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居酒屋(side 司)
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「え……結婚? 何言ってんだよ。まだ学生なのに、人生決めるなんて早いだろ?」
がやがやとうるさい居酒屋の中で佐久間は、嫌そうな顔で言った。結婚願望なんか一切ないと豪語している佐久間には、出来るだけ早く結婚したい俺の気持ちはわかるまい。
俺たちはいつものメンバーで美味くて量も多いと評判の居酒屋に来ていた。客はほぼ男しか居ない。大声でビール片手に盛り上がっている連中しか見えない。誰も俺たちなど気に掛けない。無用な雑音も一切ない。そういう意味で、ここにはとても来やすかった。
この前に俺が由香さんの店で話したことを確認されたが、俺は結婚したいと思っているし彼女も頷いてくれているのであれば何の問題もないのではないかと思う。
「……いや、卒業したら結婚するつもりだけど。俺が全国転勤生活になれば、遠距離になる。そうしたら、会うのも大変だし、同棲だと親御さんも納得しないだろう」
「え……待て待て。みーちゃんが、頷いている? お前、もしかして……もうプロポーズしたの?」
佐久間は信じられないという目でこちらを見たので、俺はそうだと大きく頷いた。佐久間は言葉を失い、俺はそんな彼が不思議だった。
なんでだよ。俺が結婚したいと思ったら、相手に申し込むだろう。
「お前ら付き合って、半年も経ってなくない……?」
「いや、プロポーズ自体は三ヶ月くらいの時でやった」
「三ヶ月!? お前、それは普通の恋人同士は倦怠期をどう乗り越えるかと、思案している頃だぞ!」
ビールも何杯か機嫌良く空けて酒が入っているせいか、佐久間は大袈裟な仕草で頭を抱えた。それはどこかの誰かの付き合ってからの期間平均であって、誰もがそれを参考にしないといけない理由にはならない。
「……普通の平均の真似を、何故する必要ある? 俺は自分で考えて行動し、失敗した責任も自分が全部取る」
平均の時期に失敗すれば、それは誰かに文句言えるのだろうか。行動の指針すら自分で選べないなら、もはや自ら判断しているとは言えない。単なる上手くいくための指標とする数字にしか過ぎないのに。
目の前にあった日本酒を飲むと、酔った佐久間が赤い顔で言った。
「はーっ……そうですね。司くんは判断出来る立派な大人だからね。自分の発言には責任取れるからね……お前、それだとみーちゃんがやっぱり結婚したくないと言えば、どう対処するつもりなんだ? あの子はお前と違って平均的な女の子だ。俺の見たところ。お前は変人なんだ」
俺も面と向かって人のことを変人呼ばわりする奴に、社会の平均が何であるかを語られたくないんだが。
「理由を聞いて、出来るだけ彼女に合わせる。彼女は俺のことが好きだし、不満があるならお互いの希望を摺り合わせした上で、考えて……」
「お前……結婚は一生のことなんだぞ。もしかしたら、みーちゃんもそうだけど……お前にももっと合う人が見つかるとは思わないのか」
俺の意見を聞いて呆れた様子で佐久間はそう言い、そろそろ両手の指では数え切れなくなりそうな彼の元カノの顔を思い浮かべた。しかもこいつは顔の好みが徹底しているので、見分けがつきにくい。
出会ってからの甘酸っぱい時期限定の恋愛感情で、数ヶ月経てば飽きてしまうことが確定し、すぐに好きではなくなる女の子と時間を過ごして、何が楽しいんだろうかと思う。
貴重な時間の無駄遣いじゃないか?
「思わない。水無瀬さんが別れたいと言えば、別れないように最大限の努力と譲歩をするし……彼女以外に俺は結婚したいと思える異性が居ないと思う」
「……そうね。女嫌いの司くんは、そうかもね。俺にはそこまで好きになれる子が、そもそも居ないからね……」
佐久間はそう言って、満杯の生ビールを一気に呷った。はーっと大きく息をつき、店員におかわりを求めていた。
「佐久間はそもそも好きじゃない子と常に付き合っているから、本当に好きな子に気がつかないんじゃないか」
「どうかね……俺は若い内から、女に縛られたくない。時間も交友関係だって、恋人合わせになってしまうことは目に見えている」
佐久間はそう言い真剣な顔をして、焼かれたホッケに箸を入れて食べていた。ちまちまと魚の細い骨を取る様子は、周囲には適当な性格に見せている癖に神経質なところが出てしまっていた。
どんなに隠そうとしたとしても本質的なものは変わらないし、変えられないものだ。佐久間は自分ではない人間になり、何をそこまで強く欲しているのだろうか。
金ならば親から有り余るほどに与えられるだろうに。
「……なんでだ? 俺も水無瀬さんには気を使うけど、彼女は俺の交友関係に口を出したことはない」
それに水無瀬さんは俺が勉強中だと、一切連絡をして来ない。かと言って、ほったらかしにして機嫌を悪くしているのかというとそうでもない。一人で出来る趣味を増やしたり、ジムに通ったりして俺と居ない時間も楽しんでいる。
あくまで俺の邪推だが、あれは例の友人がこうしろああしろとアドバイスをしていると思う。なんでも、恋愛上手で経験豊富だとか。男の望むような対応をする、完全に的を射ているアドバイスしかしない様子なので、たまに怖くなることがある。
もしかして、水無瀬さんは実は俺の好むような女の子では元々ないのかも、と……そんな訳はある訳ないが。
「いやいや……お前には同性の友人しか居ないだろ。俺は女性だからと線を引きたくない。女性の意見は女性に聞いた方が早いし、驚くほどビジネスセンスの良い人も居る。だが、そこに口を出されたら、人類の半分のコネクションを失うじゃないか。俺は男女に能力差もなく同等に才能のある人間は分散していると思うし、そこを失いたくない」
「……そこを理解してくれる女性と、付き合えよ。社会に出れば会社には男女が居るんだから、女性をすべて避け続ける訳にもいかないだろう」
佐久間は俺がそう言うと、ぽかんとした顔になった。こいつは頭が良い癖に、柔軟そうに見せ掛けて思い込みが激しく例外を認めないところが玉に瑕だ。
「女は大体メンヘラだ。自分以外の女と話せば、いちいち文句を言う生き物だ。少し話したからとスマホを鍋に投げ込んだり、女だけでなくて連絡先を全部削除したり……極端なんだ。浮気したら、まあ俺にも悪い所があったとわからんでもないけど」
「いや。それは、どんな偏見なんだ……少なくとも、水無瀬さんは俺の邪魔をしたことはない。俺だって別に必要あれば女性と話すし……」
「みーちゃんは特別なんだよ。お前のことが好きだから、なんでも許してくれるんだよ……良いな……」
「佐久間もそういう特別な人を見つけたら、早くないか? どうせ上手くいかないとわかっている女性と付き合って、時が来たらやっぱりそうだったとあっさり別れる。悲しくもないのは、好きじゃないからだ。何が楽しいんだ」
「……お前、俺の恋愛のことを……そんな風に思ってたのか……?」
俺の包み隠さない意見を聞いて佐久間はショックを受けた顔になったが、今までだって同じようなことを言っていたが、はいはいと適当に聞き流して居た癖に、水無瀬さんと付き合い始めた俺がそれなりに上手くいっているのを見て少しは思うところがあったらしい。
「思っていたよ。同じような顔の女と、同じような始まりと終わり。そこまで好きになれてもないから、未練もなく執着もない。次を探せば同じようなタイプの繰り返し。お前は一体、何をしたいんだ」
「……彼女が居たら、そこそこ楽しい。可愛ければ、周囲に自慢出来る。可愛いは可愛いが、我が儘が過ぎたら嫌になる」
「そうしたら、お前は飽きて連絡もしなくなり、寂しいと彼女が泣いて面倒だからと別れるんだろう。何回繰り返すんだよ……あ。ごめん」
俺は机の上のスマートフォンに水無瀬さんの名前を見て、佐久間に断って電話に出た。
『芹沢くん、もう帰る?』
「うん。そろそろ帰ろうかと」
『じゃあ、アイス買ってきて。帰りにコンビニ寄って』
「わかった。何か買ってきて欲しいのか、また詳しく連絡して」
水無瀬さんとの電話を切った俺は佐久間を見ると、何故か半目になってビールを飲んでいた。
「……司くん……ひどい。彼女と俺と、どっちが大事なの! 前はスマホなんて、飲み会では見もしなかったのに。今日は終電まで飲もうって言ってただろ! ひどいわ!」
「水無瀬さんに決まってるだろ……あ。悪い。赤星、久留生。俺、そろそろ帰る。金は置いとくから」
隣で別の話をしていた二人に挨拶すると、佐久間は寂しそうな顔をして言った。
「いーなー……俺も、そういう彼女ほしーっ……」
「作ったら良いだろ」
「良い彼女マウントはもう止めろ。俺もすぐに作って、幸せマウントしてやるからな!」
「はは、楽しみにしてる」
俺は完全に拗ねた様子の佐久間に手を振って、居酒屋を出た。水無瀬さんには夜のコンビニには絶対に一人で行くなと言っているので、彼女が夜にアイスが食べたいなら俺がパシリになるしかなかった。
彼女限定でそういう立場も悪くはなく、佐久間にもこういう彼女が出来れば良いなと願える程度には、俺は今幸せだ。
がやがやとうるさい居酒屋の中で佐久間は、嫌そうな顔で言った。結婚願望なんか一切ないと豪語している佐久間には、出来るだけ早く結婚したい俺の気持ちはわかるまい。
俺たちはいつものメンバーで美味くて量も多いと評判の居酒屋に来ていた。客はほぼ男しか居ない。大声でビール片手に盛り上がっている連中しか見えない。誰も俺たちなど気に掛けない。無用な雑音も一切ない。そういう意味で、ここにはとても来やすかった。
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ビールも何杯か機嫌良く空けて酒が入っているせいか、佐久間は大袈裟な仕草で頭を抱えた。それはどこかの誰かの付き合ってからの期間平均であって、誰もがそれを参考にしないといけない理由にはならない。
「……普通の平均の真似を、何故する必要ある? 俺は自分で考えて行動し、失敗した責任も自分が全部取る」
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目の前にあった日本酒を飲むと、酔った佐久間が赤い顔で言った。
「はーっ……そうですね。司くんは判断出来る立派な大人だからね。自分の発言には責任取れるからね……お前、それだとみーちゃんがやっぱり結婚したくないと言えば、どう対処するつもりなんだ? あの子はお前と違って平均的な女の子だ。俺の見たところ。お前は変人なんだ」
俺も面と向かって人のことを変人呼ばわりする奴に、社会の平均が何であるかを語られたくないんだが。
「理由を聞いて、出来るだけ彼女に合わせる。彼女は俺のことが好きだし、不満があるならお互いの希望を摺り合わせした上で、考えて……」
「お前……結婚は一生のことなんだぞ。もしかしたら、みーちゃんもそうだけど……お前にももっと合う人が見つかるとは思わないのか」
俺の意見を聞いて呆れた様子で佐久間はそう言い、そろそろ両手の指では数え切れなくなりそうな彼の元カノの顔を思い浮かべた。しかもこいつは顔の好みが徹底しているので、見分けがつきにくい。
出会ってからの甘酸っぱい時期限定の恋愛感情で、数ヶ月経てば飽きてしまうことが確定し、すぐに好きではなくなる女の子と時間を過ごして、何が楽しいんだろうかと思う。
貴重な時間の無駄遣いじゃないか?
「思わない。水無瀬さんが別れたいと言えば、別れないように最大限の努力と譲歩をするし……彼女以外に俺は結婚したいと思える異性が居ないと思う」
「……そうね。女嫌いの司くんは、そうかもね。俺にはそこまで好きになれる子が、そもそも居ないからね……」
佐久間はそう言って、満杯の生ビールを一気に呷った。はーっと大きく息をつき、店員におかわりを求めていた。
「佐久間はそもそも好きじゃない子と常に付き合っているから、本当に好きな子に気がつかないんじゃないか」
「どうかね……俺は若い内から、女に縛られたくない。時間も交友関係だって、恋人合わせになってしまうことは目に見えている」
佐久間はそう言い真剣な顔をして、焼かれたホッケに箸を入れて食べていた。ちまちまと魚の細い骨を取る様子は、周囲には適当な性格に見せている癖に神経質なところが出てしまっていた。
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もしかして、水無瀬さんは実は俺の好むような女の子では元々ないのかも、と……そんな訳はある訳ないが。
「いやいや……お前には同性の友人しか居ないだろ。俺は女性だからと線を引きたくない。女性の意見は女性に聞いた方が早いし、驚くほどビジネスセンスの良い人も居る。だが、そこに口を出されたら、人類の半分のコネクションを失うじゃないか。俺は男女に能力差もなく同等に才能のある人間は分散していると思うし、そこを失いたくない」
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「……彼女が居たら、そこそこ楽しい。可愛ければ、周囲に自慢出来る。可愛いは可愛いが、我が儘が過ぎたら嫌になる」
「そうしたら、お前は飽きて連絡もしなくなり、寂しいと彼女が泣いて面倒だからと別れるんだろう。何回繰り返すんだよ……あ。ごめん」
俺は机の上のスマートフォンに水無瀬さんの名前を見て、佐久間に断って電話に出た。
『芹沢くん、もう帰る?』
「うん。そろそろ帰ろうかと」
『じゃあ、アイス買ってきて。帰りにコンビニ寄って』
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「……司くん……ひどい。彼女と俺と、どっちが大事なの! 前はスマホなんて、飲み会では見もしなかったのに。今日は終電まで飲もうって言ってただろ! ひどいわ!」
「水無瀬さんに決まってるだろ……あ。悪い。赤星、久留生。俺、そろそろ帰る。金は置いとくから」
隣で別の話をしていた二人に挨拶すると、佐久間は寂しそうな顔をして言った。
「いーなー……俺も、そういう彼女ほしーっ……」
「作ったら良いだろ」
「良い彼女マウントはもう止めろ。俺もすぐに作って、幸せマウントしてやるからな!」
「はは、楽しみにしてる」
俺は完全に拗ねた様子の佐久間に手を振って、居酒屋を出た。水無瀬さんには夜のコンビニには絶対に一人で行くなと言っているので、彼女が夜にアイスが食べたいなら俺がパシリになるしかなかった。
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