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第一部
044 おしおき★
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聞き慣れた電子音が、部屋の中に繰り返し響き渡る。
私はスマホの電話機能でスピーカーに切り替えて、凛太さんへの電話をしていた。背後には雄吾さんが居て、私の事を大きな身体で覆うように緩く抱きしめていた。
『はい』
その声は凛太さんだった。良く通る、響きの良い低い声。
「あ、あの私、透子です。今日お会いした」
慌てて名乗ろうとするのを、ふふっと笑って凛太さんは遮った。
『透子さん。早速のお電話、ありがとうございます。待っていました』
「今、大丈夫ですか?」
『ええ。今日はちょうど、オフなので……透子さんこそ、大丈夫なんですか?』
凛太さんは、幾分含みを持たせるようにして言った。
状況的に良いか悪いかで言ったら、あんまり良くない。その時ふわっと雄吾さんの大きな両手が服の上から私の胸に触れた。気持ち良いところを、探るようにやわやわと揉みこんでいく。
「っ……もちろん、大丈夫です」
『……僕に何か聞きたいことがあるんですよね?』
「あの……率直に聞きます。私の夫達が隠していることって、なんですか?」
私は彼に聞きたいことを、直球で聞いた。こういうことは、誤魔化していても仕方ないからだ。
その間にも雄吾さんの手が、私の柔らかなニットの中にすべり込む。器用にブラジャーのアンダーから指を差し入れて乳首を摘んだ。
突然の強い快感に驚いた私は雄吾さんを見上げて睨むけど、彼はどこ吹く風で涼しい顔だ。
『まず、僕達の異能についてですが、こうした能力があるということは、貴方のような異世界の人間の血が流れている、ということの証明になります……人間が産む子は、血筋的に特殊な能力を持っているんです』
「え?」
私の三人の夫達も、私が居た異世界の血を引いているということ?
雄吾さんは両方の乳首をつまみながら、首筋に舌を這わせ始めた。顔を洗おうと思って髪を上げていたから、容易に彼の舌は私の気持ち良いところに届く。
ぺろぺろと耳に向かって舐め進めていく、熱い舌。気持ち良くて、声を我慢するのがやっとで凛太さんの声があまり頭の中に入ってこない。
『貴方の血筋はこの世界でも重用されることになるでしょう。特殊能力を持ち……父親側にも強い能力が顕れている……なので、貴方の夫が三人というのはすごく少ないんです。誰しも自分の子供に強い血筋を残したいというのは本能ですから』
「う、はい」
私の気持ちの良いところ、敏感な耳に舌が触れるとまた変な声が出そうになって体が自然と逃れようと捻じるけど、雄吾さんはそれを許してくれない。
容赦なく耳をぺろっと舐めあげると、私はなんとか声を我慢するために唇をぎゅっと結んだ。ちゅくちゅくとちいさな水音を立てて、右耳を蹂躙しはじめた。
『それに、春の事情は知りたくはありませんか?』
「……は、春くんの?」
頭がぼーっとする中で、私は凛太さんの質問に必死で答えた。
『ええ。透子さんは、春のことを、何も知らないんでしょう?』
「んっ、良いです。春くんのことは春くんに聞きます。今日はありがとうございました」
と、凛太さんの返事も聞かず言い切ると、スマホの画面の終話ボタンを押した。
「雄吾さん。もうっ……や、やぁ」
電話が終わっても雄吾さんは、私の耳を執拗に舐めた。気持ち良いんだけど、なんだか恥ずかしくて身体は逃れようとして自然ともがく。
「……よく出来ました」
耳と頭にちゅっちゅっとキスをすると、私の身体をひっくり返して緩く抱きしめると深いキスを仕掛けてきた。
くちゅっくちゅっと水音がする、理人さんとは違う味の雄吾さんのキスだ。舌を絡め合う気持ちよさに思わず頭の中がぼーっとして、私はくたっと身体中の力を抜いてしまった。
「……あれを隠していたのは、これ以上夫を持つことに異世界から来たばかりの透子が耐えられるか、わからなかったからだ……それに理人が族長候補になったのも、これと関わりがある」
「んっ、はぁっ……理人、さんが?」
息も絶え絶えの私と違って雄吾さんは余裕の顔だ。したことないはずなのに、なんでそんなにもキスが上手なの?
「ああ。お前を守るために、強い権力を持つためだ……隠し事があったとしても、引いては透子のため、お前のためだ……何があったとしても、裏切ったりはしない。俺達を信じて欲しい」
私は雄吾さんからの激しいキスを受けながら、何度も頷いた。
私はスマホの電話機能でスピーカーに切り替えて、凛太さんへの電話をしていた。背後には雄吾さんが居て、私の事を大きな身体で覆うように緩く抱きしめていた。
『はい』
その声は凛太さんだった。良く通る、響きの良い低い声。
「あ、あの私、透子です。今日お会いした」
慌てて名乗ろうとするのを、ふふっと笑って凛太さんは遮った。
『透子さん。早速のお電話、ありがとうございます。待っていました』
「今、大丈夫ですか?」
『ええ。今日はちょうど、オフなので……透子さんこそ、大丈夫なんですか?』
凛太さんは、幾分含みを持たせるようにして言った。
状況的に良いか悪いかで言ったら、あんまり良くない。その時ふわっと雄吾さんの大きな両手が服の上から私の胸に触れた。気持ち良いところを、探るようにやわやわと揉みこんでいく。
「っ……もちろん、大丈夫です」
『……僕に何か聞きたいことがあるんですよね?』
「あの……率直に聞きます。私の夫達が隠していることって、なんですか?」
私は彼に聞きたいことを、直球で聞いた。こういうことは、誤魔化していても仕方ないからだ。
その間にも雄吾さんの手が、私の柔らかなニットの中にすべり込む。器用にブラジャーのアンダーから指を差し入れて乳首を摘んだ。
突然の強い快感に驚いた私は雄吾さんを見上げて睨むけど、彼はどこ吹く風で涼しい顔だ。
『まず、僕達の異能についてですが、こうした能力があるということは、貴方のような異世界の人間の血が流れている、ということの証明になります……人間が産む子は、血筋的に特殊な能力を持っているんです』
「え?」
私の三人の夫達も、私が居た異世界の血を引いているということ?
雄吾さんは両方の乳首をつまみながら、首筋に舌を這わせ始めた。顔を洗おうと思って髪を上げていたから、容易に彼の舌は私の気持ち良いところに届く。
ぺろぺろと耳に向かって舐め進めていく、熱い舌。気持ち良くて、声を我慢するのがやっとで凛太さんの声があまり頭の中に入ってこない。
『貴方の血筋はこの世界でも重用されることになるでしょう。特殊能力を持ち……父親側にも強い能力が顕れている……なので、貴方の夫が三人というのはすごく少ないんです。誰しも自分の子供に強い血筋を残したいというのは本能ですから』
「う、はい」
私の気持ちの良いところ、敏感な耳に舌が触れるとまた変な声が出そうになって体が自然と逃れようと捻じるけど、雄吾さんはそれを許してくれない。
容赦なく耳をぺろっと舐めあげると、私はなんとか声を我慢するために唇をぎゅっと結んだ。ちゅくちゅくとちいさな水音を立てて、右耳を蹂躙しはじめた。
『それに、春の事情は知りたくはありませんか?』
「……は、春くんの?」
頭がぼーっとする中で、私は凛太さんの質問に必死で答えた。
『ええ。透子さんは、春のことを、何も知らないんでしょう?』
「んっ、良いです。春くんのことは春くんに聞きます。今日はありがとうございました」
と、凛太さんの返事も聞かず言い切ると、スマホの画面の終話ボタンを押した。
「雄吾さん。もうっ……や、やぁ」
電話が終わっても雄吾さんは、私の耳を執拗に舐めた。気持ち良いんだけど、なんだか恥ずかしくて身体は逃れようとして自然ともがく。
「……よく出来ました」
耳と頭にちゅっちゅっとキスをすると、私の身体をひっくり返して緩く抱きしめると深いキスを仕掛けてきた。
くちゅっくちゅっと水音がする、理人さんとは違う味の雄吾さんのキスだ。舌を絡め合う気持ちよさに思わず頭の中がぼーっとして、私はくたっと身体中の力を抜いてしまった。
「……あれを隠していたのは、これ以上夫を持つことに異世界から来たばかりの透子が耐えられるか、わからなかったからだ……それに理人が族長候補になったのも、これと関わりがある」
「んっ、はぁっ……理人、さんが?」
息も絶え絶えの私と違って雄吾さんは余裕の顔だ。したことないはずなのに、なんでそんなにもキスが上手なの?
「ああ。お前を守るために、強い権力を持つためだ……隠し事があったとしても、引いては透子のため、お前のためだ……何があったとしても、裏切ったりはしない。俺達を信じて欲しい」
私は雄吾さんからの激しいキスを受けながら、何度も頷いた。
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