
「と、透子? 何するの?」
勃ち上がりはじめているのか、春くんは慌てて局所を両手で押さえている。
「気持ち良くなること」
「え? けど、俺は手を出したらダメなんだよね……? それってどんな拷問?」
「……なんでもするって言ったの。嘘だったの?」
「嘘じゃないよ、嘘じゃないけど……」
まず私は、彼の首元から舐め始めた。かりっと甘噛みをして、赤い噛み跡をつける。だって、この人は私の夫。
「透子」
「黙ってて」
しゅんと、春くんの茶色の大きなお耳が寝てしまった。
私は丁寧に、そして熱心に筋肉質な身体を舐め進めて行った。
春くんはなんとか声を出さないようにしてはいるけど、ビクッと体を震わせてたり声を我慢してもどうしても出てしまう吐息なんかが、すっごく色っぽかった。
「ね。手、どけて」
春くん自身はもうかなり立ち上がっていて、大きな両手でも隠しきれなくなっていた。
「と、透子。でも……」
「早くしないと、許さないから」
「う、わかった」
恐る恐る、といったように、春くんは手を離した。ペタンと寝たままのお耳と正反対に、それは立派に勃ち上がってしまってる。
まじまじとそれを見つめる私から、春くんは恥ずかしそうに目を逸らす。
顔は真っ赤になっているし、息もとても興奮しているのかはぁはぁと止まらない。もちろん、可愛い茶色の尻尾も顔を出してしまっていた。
「……こんなに大きいんだね」
そっと手を添えると、ビクッと体中から震えた。
「教えて。どうしたら、気持ち良い?」
「持って……上下に擦って欲しい」
私は言われた通りに、両手で擦り始めた。
シュッシュッと音を立ててベルベットのような触感のそれが、肌を擦っていく。信じられないけどむくむくと、まだどんどんと大きくなる。
私はそのまま、先端の丸い部分を口に含んだ。
「あっ、透子、気持ち良い。……そんな、ダメだよ」
とても口には全部は入り切らないから、先端の部分だけを舌で転がした。
春くんはピクピクと、我慢して身体全体を震わせる。
そうすると触っているそれの根元に、大きな瘤ができ始めているのを感じた。そろそろ、射精の準備が整ってきたのかもしれない。
「う、うう、……透子、ごめん、もう出る……」
私はそれを聞いてパッと手を離して、丸い部分を口から出した。
「出すのも、まだダメ」
「えっ……そんな、透子、うっ」
びくびくと体を震わせたまま、泣きそうな声を出して春くんは私を見た。大きな目にも渇望するようなすごい色気があって、いつもの底抜けに明るい春くんじゃない。
こういう春くんを見るのは、私だけ。
それを見てどこか何かが満たされるのを感じて、やっと、春くんに私はキスをした。
でも私より先にその唇にキスをした人を思うと、やっぱりどうしてもイライラしてしまう。
心が狭いかもしれないけど……やっぱりどうしても、私は春くんのことが好きなんだ。
「ふっ、透子。俺から、触れないのつらい」
深いキスをせずに離れて私を見てうるっと大きな目を潤ませるけど、そのほっぺたを味わうように舐めた。
「お仕置だから、ダメ。悪いおおかみさんは罰を受けるの」
「そんな」
「春くんは、私が許さなくても平気なの……真理亜さんのとこに行くの?」
「そんな! そんな訳ない。俺が好きなのは透子だけだし、真理亜は幼馴染ってだけで……」
慌てて涙目のままで私を見るけど、春くんは本当に辛そうだ。彼の表情に思わずほだされそうになる。心から必死で、私の事が大好きな可愛い人。
「幼馴染ってだけで、どうしたの?」
ぺろっと、耳を舐めた。春くんは悶えるように体を捩りそうになるのを、必死で堪えているようだった。
「ううっ、俺は透子だけが好きだし。これからもそうだよ。許してください。お願い」
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