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05 イベント
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「いやあ……じゃあ、お姉さん。ここまで尋ねて来たってことは、シリルに好意を抱いてるってことで良い?」
敢えて私の意向を確認するような質問する、意味がわからない。
冒険者ギルドの前で何時間も待ってまで会いたかったのだから、それはそうだろうとわかっているはずなのに?
「……? 私。グウェンって、言います。そうです。もう一度シリルさんに、会えないかなって思ってここで待ってました……」
そうなのだ。私は、シリルさんに会いたかった。
良くわからないラッキースケベ何回かとて、彼相手とだったら、私にとってもラッキーな事件だったのだ。というか、シリルさん以外は本当に無理なので、そこは勘違いしないで欲しい。
「あいつ……あの年齢的には信じられないくらい、奥手なんだよね。だから、ツアー案内役として女の子と対面して話すの。かなり、頑張ってたと思う。そうじゃなかった?」
「えっ? 確かに、おかしいくらい顔は赤くなってた……けど、最初は普通で……」
シリルさんは事務的に洞窟を案内してくれていたけど、最初は至って普通だった。
けど、洞窟ダンジョンは人工的に作られた訳ではないから、暗いし狭い部分だって存在する。
ここは危険だからと段差のある場所で手を握ってくれてから、洞窟の中なのに強風を感じてスカートがいきなり捲れたりと、色々とエロなイベントが起こり始めたのだ。
「そうそう! あれはね……女の子と一緒で照れているけど、必死で隠していたんだよ。きっと、心臓が飛び出しそうなくらいに、緊張していたと思うよ……」
「えっ……なに、それ。可愛い」
私は思わず、ポロッとそう言ってしまった。
シリルさん。毎食のついでに女食ってますみたいな、あんな顔しているのに……実際のところめちゃくちゃ、可愛いじゃん……。
思ってもみなかったシリルさんの真実に、私の胸がときめきキュンキュンと高鳴り始めた。
けど、そうだとすると、シリルさん本人が私との恥ずかしいラッキースケベの数々を自分で仕掛けた訳でもなさそうだった。
「そういうの可愛いって思える子、少ないんだよ……男には、良くわからない余裕を求める子が多いからさー」
うんうんと頷くお兄さんは、シリルさんのことを良く知っているみたいだ。そして……もしかしたら、私と彼との仲を取り持ってくれるかも!
ここからは、なんとか彼と会わせてくれる方向性になるように、上手いこと話を運ばなければ……だって、ここまで来て、シリルさんに会えないとか。絶対に、嫌だもん。
「あのっ……シリルさんって、あんなにイケメンでモテそうなのに、女性に免疫ないんですか?」
敢えて私の意向を確認するような質問する、意味がわからない。
冒険者ギルドの前で何時間も待ってまで会いたかったのだから、それはそうだろうとわかっているはずなのに?
「……? 私。グウェンって、言います。そうです。もう一度シリルさんに、会えないかなって思ってここで待ってました……」
そうなのだ。私は、シリルさんに会いたかった。
良くわからないラッキースケベ何回かとて、彼相手とだったら、私にとってもラッキーな事件だったのだ。というか、シリルさん以外は本当に無理なので、そこは勘違いしないで欲しい。
「あいつ……あの年齢的には信じられないくらい、奥手なんだよね。だから、ツアー案内役として女の子と対面して話すの。かなり、頑張ってたと思う。そうじゃなかった?」
「えっ? 確かに、おかしいくらい顔は赤くなってた……けど、最初は普通で……」
シリルさんは事務的に洞窟を案内してくれていたけど、最初は至って普通だった。
けど、洞窟ダンジョンは人工的に作られた訳ではないから、暗いし狭い部分だって存在する。
ここは危険だからと段差のある場所で手を握ってくれてから、洞窟の中なのに強風を感じてスカートがいきなり捲れたりと、色々とエロなイベントが起こり始めたのだ。
「そうそう! あれはね……女の子と一緒で照れているけど、必死で隠していたんだよ。きっと、心臓が飛び出しそうなくらいに、緊張していたと思うよ……」
「えっ……なに、それ。可愛い」
私は思わず、ポロッとそう言ってしまった。
シリルさん。毎食のついでに女食ってますみたいな、あんな顔しているのに……実際のところめちゃくちゃ、可愛いじゃん……。
思ってもみなかったシリルさんの真実に、私の胸がときめきキュンキュンと高鳴り始めた。
けど、そうだとすると、シリルさん本人が私との恥ずかしいラッキースケベの数々を自分で仕掛けた訳でもなさそうだった。
「そういうの可愛いって思える子、少ないんだよ……男には、良くわからない余裕を求める子が多いからさー」
うんうんと頷くお兄さんは、シリルさんのことを良く知っているみたいだ。そして……もしかしたら、私と彼との仲を取り持ってくれるかも!
ここからは、なんとか彼と会わせてくれる方向性になるように、上手いこと話を運ばなければ……だって、ここまで来て、シリルさんに会えないとか。絶対に、嫌だもん。
「あのっ……シリルさんって、あんなにイケメンでモテそうなのに、女性に免疫ないんですか?」
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