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第一部

039 銀色のおおかみさん★

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 その時にようやく、理人さんの銀色の長い尻尾が出ていることに私は気がついた。

 常に冷静さを失わないこの人が、今すごくすごく興奮しているということに。それが、私が原因であることに、なんとも言えない身体中が満たされるような喜びがあった。

 彼は優しい手つきで私の下着を取り払うと、大きな手で私の腰を少し上げさせて、迷わずに足の谷間にその舌を這わせた。

「きゃ、理人さん?」

「ずっと、思っていた通りに、すごく美味しいです。透子さん、いっぱい感じてください」

 谷間の辺りを執拗に舐められて、最初はくすぐったいだけだったというのに快感がどんどん上がっていく。一番感じてしまったのは、敏感な芽の部分を舐るように舐められた時だ。

「ひゃ」

 私が全身を震わせて反応を示すと、彼は心得たように嬲るようにして熱くて濡れた舌でそれを舐め始めた。

「濡れてはいるけど、まだまだ濡らさないといけないので……覚悟をしておいてくださいね」

「あ、ああっ」

 その時に、頭の中が真っ白になった。気持ち良過ぎて足や背中にぎゅうっと自然に力が入って、ついには達してしまった。

 はあはあと息をつく私を、まだまだ追い立てるように理人さんは音を立ててその場所を舐めていく。

「いやっ、理人さんっ」

 快感が高まり過ぎて、逃がすことが出来ない。頭をいやいやと緩く振るけど、理人さんはがくがくと力の入らない足の付け根の辺りをより固定した。

「透子さん……可愛いです。もっともっと、しますね」

「え……ああっ、あっ、あ」

 ゆだってしまった頭では断続的に聞こえる自分の喘ぎ声に羞恥を感じるいとまなどはなく、何回も数えられないくらい絶頂を味わった。

 幾度も導かれる先程まで未知だったその感覚に、ふにゃふにゃでまるで軟体動物になったかのような感覚に陥った私を見下ろしながら、理人さんは満足そうに自分の唇を舐めた。

「そろそろ……入れますね」

 優しい口調のその言葉に、私はぼうっとした意識の中でゆっくりと頷いた。

 理人さんはゆっくりと、私の蜜口に何か硬くて丸いものの先端を擦り付けるようにした。小さな水音が、かすかに聞こえる。

 ぬるり、とまるい先端が隘路に入り込み、理人さんがゆっくりと前後に動き出した。ちゅくちゅくという音と共に、私の中へとゆっくりと侵入していく。

 お腹に感じる、圧迫感がすごい。気のせいじゃなかったら、最初はいっていく時からどんどん大きくなって来ているような気もして? 圧迫感が、どんどん強くなる。

 心に浮かんだ私の疑問を、読んだかのようにして理人さんは言った。

「僕達は狼に近いので……これは普通の人間よりは、大きくなってしまうかもしれません」

「……ん、はい」

「それと、根元に瘤が出来ると一定時間は抜けなくなるので、それは我慢してくださいね」

 こぶ? と私が疑問を浮かべた表情になったのを見ると、にやっとイタズラが成功したかのような笑顔を浮かべ、理人さんはまたゆっくりと抜き差しを始めた。

「ひゃ、ああぁん」

 油断していたらがくがくと激しく揺さぶられて、快感が突き抜けた。私は自分でも知らない内に、理人さんの背中に手を回してしがみついていた。

「は……透子さん、中が絡みついて来て、堪らない」

 動く度にちゅくちゅくと水音がして、入口の辺りがなんだかゆっくりと引き伸ばされているように感じていた。さっきまで大きく腰を振っていた理人さんの動きも少なくなってきて、心なしか抜けなくなって来ていた。

「そろそろ……いきますね」

 理人さんの動きが激しくなり、熱い飛沫を胎内に感じた。どくどくと私の中に注がれていく液体。そして、がっちりと私の胎内で存在を増して大きくなった硬い瘤。

 瘤のせいか、逃げ場がなくなってしまった精液は、たっぷりお腹の中に溜ってしまっているみたいで苦しいくらい。彼が体勢を変えて寝転ぶと、膣壁が熱い理人さんのものに擦られてとても気持ちが良い。

「ん、はぁはぁ」

 思わず感じた私が大きく息をつくと、理人さんは体を倒してキスをした。

「一時間くらい、このまま抜けません。少しだけ、我慢をしてくださいね」

「ん、わかりっました……」

 お腹の中で、彼のものと放たれた液体の、圧迫感がすごい。

 精液と大きな理人さん自身と、瘤、自分のお腹が、ぱんぱんに張りつめているのを感じる。理人さんは横倒しになってから私の向きも変えると、愛しそうに呟いた。

「透子さん、僕の唯一。貴方をずっと愛します」
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