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第一部
027 花畑
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「じゃあ、俺も邪魔する理由が出来ただけだから恨まないでくれ」
いきなり聞こえた別の声に驚いて、私は辺りを見回した。
「……透子、君は本当に運が強いな」
スーツを着た猫が、忌々しげに舌打ちをする。黒い霧のようなものが彼を包む。良く視るとそれがいくつもの大きな尻尾だということに気がつく。くるくるとあたりを取り巻いている。
自分以外の、何もかもを威嚇するかのように。
私の目の前に、背の高い男性が急にストンと飛び降りた。ここは電車の車両の中なんだけど……何処から、飛び降りたの?
「うわ。これは酷い悪夢だな」
彼は慌てた様子で、驚いた声を出す。被っていた黒いフードを、押さえた。
「理人さん?」
彼の顔が一瞬見えた私は、声が浮き立つのを抑えられない。駆け寄って腕を掴もうとするけど、やんわりと手を押し戻された。
「じゃないんだけど、どうかガッカリしないでくれよ。せっかくここまで、助けに来たんだから」
振り返って、理人さんそっくりの彼は笑った。ただし、彼はこげ茶色の髪だ。
「誰?」
彼は私から視線を猫に戻すと、うんざりした様子でつぶやいた。
「猫又か。夢に干渉出来るなんて、古びた妖怪のくせに強い力だ。透子ちゃん、悪いけど僕の傍を離れないでくれ」
手に取ったままの私の手を、彼の黒いパーカーの裾を握らせた。大きくて、少し冷たい手。
「人間風情が……やたらと、知恵をつけたものだ」
「それはどうも。でもここは、俺の庭みたいなものだから」
「だから、勝てるとでも?」
背中にゾワリと寒気がして、尻尾の黒い影が一層大きく濃くなった。
「試してみても良いけど、なんだか、とどめを刺すのは面倒そうだな。ただ、俺には絶対に追いつけないよ。猫又」
「逃げるが良い。追いかけてやるさ。地の彼方までもな」
猫又が今までの紳士的な態度とはうってかわって、ニヤッと邪悪な笑みを見せた。
「それでは、お言葉に甘えて」
彼は幾分楽しげな様子で、右手を空間に斜めに走らせた。その部分から、別の光が零れ落ちる。
大きく目を見開いた猫又は、理解出来なかったのか呆気に取られたように固まった。
「お前……何者だ」
「行くよ。透子ちゃん」
私が頷くのを見届けると、彼はにこやかに軽く手を振った。
「それじゃあ……ここから出るのは大変だと思うけど、頑張って」
ごろんと転がった何かが爆発すると同時に、一瞬で周りの風景が切り替わった。
一面の、ピンク色の花畑だ。
「透子ちゃん? 大丈夫?」
ゆっくり私の顔を覗き込むと、理人さんに良く似た彼は優しく笑った。私は安心感で、膝が笑ってその場に崩れ落ちた。体が全然言うことをきかない。涙が勝手に出てきて、頬を滑り落ちる。
彼も隣に座ると、背中をゆっくりと摩ってくれた。
「どうして……?」
目を瞬かせながら、聞いた。誰かわからないけど、なんであそこに居たんだろう。
「弟が電話で泣いて頼むからさ。俺も一応仕事していたんだけど、こっちのが命に関わるし。緊急っぽかったし……遅くなってごめん。怖かったよね。急いだつもりだったんだけど」
「いえ。来てくれなかったら、私死んでました」
「まあ、夢の中では、流石に影の雄吾も助けに来られないからね」
にやっと笑うと、片手を空間にかざした。あっという間に可愛らしい色合いの花冠が、その手の中に乗る。
「はい」
ぽんと、花冠を私の頭に乗せた。
「すごい……」
「そう? まあ、夢の中だからね。俺は長いこと、ここに居るから色々とコツを知っているんだ」
「ここって、誰の夢の中なんですか?」
「君のだよ。あの電車に乗せられる前まで、君はここに居た」
ピンク色の花畑。あんまりに少女趣味で、赤面してしまう。
「じゃあ、あの猫は……?」
誤魔化すように言葉を被せると、彼は肩をすくめた。
「あいつは、どこでもない世界かな。わからない。夢を渡る術は複雑でね、首尾良く君を連れ出して最初の予定通り君を殺せば解ける術だったんだろうけど、俺が助けちゃったから。元の世界に帰る鍵も見つからない。夢の世界は無理がきく分、決められた物事にはより厳格なんだ。あの猫又は、生きるか死ぬかの瀬戸際だと思うけど同情はしないよね?」
「もちろん」
力強く頷いた私に、彼は楽しそうに笑った。造作が良く似ているけど理人さんと表情が違う。おおらかで、太陽みたいな笑顔。
「ここは君の夢の世界だ。何か実現したい願いはない? 何でも叶うよ。欲しいものも見たいものも」
「何でも?」
「そう、何でもだよ。俺が実体化を手伝えるチャンスは少ないからこういう時に頼んでおいて損はないよ。俺の仕事は応用が利くし幅が広いからね」
「夢の中で、何するんですか?」
「深層心理の見張り」
「どうしてそんなことを?」
彼は、花畑の中にある一輪の花を摘んだ。その花を取り巻くようにいくつもの光が散った。
「ん~、まあ大したことじゃない」
「……理人さんのお兄さんですか?」
「流石にこの顔でわかるか。そう、あいつの同父の兄弟だよ。また夢の中以外でも、会う事があるだろう」
私は少し考えると、彼に耳打ちした。彼は目を丸くすると、優しく笑う。
「起きたら、三人ともすぐ傍に居ると思うよ」
「でも起きるまで時間があるでしょ?」
空を見上げた。ラベンダーから薄いピンク色へのグラデーションが美しい。自分の夢の中が、こんなにも乙女チックなのには驚きだけど。
「恋する女の子の夢は、大体こんな感じだよ」
私の心の中を読んだかのように、彼は言った。
「夢の中じゃ……何も誤魔化せないんですね」
「逆だよ、夢の中くらいありのままでいないとね? そうだろ?」
「うん。じゃあ、早く三人に会いたいです」
ここが私の願望が叶う夢の世界なら、それもすぐに叶うはずだ。
彼は片目を器用に瞑ると、笑った。
「はは、新婚家庭はお熱いなぁ。じゃあ邪魔者はそろそろ行くよ。透子ちゃん、また夢で殺されそうになったら俺の名前を大きな声で何度も呼ぶんだ。良いね?」
念を押すようにすると、彼は空間に指を滑らせた。ぼんやりと青白い光が輝く。きっとまた、誰かの夢に渡るんだ。
「ありがとうございます。現実でも……また会えますか?」
「君が会いたいと思うなら、すぐにでも」
「本当に……ありがとうございました」
ひらひらと手を振ると茶髪の彼が消えて唐突に銀髪の理人さんが現れた。すぐ近くに雄吾さんも春くんも居る。
跪いて私の手を取ると、ゆっくり微笑んだ。透明なグレーの瞳に中に、きらめく星が流れる。
いきなり聞こえた別の声に驚いて、私は辺りを見回した。
「……透子、君は本当に運が強いな」
スーツを着た猫が、忌々しげに舌打ちをする。黒い霧のようなものが彼を包む。良く視るとそれがいくつもの大きな尻尾だということに気がつく。くるくるとあたりを取り巻いている。
自分以外の、何もかもを威嚇するかのように。
私の目の前に、背の高い男性が急にストンと飛び降りた。ここは電車の車両の中なんだけど……何処から、飛び降りたの?
「うわ。これは酷い悪夢だな」
彼は慌てた様子で、驚いた声を出す。被っていた黒いフードを、押さえた。
「理人さん?」
彼の顔が一瞬見えた私は、声が浮き立つのを抑えられない。駆け寄って腕を掴もうとするけど、やんわりと手を押し戻された。
「じゃないんだけど、どうかガッカリしないでくれよ。せっかくここまで、助けに来たんだから」
振り返って、理人さんそっくりの彼は笑った。ただし、彼はこげ茶色の髪だ。
「誰?」
彼は私から視線を猫に戻すと、うんざりした様子でつぶやいた。
「猫又か。夢に干渉出来るなんて、古びた妖怪のくせに強い力だ。透子ちゃん、悪いけど僕の傍を離れないでくれ」
手に取ったままの私の手を、彼の黒いパーカーの裾を握らせた。大きくて、少し冷たい手。
「人間風情が……やたらと、知恵をつけたものだ」
「それはどうも。でもここは、俺の庭みたいなものだから」
「だから、勝てるとでも?」
背中にゾワリと寒気がして、尻尾の黒い影が一層大きく濃くなった。
「試してみても良いけど、なんだか、とどめを刺すのは面倒そうだな。ただ、俺には絶対に追いつけないよ。猫又」
「逃げるが良い。追いかけてやるさ。地の彼方までもな」
猫又が今までの紳士的な態度とはうってかわって、ニヤッと邪悪な笑みを見せた。
「それでは、お言葉に甘えて」
彼は幾分楽しげな様子で、右手を空間に斜めに走らせた。その部分から、別の光が零れ落ちる。
大きく目を見開いた猫又は、理解出来なかったのか呆気に取られたように固まった。
「お前……何者だ」
「行くよ。透子ちゃん」
私が頷くのを見届けると、彼はにこやかに軽く手を振った。
「それじゃあ……ここから出るのは大変だと思うけど、頑張って」
ごろんと転がった何かが爆発すると同時に、一瞬で周りの風景が切り替わった。
一面の、ピンク色の花畑だ。
「透子ちゃん? 大丈夫?」
ゆっくり私の顔を覗き込むと、理人さんに良く似た彼は優しく笑った。私は安心感で、膝が笑ってその場に崩れ落ちた。体が全然言うことをきかない。涙が勝手に出てきて、頬を滑り落ちる。
彼も隣に座ると、背中をゆっくりと摩ってくれた。
「どうして……?」
目を瞬かせながら、聞いた。誰かわからないけど、なんであそこに居たんだろう。
「弟が電話で泣いて頼むからさ。俺も一応仕事していたんだけど、こっちのが命に関わるし。緊急っぽかったし……遅くなってごめん。怖かったよね。急いだつもりだったんだけど」
「いえ。来てくれなかったら、私死んでました」
「まあ、夢の中では、流石に影の雄吾も助けに来られないからね」
にやっと笑うと、片手を空間にかざした。あっという間に可愛らしい色合いの花冠が、その手の中に乗る。
「はい」
ぽんと、花冠を私の頭に乗せた。
「すごい……」
「そう? まあ、夢の中だからね。俺は長いこと、ここに居るから色々とコツを知っているんだ」
「ここって、誰の夢の中なんですか?」
「君のだよ。あの電車に乗せられる前まで、君はここに居た」
ピンク色の花畑。あんまりに少女趣味で、赤面してしまう。
「じゃあ、あの猫は……?」
誤魔化すように言葉を被せると、彼は肩をすくめた。
「あいつは、どこでもない世界かな。わからない。夢を渡る術は複雑でね、首尾良く君を連れ出して最初の予定通り君を殺せば解ける術だったんだろうけど、俺が助けちゃったから。元の世界に帰る鍵も見つからない。夢の世界は無理がきく分、決められた物事にはより厳格なんだ。あの猫又は、生きるか死ぬかの瀬戸際だと思うけど同情はしないよね?」
「もちろん」
力強く頷いた私に、彼は楽しそうに笑った。造作が良く似ているけど理人さんと表情が違う。おおらかで、太陽みたいな笑顔。
「ここは君の夢の世界だ。何か実現したい願いはない? 何でも叶うよ。欲しいものも見たいものも」
「何でも?」
「そう、何でもだよ。俺が実体化を手伝えるチャンスは少ないからこういう時に頼んでおいて損はないよ。俺の仕事は応用が利くし幅が広いからね」
「夢の中で、何するんですか?」
「深層心理の見張り」
「どうしてそんなことを?」
彼は、花畑の中にある一輪の花を摘んだ。その花を取り巻くようにいくつもの光が散った。
「ん~、まあ大したことじゃない」
「……理人さんのお兄さんですか?」
「流石にこの顔でわかるか。そう、あいつの同父の兄弟だよ。また夢の中以外でも、会う事があるだろう」
私は少し考えると、彼に耳打ちした。彼は目を丸くすると、優しく笑う。
「起きたら、三人ともすぐ傍に居ると思うよ」
「でも起きるまで時間があるでしょ?」
空を見上げた。ラベンダーから薄いピンク色へのグラデーションが美しい。自分の夢の中が、こんなにも乙女チックなのには驚きだけど。
「恋する女の子の夢は、大体こんな感じだよ」
私の心の中を読んだかのように、彼は言った。
「夢の中じゃ……何も誤魔化せないんですね」
「逆だよ、夢の中くらいありのままでいないとね? そうだろ?」
「うん。じゃあ、早く三人に会いたいです」
ここが私の願望が叶う夢の世界なら、それもすぐに叶うはずだ。
彼は片目を器用に瞑ると、笑った。
「はは、新婚家庭はお熱いなぁ。じゃあ邪魔者はそろそろ行くよ。透子ちゃん、また夢で殺されそうになったら俺の名前を大きな声で何度も呼ぶんだ。良いね?」
念を押すようにすると、彼は空間に指を滑らせた。ぼんやりと青白い光が輝く。きっとまた、誰かの夢に渡るんだ。
「ありがとうございます。現実でも……また会えますか?」
「君が会いたいと思うなら、すぐにでも」
「本当に……ありがとうございました」
ひらひらと手を振ると茶髪の彼が消えて唐突に銀髪の理人さんが現れた。すぐ近くに雄吾さんも春くんも居る。
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