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78 再度のトライ★
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目を開けたら移動させてくれたのか二人はベッドの上で、私は裸のままで芹沢くんが隣に居た。彼は何故か険しい顔で、スマホのディスプレイを見ていたようだった。
「……どうしたの?」
「あ。起きた? ごめん。無理させて。夢中になってた。水無瀬さんは十分くらい、寝てただけだよ」
芹沢くんもやっぱり裸なんだけど、我に返った私は彼の顔に向けてどんなとんでもないことをしたかを思い出して、とても恥ずかしくなってしまった。
何……皆、あんな恥ずかしいことを、こういう時に普通にしてるの? やばい。その後、通常モードに入る時のコツを教えて欲しい。
完璧な顔を持つ推しの顔に恥ずかしい部分を擦りつけるという、とてつもなく罰当たりなことをしてしまったような気がした。
けど、物凄く気持ち良かったから、別に嫌だった訳じゃない。ただ、恥ずかしかっただけで。うん。嫌ではなかった。終わった今も、恥ずかしいけど。
「いっ……良いよ。私がしてって言ったんだし……」
「あれだと、水無瀬さんの希望通りの騎乗位じゃなくて、対面座位になったよね。もう一回、する?」
芹沢くんは今回はクライアントのご希望に添えず申し訳なかったので、再度のトライをお願いする眼差しを向ける誠実な営業マンのようになった。
私が客だったとしたら何でも彼のいう事を聞いてホイホイ買ってしまうと思うから、芹沢くんは絶対営業マンにはなるべきじゃないと思う。
全財産吐き出しても、まだ彼のことは好きで居るという自信はある。
「えっ……また、するの?」
「水無瀬さんが、嫌じゃなかったら」
「べっ……別に、嫌じゃないよ。ただ、恥ずかしかっただけで……」
「あー……うん。俺は上で胸が揺れるのも見れて、最高だったけど……またしたいの? 水無瀬さんがしたいなら、俺は良いよ」
芹沢くんは、自分が横になってあの体勢になろうとしてくれているようだった。
ちょっと待って。この話の流れ、あの恥ずかしい恰好を、私がおねだりしたことになってる! やめてやめて。自分主導だと、あれは恥ずかしくて、もう無理。
「ちっ……違う! 違うよ。あれは、確かに気持ち良かったけど、今日はもう良いのっ!」
「そうなの? じゃあ、どうしたいの?」
芹沢くんは私の希望があるなら、何でも聞くよって風な取引先の営業マンみたいな空気を出した。
出来たら、ビシっとしたスーツ着て黒縁眼鏡掛けて欲しい……芹沢くん……絶対素敵……。
「……どうしたの?」
「あ。起きた? ごめん。無理させて。夢中になってた。水無瀬さんは十分くらい、寝てただけだよ」
芹沢くんもやっぱり裸なんだけど、我に返った私は彼の顔に向けてどんなとんでもないことをしたかを思い出して、とても恥ずかしくなってしまった。
何……皆、あんな恥ずかしいことを、こういう時に普通にしてるの? やばい。その後、通常モードに入る時のコツを教えて欲しい。
完璧な顔を持つ推しの顔に恥ずかしい部分を擦りつけるという、とてつもなく罰当たりなことをしてしまったような気がした。
けど、物凄く気持ち良かったから、別に嫌だった訳じゃない。ただ、恥ずかしかっただけで。うん。嫌ではなかった。終わった今も、恥ずかしいけど。
「いっ……良いよ。私がしてって言ったんだし……」
「あれだと、水無瀬さんの希望通りの騎乗位じゃなくて、対面座位になったよね。もう一回、する?」
芹沢くんは今回はクライアントのご希望に添えず申し訳なかったので、再度のトライをお願いする眼差しを向ける誠実な営業マンのようになった。
私が客だったとしたら何でも彼のいう事を聞いてホイホイ買ってしまうと思うから、芹沢くんは絶対営業マンにはなるべきじゃないと思う。
全財産吐き出しても、まだ彼のことは好きで居るという自信はある。
「えっ……また、するの?」
「水無瀬さんが、嫌じゃなかったら」
「べっ……別に、嫌じゃないよ。ただ、恥ずかしかっただけで……」
「あー……うん。俺は上で胸が揺れるのも見れて、最高だったけど……またしたいの? 水無瀬さんがしたいなら、俺は良いよ」
芹沢くんは、自分が横になってあの体勢になろうとしてくれているようだった。
ちょっと待って。この話の流れ、あの恥ずかしい恰好を、私がおねだりしたことになってる! やめてやめて。自分主導だと、あれは恥ずかしくて、もう無理。
「ちっ……違う! 違うよ。あれは、確かに気持ち良かったけど、今日はもう良いのっ!」
「そうなの? じゃあ、どうしたいの?」
芹沢くんは私の希望があるなら、何でも聞くよって風な取引先の営業マンみたいな空気を出した。
出来たら、ビシっとしたスーツ着て黒縁眼鏡掛けて欲しい……芹沢くん……絶対素敵……。
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